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アカデミックハラスメントのこと

僕がアカデミックハラスメント(パワーハラスメント)を前の上司であるHM教授から5年以上も受け続け,やむなく,ライフワークとして取り組んできたはずの外来,研究を離れて,1年が経った。最近になって,やっと当時の状況がいかに異常なものだったかが,わかるようになってきた。

どうやら,事情をよく知らない人は,僕がこの教授にたてついたので,居心地が悪くなり他の研究室に移る事を願い出たと思っているらしい事もわかり,もう忘れようとしていた事なのだけれども,僕に非があるようにとられているのであれば,やはり,ここできちんと書いておかなければいけないと思う。

当時,僕に向けてアカデミックハラスメントを長年にわたり執拗に行い続けたこの上司からは,ふたつの外来医長,学生と研修医の指導医の兼務など異常な量の仕事を与えられ,研究出張は妨害され,教育の機会も奪われ,メールで陰湿な根拠のない叱責メッセージを送りつけられ,研究教育能力に対する恣意的な低い評価と人格を傷つける言葉を僕がいないところで他のスタッフに吹聴し(飼い殺しにしてやるとまで言われた),学会発表などでは,僕の名前を貢献度の低い後の位置に勝手に移動させられるような事も,次々と,平然と行われた。

外来で他のスタッフはチームで診療体制を整えているところを,僕はグループを作る事も許されず,まるで何かの罰を受けたかのように,一人で治療を続けることを余儀なくされていた。当然,メンタル的にもずいぶん,まいりはて,かなり追い込まれていた状態だった。

仕事をしていないわけでは,もちろんない。学会発表はコンスタントにこなし,著書の数も他のスタッフと比べて遜色ないどころか多いはずであるし,自分の研究分野でシンポジストとして招待される事も少なくなかった。
(たぶん,このあたりが,妬まれたのかもしれないとも思う。)

救いは,僕のまわりにいてくれた同僚や後輩たち。彼等は僕の状態を理解して,精神的にサポートをしてくれた。もちろん面と向かってこの教授にたてつくような事をすれば,次は自分が同じ目に遭うということは,火を見るよりも明らかな状態だったので,オフィシャルには,誰もが黙ったままだったが。しかし,逆に権力に迎合する人間もいたことは悲しかった。

家族には,ずいぶんと心配をかけた。僕の苦痛に付き合い,ストレスを共有しずっと支えてくれて,ありがとう。
事情を知った僕の担当患者さんにもずいぶんと精神的に助けて頂いた。いくら感謝しても足りないくらいだ。相談できる人たちに恵まれたのは,やはり僕が幸せな環境にいたということなのだろう。でも,当時は,そんなことを思えるような余裕はなかった。

最終的には,心ある先輩方が,僕の置かれた目に余る状態を心配して,研究室を移らせることをなんとか取り付けてもらえた。しかし,長年続けてきた研究の機器や備品を二度と使わせない,外来も出させない,研究もさせないという言質を取られたということは,今,冷静になって考えてみれば,いわゆるアカデミックハラスメント(パワーハラスメント)以外の何ものでもない。

アカデミックハラスメント(アカハラ)とは,「研究教育の場における権力を利用した嫌がらせ」をいう。教育研究を行う権利を侵害され,達成感を喪失し,研究者生命をもう少しのところで,完全に奪われてしまうところだった。(モラルハラスメントについて

資料は全て残してあるが,アカデミックハラスメントの加害者である当時の上司が,自分の非や加害行為を認める事はないだろう。
権力を利用して,再度,加害行為を始める事だってあるかもしれない。また喧嘩になれば,権力を持っているものに立ち向かっても,勝てる見込みは少ないだろう。ただ,権力を持つものが僕に行ったハラスメント行為を正当化するとしたら,どんな理由を考えてくるのだろうか。矛盾点のない完璧な証言ができるのであれば,聞いてみたい気はする。これ以上危害を加えてくるのであれば,労働審判という手もあるだろう。ただし,裁判で戦ったとしてもわずかな金銭で解決できるものはなにもない。

僕が今できるのは,現在新しく与えられた,僕の人格を認めてくれる人たちがいる良好な環境で,最大限の努力をして結果を出す事。

さぁ,また明日から,頑張ろう。

<追記>
残念なことに,パワーハラスメントな嫌がらせ,まだ続きがありました。

パワーハラスメントについてQ&A
職場のモラルハラスメント対策室

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