アメリカでドル小切手の換金の落とし穴
まだ,アメリカに銀行口座を残してありますが,アメリカに行った時にやっておきたいことがありました。
それは,米ドル小切手の現金化。
アメリカのシティバンクが発行したドル建ての小切手で,大した金額ではなかったのですが,日本の国内で日本円に換えてしまうと,どうしても目減りしてしまうので,ニューヨークに行った時に換金して,おみやげ代の足しにしてしまおうという,もくろみでした。
小切手の発行元は,シティバンク。換金手数料は\1000(1枚、ドル建て)。日本のシティバンクには口座を持っていて,シティバンク発行の小切手であれば,換金手数料は発生しないので便利ですが,やはりドル→円の換金レートによるロス(ドル→日本円片道1$あたり1円の手数料)は避けられません。他の日本国内の銀行であれば,小切手一枚に付き2000円程度の換金手数料がかかってしまいます。口座への入金までに3~4週間の期間がかかる場合もあります。
気をつけなくてはいけないのは,日本のシティバンクとアメリカのシティバンク(CITI BANK)は,組織としては一緒ですが,法的には,別々の銀行です。なので,日本のシティバンクに銀行口座があっても,アメリカの街中にあるシティバンクで,自由に預金を引き出したり,お金を預けたりすることはできません。日本のシティバンクの銀行カードを持っていれば,もちろんATMは使えますが,これは日本円からドルへの換金手数料が含まれて,ドルで引き出すことができるというわけなので,レートは他の銀行のATMでも同じです。さらに,ATMによっては使用料金がかかるところもあるので,銀行ではないところにおいてあるATMなどで,少額を引き出す場合は,かなりレートが悪くなることも覚悟しなければなりません。
マンハッタンには,シティバンクがそこここにあります。
なので,日本から持ってきた小切手の換金は,朝飯前に思っていました。
ところが,思わぬ落とし穴があったのです。
ホテルの近くにあったシティバンクにとりあえず入ってみました。
仕事のできそうなお姉さんのいる窓口に向かいます。
「小切手を替えたいんだけど」
姉「シティバンクに口座はある?」
『げ,こっちでもそんなこといわれるんだ』「いや,ないけど」
姉「フォトIDをみせて」
「パスポートでいい?」
姉「いいわよ」
姉「あと,クレジットカードも」
『う,なんか変だな』
姉「あら?この小切手,発行から6ヶ月以上たってるわよ」
姉「これは換金むずかしいわね。ちょっと上司に聞いてくるわ」
『う,まずいかも』
しばらくまたされて,お姉さんが戻ってくる。
姉「やはり,ダメね。」「この小切手は発行から1年近く経っているから。」
がーん……。
「小切手が届いてから6ヶ月以内に換金」
どうやら,鉄則のようです。
みなさん気をつけましょう。
ただし,アメリカのやり口に慣れていると,これじゃ諦めません。
たぶん,あのお姉さん,上司にすら聞きに行っていないと思います。
そう,もう一つ,200mと離れていない別のシティバンクをみつけて,中に入ったのです。
結果は…,
はい。
問題なく,換金できちゃいました。
でも,内心,また「期限切れよ」って言われるんじゃないかとドキドキしてました。
ラッキー!
もう一つの鉄則
「アメリカでは,人によって対応が異なる」
ある人でダメだったら,諦めずに人を変えて,またトライしてみましょう。
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