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「夢」を「可視化」するカメラ。CASIO・エクシリム「EX-Z400」モニター実写レビュー<その3>

カシオのコンパクトデジタルカメラ・EXILIM EX-Z400。2009年の1月23日に発売になったモデルです。

EXILIM EX-Z400 (by HAMACHI!)

B-promotionさん経由で,2GBのメモリーとともに,1ヶ月間お借りして1000枚以上(連写もありますが)撮影しました。基本的に何処に行く時もポケットに入れて連れて行きましたよ。

EX-Z400ブログ使用記事。作例代わりにご覧下さい。
2009年のハロウィントレンドは?
送別会の季節になりました。
気軽なスペイン「Cafe de Ari」
カナルカフェでディナー。
イヤな予感がするとき。

Hello Kitty bus (by HAMACHI!)
拡大

<EXILIM EX-Z400のスペック概要>
撮像素子:1/2.3型の有効1,210万画素CCD
レンズ:焦点距離28~112mm(35mm判換算)の4倍ズーム。開放F値は,F2.6~5.8。
マクロモード時の撮影距離は,広角端で約10cm~。
感度:ISO64~3200。
手ブレ補正:CCDシフト式。

Season of Cherry blossoms (by HAMACHI!)
拡大) EX-Z400のキレの良い発色,けっこう気に入っているんです。特に空の青い色なんか,好きだなぁ。

そして,「ダイナミックフォト」

12秒

カメラの機能としては,動く被写体を連写,背景から切り抜いて,上のように合成できる,新しい「ダイナミックフォト」に注目が集まりやすいし,カシオ自身も,これをこれからの機種に付けていくのでしょうね,高速度で撮影できるEX-FC100も一緒に,かなり大がかりなキャンペーンをしているように感じました。写真の中で被写体を動かすことができるダイナミックフォトも,かなり面白いコンセプトだとは思いますが,EX-Z400の基本性能の高さも,なかなかなものだということは,まず最初に書いておきます。

<これまでのモニターレポート>
「ダイナミックフォト」って?カシオ・EX-Z400モニター実写レビューその1
動画合成「ダイナミックフォト」は,狙って撮れ!「EXILIM Z-400」モニター実写レビューその2

今回は,3回目。最終回です。B-promotionさんからのメインのお題は,「『ダイナミックフォト』機能の総合的な評価をせよ」とのこと。

これまでのレポートでまだ出していない機能などをご紹介しつつ,今回もサンプル写真,動画,盛りだくさんでお送りします。

<ISO感度>
まずは,暗いシーンでどのくらい感度と画質が変わるかを見てみましょう。

このカメラをメインで使うヒトにあまりISO感度を気にするヒトなんていないかもしれないけれど,自分だったら,ドコまで使えるかなぁと思ってISO別に撮影したモノを並べます。

これは,御茶の水橋から聖橋を眺めたところなんですが,この日はたまたま神田川が珍しく静水状態だったので,聖橋のライトアップは終わってましたが,もったいないので撮影してみました。電車の出入りもあるので,露出的には,参考程度に見て下さい。
撮影条件をクリックすると拡大します。

ISO 400 F2.6 0.3sec AUTO (by HAMACHI!)
ISO 400 F2.6 0.3sec AUTO

ISO 64 F2.6 0.5sec under (by HAMACHI!)
ISO 64 F2.6 0.5sec

ISO 100 F2.6 0.5sec under (by HAMACHI!)
ISO 100 F2.6 0.5sec

ISO 200 F2.6 0.5sec under (by HAMACHI!)
ISO 200 F2.6 0.5sec

ISO 400 F2.6 0.3sec (by HAMACHI!)
ISO 400 F2.6 0.3sec

ISO 800 F2.6 1/6 sec (by HAMACHI!)
ISO 800 F2.6 1/6 sec

ISO 1600 F2.6 1/15sec (by HAMACHI!)
ISO 1600 F2.6 1/15sec

ISO 3200 F2.6 1/20sec (by HAMACHI!)
ISO 3200 F2.6 1/20sec

面白いなと思ったのは,Z400って基本的にはオートで撮るカメラだと思っていたのですが,ノイズの少ない低ISOで撮影して露出不足だと,ちゃんとカメラの背面液晶のモニター上で撮影条件の文字が赤く表示されて,アンダーだということを教えてくれるんです。ただ,シャッタースピードをコントロールすることはできないので,どうにもならないんですけれどね。(だから,「オート」で撮れってことなのかな?)夜景モードの時なんかに,露光時間を変えられると,光の軌跡を残せたり,ちょっとマニアックに好みの画像に仕上げることができるのに,もったいないような気もします。

