「引用」じゃなくて「盗用」
日テレのガイド本が盗用 毎日新聞に謝罪日本テレビ放送網が10月に出版した東京・築地の飲食店などのガイドブックが、毎日新聞社の本の一部を盗用していたことが21日分かった。
↑盗用してできあがった本(カスタマーレビューのコメント「書き手のプロとしての良識を疑う」も要チェック!)
日テレのホームページには,まだこの「本」がのせられてるのも,対応がダメダメなところ。
大きい会社同士だからニュースとして価値があるのだろうけれど,「HJI」で起こってしまったことも,同様の事。
「HJI」サイト内の文章を許可なく使用して「ナイトメアービフォアクリスマス・デジタルリマスター版」のパンフレットを作り上げてしまったのにもかかわらず,向こうから送られてきたお詫びの文章は「引用」となっている。出版にかかわっているヒトのモラルや常識というのは,この程度のモノなのかと半ば落胆気味。
オリジナルの出典を示さず,許諾を得る事もなく,丸ごと文章を使用していて,意味が異なるように勝手に改変をして,著作権法上で認められた「引用」とは全く異なるケースであるにもかかわらず,「引用」という言葉を使い続けられるというのは,どういうことなんだろう。とにかく,まず「盗用」だったと,認めて下さいな。
しかも,今回の件が起きた理由が,「HJI」に書いてある© (copyright)や,「無断での複製・引用・改案することを禁じます。」という文章に気づかなかったから,というのは理由にならないでしょ。10年もライターや編集者をやっていて。
日本の著作権法では、著作物を作った時点で自動的に著作権が発生するんです。copyrightに気がつかなければ,バレなければ,パクっていいと思って,10年間同じような事をしてきたと思われても仕方ないよなぁ。
お詫びの文章が,こんなんじゃ,とても反省しているとは思えません。
専門的な知識をお持ちで,インターネットのホームページを開いている方は,どうか,被害者に(も加害者にも)ならないように,お気をつけ下さい。自分の興味のある本が出たら,一通り目を通した方がいいかもしれません。中に,知らないうちに,自分の文章や写真が使われているかもしれませんから。
インターネットが安価で手軽なリファレンスになっているということは,事実。
あ~あ。がっかり。
<参考>
ナイトメアー・ビフォア・クリスマスのパンフレット
「ある編集者の気になるノート」このニュースを取り上げていらっしゃいました。編集者の目から見ると,まぁ,こんなものなんでしょうね。
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コメント
TBありがとうございました。
ブログやHPなどやっている人は皆、他人事として捉えてはいけない問題ですよね。
盗用されて被害者になる可能性だけでなく、引用していると思っていたものが盗用で加害者になってしまう可能性もありますし。
私も他人事としないで気をつけなければ。
門外漢なのですが、ちゃんと把握しておきたい事なので、今後ともよろしくお願いします。
投稿: 横山 | 2005.01.19 18:55
横山さん,ありがとうございます。
「毎日の日々」でTBして頂いたついでに,目についたエントリーにTBしちゃいました。
インターネットは,「リンク」で発展してきたようなものですから,その「リンク」でオリジナルを参照しておけば,悪意がない限り,問題は起きないと思います。
でも,印刷になっちゃうとね…。
投稿: HAMACHI! | 2005.01.19 19:14