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謎だらけ。「ライラの冒険 - 黄金の羅針盤 -」

2008年3月1日(土)公開の映画「ライラの冒険」の先行試写会に参加してきました。

イギリスの児童文学者フィリップ・プルマンの三部作を映画化したファンタジー・アドベンチャーの第1作目です。

ライラの冒険・黄金の羅針盤」オフィシャルサイト(クリックで音がなります。ご注意を)

オフィシャルサイト(http://lyra.gyao.jp/)
特集サイト(http://daemon.gyao.jp/)

<映画基本情報>
制作は,『ロード・オブ・ザ・リング』を手がけたニューラインシネマ。 
総製作費は,ファンタジー映画史上最高額といわれる250億円。

ライラの冒険・黄金の羅針盤
出演:ニコール・キッドマン/サム・エリオット/エヴァ・グリーン/ダコタ・ブルー・リチャーズ/ダニエル・クレイグ
監督/脚本:クリス・ワイツ
原作:フィリップ・プルマン 『黄金の羅針盤』(新潮社刊

ヒロインのダコタ・ブルー・リチャーズ(Dakota Blue Richards)は,1994年生まれ。15,000人のオーディションから抜擢。 嘘つきというわけではないけど,その場を取り繕う嘘を堂々とついて相手を納得させることが得意な12歳の少女ライラを演じます。

<感想>
ここではネタバレになるので,ストーリーにはあまり触れませんが,はしょりすぎなのが,原作を読んでなくても伝わってくるほど,かなり忙しい作り。人物関係についてもまだまだ描写が足りません。とくにライラが使命感をもつに至った経緯は,もう少し丁寧に描いた方が…。
説得力に欠けるご都合主義的な展開も,あと30分,尺を延ばせば納得できる作りになったんじゃないかなぁと思うと惜しいですよ。

登場人物やキャラクター,多すぎです。なので,部族だけは予習してから観ないと,何が何だかわからなくなりそうです。
ということからも,小学生以下の子供向け映画ではありません。子供の理解力や感性をバカにしている訳じゃないけど,ロードオブザリング譲りの暗い場面の描写は,ちと厳しいかも。でも,戦争の場面で血が流れない工夫(?)は,いいですね。

プレス向け(?)パンフレットが配られたのですが,ここにパラレルワールドのことが,わりと詳しく書いてあります。でも,これは必要だったのかなぁ。なので,パンフレットを先に読むとかえって,混乱するかも。僕たちの世界に対して,このライラ達の世界がパラレルワールドになっていて,この先のお話がさらに別のパラレルワールドになっているということが伝わればいいんですけどね。

とにかく,この映画を観るにあたって,あらかじめ必要な情報は,世界観。
この世界の人々には,動物の姿をした一心同体の守護精霊「ダイモン」が一人に一匹ずついつもそばにいて,まわりも自分もそれが見えて,話もできるという設定と,「部族」とこの物語にしか出てこない「教権」,「ダスト」などの専門用語も多少わかっていた方がいいかも。

映画は,全く面白くないかというと,そんなことはなくて,ライラが世を忍ぶ仮の姿で飲んだくれてたヨロイグマのイオレク・バーニソンと契約を結ぶくだりは,ちょっと感激。一番の見どころではないでしょうか。ニコールキッドマンの謎の悪女役も,どこか憎めなくてステキ。

グインサーガ的なファンタジーワールドのCG描写もケイトブッシュの音楽もいいですよ。今までファンタジー映画を観たことがないヒトが見れば,かなりインパクトのある映画になるわけで,映画経験や好みによってかなり評価が分かれるところではないかと。こちらで,試写会に参加した他の人の声が読めます(近日公開)。

で,唐突な終わり方の後,会場内を包んだどよめき。ニューラインシネマのオフィシャルページでは,今回の映画にはなかったシーンが含まれた予告編も。謎がいっぱい残ったままで,終わってしまいました。

三部作ってことからも,「2」に続くっていうのは,わかっていたことなんだけど,原作を読んで映画を観るヒトの方が少ないんだから,もうちょっと丁寧にストーリーを追った方がよかったんじゃないかなと思います。せっかくの名優さん達が,かわいそうなくらいのあっけなさ。CGとキャスティングで250億円になっちゃったわけじゃないよね。ちなみにロードオブザリングは,3部作で 総制作費340億円,ナルニアは,約180億円とのこと。

アメリカでは,すでに昨年12月7日に公開されていて,Yahoo!(米)にある映画評論家のレビュー総括では,評価は,「B-」。それほど悪くはなさそうです。で観客の評価も,まぁまぁでしょうか。

オフィシャルサイトで自分のダイモンを探すことができます。
僕は,「蝶のElpis」だそうです。うーん…,微妙。

見終わって考えたのは,この「黄金の羅針盤」,原作を読ませるための,プロモーション映画ではないかってこと。

で,たぶん,原作を読んでから観ると,印象がまた変わるのではないでしょうか。

黄金の羅針盤〈上〉—ライラの冒険
黄金の羅針盤〈下〉—ライラの冒険

このレビューは,B-Promotionのモニターとして書いているプロモーション記事です。今回は関係者・マスコミ向け完成披露試写会だったようですが,抽選で選ばれたというブロガーは,場内の多くを占めていた見やすい位置の関係者席には座れず,なんだかなーの扱い。

プロモーションに参加してなくてもGyaoなどで試写会プレゼントで当選したヒトも,この会場に100名様がご招待されていたはず。で,こちらで当たっていれば,とくに記事を書けという強制力もないわけで,わざわざブロガーを使ったプロモーションのやり方,ちょっと間違っていると思うなぁ。会場でも何人かそんな愚痴をこぼしている人が他にもいましたよ。配給元が観客の方を向いているのかどうかがかいま見えて,ちょっと切なくなりました。まぁ,映画が面白ければ,こんな事は書かなかったかもしれないのだけれど。

「2」に期待ってことで,59点。

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映画 「ライラの冒険」試写会モニター

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コメント

原作がすごく面白かっただけに残念です。あ、ボク、試写をみた訳じゃなかった。でもなんとなくHAMACHI!さんのおっしゃりたい事が分かってしまった気がします。

レンタルにしま〜す。

投稿: 丁稚 | 2008.01.20 23:16

これは,丁稚さん!原作をお読みでしたか。
コメントありがとうございます。同じ気持ちになっていただき,恐縮です。

ディレクターズカットで3時間バージョンがあれば,かなりしっかりとした映画になると思うんですけどね。

投稿: HAMACHI! | 2008.01.20 23:44

ファンタジー系の映画も好きなのですが、実は、ケイト・ブッシュのファンなので、彼女のどの曲が使われていたのかがすごく興味あります。
うっかりすると、音楽を聴きに行ってしまいそうで怖いです(笑)。

投稿: yuko | 2008.01.21 15:19

yukoさん,コメントありがとうございます。
ケイト・ブッシュの曲を聴くには,たぶん最後までちゃんと観ないと…。
「まわりぶろぐ」の映画レビューは,60点以上が,人にお勧めできる映画なので…。

投稿: HAMACHI! | 2008.01.22 06:56

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