上の写真を上から見てくると,拡大しなくてもわかりますが,ISO3200は緊急用ですね。ただ,ここまで高感度に強くて,手振れ補正も効いてくれると,なかなかISO3200の出番なんてないような気がするんだけどね。入れておかないと,他社と比較された時に…ってところでしょうか。

<マクロ>
spaghetti spicy tomato sause
マクロは,被写体から10cmのところまでしか寄れません。僕にとって,このEX-Z400の唯一の弱点は,ここだなぁと思います。よく写るんですけれどね。まぁ,より高解像度で撮影してカメラ内でトリミングすれば良いのですけれど…。

<再生時の機能>
カシオは,他の機種でもそうかもしれませんが,ニコンなどと同じように再生時は,最後に再生した画像ファイルから見せてくれます。ズームレバーを広角側にすると,今まで撮影した画像一覧をスターウォーズのタイトル映像のように,台形のカタチで見せてくれるのは,ちょっと楽しいなと思いました。

特筆すべきは,画像のスクロールの早さ。見たい画像にすぐたどり着くことができるのは,ありがたいですよね。
画像を表示させている時に,MENUボタンを押すと,「再生機能」で選択できる項目が表示されます。「スライドショー」,ダイナミックフォトを作れる「キャラクター貼り付け」,一枚の写真にいくつか画像をまとめることができる「レイアウトプリント」,明るさのバランスを整える「ライティング」,「リサイズ」,「トリミング」,「ホワイトバランス」など,後編集機能も充実しています。

<マルチモーション>
そうそう,PIE2009に行ってきました。モデルさんの本来の使い方とは異なるとは思います(笑)が,空手家の小林由佳さんがいらっしゃったので,Z400のマルチモーション(1回のシャッターで自動的に連写する機能)で,空手の動きを撮らせていただいました。

multi-motion (by HAMACHI!)
おすっ! (拡大) 撮り方の角度によっては,千手観音のようにもできそうですね。

マルチモーションとメイクアップモードだけでも,十分,このEX-Z400を買う価値はあると思いますが,これに,クリエイティブな「ダイナミックフォト」が加わったわけですから,このデジカメは,かなり長く遊べそうです。

<動画>
それから,Z400では,当たり前のように動画が撮れます。しかも撮影中にズーム(デジタル)も可能。

ただ,ズームが,ものすごく早いので,ビックリしました。できれば,2段階くらいで速度を変えられるとありがたいです。上の動画は,「HD」アイコンをクリックすると,高画質で再生されます。

<ライティング>
ダイナミックフォトに行く前に,もう一つ,便利な機能。
最近流行りの,明暗のコントラストが強い時(逆光時の建物と青空を写すなんてシーン)には,「ライティング」機能で,ダイナミックレンジを拡大してくれるので,これがなかなか便利です。再生時にも調整することができますが,撮影時の方がより適切に働いてくれるとのこと。

lighting OFF (by HAMACHI!)
ライティングOFF

lighting EXTRA (by HAMACHI!)
OFF,ON,EXTRAの3つの状態で撮影できます。EXTRAで撮影したのが,上の写真ですが,ONの状態より高度な処理をしているとのことで,撮影後に保存されるまでの時間が,やや待たされます。

2つの写真は,実は撮影条件が全く同じ(ISO 64 F7.0 1/500sec)なのですけれど,カメラ内部で処理を「する」,「しない」だけで,ずいぶんと印象の異なる写真ができあがるものです。

露出補正は,可能ですが,カメラに専用ボタンが付いているわけではないので,メニューから設定することになります。オートブラケットとかもありません。

EX-Z400のモニターをする前に,B-promotionさんでは,「ダイナミックフォト」をどんな風につかってみたいですか?という簡単なアンケートがありました。そのときに,たしか「講義で使うスライドのパーツを作ってみたい」と書いたような気がします。今回のB-promotionさんからの指令では,そのアンケートに従って,第1回目・第2回目に投稿したダイナミックフォトとは異なる被写体またはテーマでダイナミックフォトを作成し,ダイナミックスタジオ(http://dynamicstudio.jp/)で変換した動画データをブログ記事にUPするのも,お題のひとつでした。

