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封建的な医局制度を助長する欠陥だらけの大学教官評価システム

あ,うちの大学の話です。

前回の話は,ここまで

うちの大学では,教官の雇用に任期制が採り入れられています。で,希望すれば継続することもできるのですが,その場合,自分が所属する部局の長により,評価がなされ,それによって,再任の可否が教授会に諮られるという仕組み。

評価表は,まず自己評価(これがまた項目が多くてくだらない内容ばかりで時間と労力ばかりがかかる)を所属長に提出して,これを所属長が評価をするわけですが,項目のひとつにでもD(A-Dで評価。Dが最低)がつけられたら,ダメというキビシイ代物。

今回は,再任を希望する者に対して,この4月から半年間の業績(意味あるのか?)を自己評価するようにいわれ,提出しました。

僕の場合,書類上はこの自分が所属する部局の長がアカハラ教授というわけ(まだ名前を書かないのは,調べりゃわかるけど,いちおう武士の情けだ)。このアカハラ教授のパワーハラスメントにより,今までの研究,教育,臨床活動ができなくなったのは,前述までの通り。で,今,リアルで働いているところで,きちんと実績を積みながら,昨年は,今いる医局の長が評価をしてくれたので,今までの評価はなんだったんだ?ってくらい評点アップ。再任に関しては,今いる医局の長が評価をすることができないルールなのだそうで,昨日,僕の再任について,教授会に推薦できないとのお手紙を,評価委員会からいただきました。

で,このお手紙に,まず欠陥。どの評価が悪かったのかが,全く記載されていません。これじゃ,異議を申し立てようにも,申し立てられません。もう一度,評価委員長の先生にお出ましいただいて,説明をしてもらいました。

それで,わかったこと。
そう,アカハラ教授くんは,この評価表におもしろいように,たった半年間の僕の業績で,Dをつけてくれたんですよね。もちろん,このDに,全く根拠がないのは,自他共に認めるところ。業績評価をする能力がないってことですね。でも,2年間,直接会って話したこともないのに,評価できるの?第一,先に「辞めさせてやる!」ってまわりに宣言してまわってるんだから,結果が先にあるわけで,きちんと評価の作業をしてないことはバレバレ。

で,もう一つの欠陥は,恣意的な医局内の人事に対して,大学としては内政干渉が全くできないこと。大学内でも評価の低い教授に対して,当該教授への評価はおろか,何のアクションもとれないシステムじゃ,教官の流動性なんって,どこへやら?というわけ。

僕と同じような立場になる人が,今後,他にも出る可能性があるので,気をつけなくちゃいけないのは,部局の仕事と同じくらい大学や学部の仕事をしっかりやると,それを面白く思わない教授は,評価にDをつける可能性があるということ。部局の外で,仕事をするなってことですね。医局が人事を行わないという大学が増えてきているのに,うちの大学は,時代に逆行したシステムがないと,権力が維持できないと思う教授が相当数いるのでしょうか。

あんまり書いちゃうと,こっちのこれからの戦略がばれちゃうので,この辺にしておきますが,困ったもんです。

もっと困ったのは,仕事納めの日にこれをもらったもんだから,僕も人間なので,モチベーションがおおいに下がって,来年早々に仕上げておかなくてはいけない仕事やら,年賀状やらが,まったく手つかずな状態なこと。

ダークサイドのフォースにより,ボディブローが徐々に効いてきた感じ。気持ちよく年を越すことは,もう無理みたいですが,異議申し立てをしないことには,4月以降,この大学にはいられません。家族には,また心配かけちゃうなぁ。

というわけで,また仕事場に来ています。

すこしテンションを上げなくちゃ。

つらいシチュエーションにいらっしゃる方,一緒に頑張りましょう!

参考になるかどうかわからないけど,「解雇通知を出されても あわてずに。」もリンクしておきます。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

うーん、困ったもんですねえ…

権力を持ったエラい人がいて、でも、エラい人が暴走した場合のセーフティがない
組織ってのも困ったもんですよねえ。
かくいうワタクシの勤め先もそんな状態でして…
一連のお話を拝見してちょっと人事とは思えない面があって、
事態がHAMACHI!さんにとっていい方向に動いてくれる事を願うばかりです。

ある程度の肩書きがついて、生きた年数が長い人は
自分が絶対正しいと思うようになっちゃうんでしょうかね??
どうもそういった方々の言動が目に余る場面を目にする事が多かったりします。
特にペンタックスフォーラムあたりで(笑)
職業柄、人間は間違いを起こす生き物で、自分の言動が本当に正しいかどうかなんて
何の保証も無いと思っていたりするのですが、
ああいう人たちは自分の考えが正しいかどうかなんて疑えなくなっているのでしょうね。

陰ながら応援しています。
早く平穏な日々が戻るといいですね!