なので,まずは,こんなものをつくってみました。

3秒

口の模型の写真をあらかじめ撮影しておいて,後からデンタルミラーを動かして,「見えない部分はこうやってみるんだよ。」というようなことを伝える簡単な動画。実際に講義で使うためには,gif形式にした方が使いやすいかもしれません。ミラーと口の大きさの比率がやや変かも。まぁ,小さいミラーもあるので…。

続いては,歯の磨き方のサンプル。

4秒

最初に歯の模型を撮影して,後から,できあがりを意識しながら歯ブラシを動かしてみたもの。影が気になるので,ライトは,歯科用の無影灯を使っています。

で,ここまで作って,気がついたんですが,これ,ビデオで撮ればいいじゃん!(爆!)
ま,パーツを後から加えられるというのが,便利なところかも…ってことで。

なので,やはり,「ダイナミックフォト」は,あり得ないモノやシチュエーションを想像して背景と組み合わせて作るのが楽しいってことを再確認。

例えば,

4秒
空を飛ぶ機関車!ね?乗ってみたいですよねー。

動きのゆっくりしたモノを切り抜きたい場合は,BS(ベストショット)の「動くキャラクター」を選んで,「SET」ボタンを押して,動くキャラクターを撮影する時間の長さを,5fps(4秒)あたりにするといいですね。後で気がつきました。ただ,長い撮影時間を選ぶと,確実に三脚が必要になります。今回までの3回のレポートの「ダイナミックフォト」では,三脚は使わないで作成しました。やっぱり,手軽で敷居が低くなくちゃね。

3月19日(木)にOPENしたダイナミックフォト投稿サイト「ダイナミックコミュニティ(http://www.exilim.com/dp/jp/community/)」にはすでにたくさんの作品が投稿されています(要会員登録)。

僕も,こんなものを投稿してみました。
会員登録をすれば,「ダイナミックスタジオ」と同様に(選択肢はやや少ないですが),「ダイナミックコミュニティ内で,画像を動画に変換して公開してくれます。


でかい歯ブラシで,ビル掃除。12秒

ええ,ローリング法ですとも!

せっかく歯ブラシを動くキャラクターパーツとして作ったので,再利用です(笑)。

さて,なんとなく「ダイナミックフォト」の楽しみ方がわかってきたところで,EXILIM EX-Z400を1ヶ月使った感想と,「ダイナミックフォト」の総合的な評価を。


<まとめ>
デザイン・外観について:特にデザイン上の目立った特徴はありませんが,見たり触った時の質感は,まずまずではないかと思います。しっかり構えた時に,指がフラッシュを隠してしまうようなこともありません。

画質について:オートホワイトバランスも比較的高性能で,その場のライトの雰囲気を残しつつ適正に被写体の色を再現してくれます。やや電灯の暖色系の環境は,強めに反映されるような気がします。コントラストと彩度が高めでかなりくっきりした画像になる傾向があるようです。青空は,ぜひ,撮ってみて下さい。

操作性について:すべての機能を使いこなしたわけではありませんが,マニュアルをそれほどちゃんと読まないでも,デジタルカメラに慣れていれば,違和感なく使えるのではないでしょうか。カメラ任せでキレイな写真がどんどんできるのは,やはりうれしいですね。「ベストショット」のメニューも,ズームレバーで詳細が表示されるので,使い方に迷うこともありません。カメラ任せの「ベストショット」であっても,フラッシュのありなしは,自分で選べたりするので,完全なお仕着せでもないところは,デジカメビギナーでないヒトにも,受け入れられるのではないかと思います。
操作の反応も早く,キビキビと撮影できます。でも,気になるポイントが全くないかというと,スイッチオンしてから,撮影できるようになるまでの時間が,やや長めかも。自分が普段使っているRICOH R10より,ワンテンポ遅れます。

バッテリーのもち:これ,すごいですよ。かなり長持ちします。スナップ的にこのZ400を持ち歩くのであれば,2GBくらいのメモリーで,画像サイズを3M(2048×1536),画質を高精細-Fにして使っていたのですが,メモリーもバッテリーもなかなか減らないので,充電池が切れて焦るということはありませんでした。カタログによれば,1回の充電で約550枚(CIPA規格)の撮影が可能とのこと。最近のコンデジはなんとか300枚が平均的なところ,その倍近くも撮れるというのは,旅先などでも安心して使えます。

携帯性:若干厚みを感じることはありますが,とくに大きいということもなく,ポケットの中に,すっと入れておいて,かさばるということはありませんでした。レンズもきちんとボディ内に収まってくれます。

背面液晶モニターについて:明るく見やすい液晶だと思います。周囲の明るさにも合わせてくれます。左右,上下方向からも視認性が高いので,人混みの後ろから被写体を狙う時,猫撮りなんて時にも便利です。3.0型23万画素。

撮影機能:機能は豊富ですよね。レンズが明るいので,ブレる写真も少なかったように思います。手振れ補正の効きもまずまず。「メイクアップ」モードは,秀逸です。仲間と一緒の写真を撮ることが多い人なら,とりあえず,このカメラを持っていれば,困ることはないと思います。欲をいえば,EX-FC100のような高速度撮影もできるようになるといいなぁと思いました。あとは,基本的には,カメラ任せでいいデジカメなのですが,たまに,攻めることもできるよう,露光時間や絞りもコントロールできるようになると,手放せなくなりそうです。

「ダイナミックフォト」機能について:楽しい機能です。夢がありますよね。でも,作るのには,それなりに慣れが必要です。僕もまだまだですが,できあがりのイメージをもって,被写体のサイズやアングルも狙って撮る方が,いいものができるかもしれません。ケータイやPCでも見られる形式に変換できるので,用途は広いと思います。可能であれば,カメラ内で,形式のコンバートができるようなら,さらにうれしいかな。GIFには,ぜひ対応して欲しいと思います。

せっかく「ダイナミックコミュニティ」までオープンしたのですから,この登録会員限定で,動くキャラクター,あるいは背景になる素材の公開を始めて,自分の写真と組み合わせができるようになればいいのにと思います。ちょっとでも敷居が低くなれば,使いたいと思う人が増えるはず。で,コミュニティの動画は,引用できるようになるとさらに便利ですよね。

Flickrに,EX-Z400で自分が撮影した写真をまとめました(一部,外観の写真や動画もあり)。Flickr内で反応が高かった順に並べました
大きな画像を見たい場合は,<スライドショー>もどうぞ。
基本的には,レタッチせずに撮ったままアップロードしているので,EXIF情報も残っています。

<最後に>
CASIO EXILIM EX-Z400は,「夢」や「想像」を,目に見えるカタチにしてくれるカメラです。

普段撮りのデジカメを探しているヒトで,難しいことはあまりやりたくないけど,たまに凝ったことをしてみたいというヒトに,いいかな。

究極の画質を求めるのでなければ,カメラビギナーからカメラを使い慣れたヒトまで,オススメできるコンデジです。カメラいじりが好きな人には,設定できるポイントが少なく感じるかもしれません。フラッシュも感度も含めてカメラ任せが「吉」だと思います。普及価格帯でこれだけのことができるのですから,コストパフォーマンス(価格情報は,下部をご参照下さい)にも優れているカメラです。

3回のレポートにおつきあいいただき,ありがとうございました。

カシオさん,B-promotionさん,楽しいカメラを貸していただき,感謝!

<オンラインショップ情報>

◎15000円以上送料無料!CASIO EXILIM ZOOM EX-Z400 ブラウン
CASIO EXILIM ZOOM EX-Z400 ピンク
CASIO EXILIM ZOOM EX-Z400 ゴールド

CASIO EXILIM ZOOM EX-Z400 価格比較(楽天)

CASIO デジタルカメラ EXILIM EX-Z400 ブラウン EX-Z400BN(amazon)
CASIO デジタルカメラ EXILIM EX-Z400 ピンク EX-Z400PK(amazon)
CASIO デジタルカメラ EXILIM EX-Z400 ゴールド EX-Z400GD
(amazon)

CASIO EXILIM EX-Z400の在庫,価格情報(Yahoo!ショッピング)

<参考>
カシオ・EXILIM EX-Z400オフィシャルページ

【新製品レビュー】カシオ「EXILIM ZOOM EX-Z400」~「ダイナミックフォト」が楽しい定番スタイリッシュモデル(デジカメWatch)
カシオ「EXILIM EX-Z400」で“あり得ない写真”を撮ろう (ITmedia +D LifeStyle)

カシオEXILIM ZOOM「EX-Z400」、マルチCPU、ダイナミックフォト機能搭載機の実写画像
(nikkei Trendy net)
カメラ単体で合成写真を作れるカシオ「EX-Z400」(ASCII.jp)


B-Promotionモニタープロモーション参加記事>

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カシオ EXILIM(エクシリム)「Z400」

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