投稿: かぢ | 2006.12.29 23:31

もしかしたら今年最後のコメントかもしれないので(^^;)
旧年中はお世話になりました。ナイトメアの映画情報やカメラの話、すごく役立ちました。来年もよろしくです。

 さて、根拠の無い評価システムと医局支配は最悪ですね。人が正当に評価されないシステムだと、その組織はゆっくりと壊疽していくしかないですよね・・・。
 うちの会社は、一応上司を評価する機会が与えられています。私の上司に対する評価は、その一つ上の上司に報告されて、問題があるようであれば、一つ上の上司から、直上司へ指導が行きます。まぁ、一つ上の上司が直上司とねんごろだとあまり意味を成しませんがw
 また自己評価は、上司とともに、期首に xxx を達成すると定義して、その達成度で評価される仕組みになっています。半期に一度は、その定義に対して、達成できそうなのか、できなそうなのか、どこを改善すればいいのかを 1 対 1 で再度ミーティングします。
そして、定義を満たせない場合は、ハイ、さようならって。この辺は、アメリカンな実力主義のいい面と悪い面がモロにでてます。ただ日本企業にいたときは、評価基準も分からないし、どうしてその評価なのか納得ができませんでしたが、ソレよりはクリアな評価方法だとは思いました。(まぁ、期首の定義作成がアレ?な時がありますけどね。)
 人を評価するのであれば、スポーツのようにきちんとルールがあり、スポーツ裁判所みたいに異議申し立てがきちんとできるシステムがあるのが理想ですね。人の好き嫌いで判断されるのは評価システムとはいえないですよね・・・。

 とても辛いお立場というのは良く分かります。しかし良い人は絶対に捨てられません。今の場所が改善しなければ、やはり次の場所と考えることも必要になると思いますが・・・・。

 月並みなことしかいえませんが、頑張ってください!!

投稿: Neko | 2006.12.30 10:14

この問題、医療系大学だけでなく、現政府が推し進めようとしている「競争社会」「能力主義」全般に当てはまることだと思います。勝ち負け、優劣をつけるためには、当然それを判断する(評価する)人間が必要なわけで、そうすると、その判断・評価する人は果たしてそれにふさわしい人物なのかと誰が決めるのでしょうか?例えば、現在医療訴訟で「トンデモ」判決が連発されているのは、典型的です。東京地裁のXX判事は明らかに不適切でしょう。評価システムというのは、常にそのプロセスをオープンにして、「本当の外」からのフィーバックが常に入ってくる状態にしておかないと直ぐさま、本来の機能を果たさなくなるものです。そういった意味で、(小・中・高・大)教員の評価、大学自体の評価、等々まともに機能できるものはまだまだできていない状態だと私は判断しています。あまりにも拙速な「改革」は歪みを引き起こすだけでしょう。
 まずは理不尽・不条理に対抗できる「力」をつけていきたいです。

投稿: iMac | 2006.12.30 10:45

戦う道があるのなら、それを生かしてがんばってください!
人望の無い教授なら、必ず最後は陥落します
(おいらの父親の時もそうだった)
世直しでもなんでもなく、自分の全うな未来のために
そして、来年の今頃には家族と平穏な年末を過ごせるようFight!!

投稿: zin | 2006.12.30 11:48

かぢさん,ご心配をおかけします。いつもありがとうございます!
かぢさんも,半年間のお客様先での常駐も,戻っていらっしゃってからも,大変そうですものね。世の中,上に立つ者の都合のいいようにできているのでしょうけど,水戸黄門様のような人,いないでしょうか…。
あ,そろそろペンタックスフォーラムで,カメラのクリーニングしてもらわなくちゃ。そのときに観察してみようっと。かぢさんも,元気に頑張りましょう!


Nekoさん,応援ありがとうございます。今年もお世話になりました!
Nekoさんのところは,さすがしっかりとわかりやすくできていますね。
大きく育った理由は,きちんとした評価システムにもあるのかも。うちの大学は,若い教官たちは,みんな大学の行く末を心配しているのだけれど,どの教授たちも,そんなことを心配する暇もないくらい,みなさん忙しそうなんですよね。どうなっているんでしょうか…。
行く先をきちんと見据えている人がトップに立っていればいいのですが…。内外的なアカウンタビリティの欠如は,明かです。


iMac先生,コメントありがとうございます!
大学として学生のために,医療機関として患者さんのために,研究機関として国民の健康のために,何をすべきか,ちゃんとしている人は,みんな考えているのだと思うのですが,組織の上になった途端,豹変する分子がいるものだから,訳がわからなくなるんですよね。
現場の人間とディスカッションをすることなく,拙速な改革がうちの大学でも行われたのだと思っています。状況は,いいことも悪いことも,iMac先生のおっしゃるように共謀罪で捕まらない程度に,僕もブログで書いていこうと思ってます。
来年も,どうぞよろしくお願いします。

zinさん,いつもご心配をおかけして,すみません。ありがとう!
自分が正しいことをしているのかは,いつも不安です。
自分としてもちょっと甘っちょろいなぁというところはありますが,来年は,どちらに転んでもしっかりとした人生を歩めそうです。そしたら,自転車,乗りますね(笑)。よろしくおねがいします!

投稿: HAMACHI! | 2006.12.30 12:01

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