3月まで働いていた自分の大学の現状に憂慮していることを,同窓会誌に書かせてもらった。
お話を下さったI先生に,感謝している。
Twitterにはちょっと前に投稿したことを書いたのだけれど,うちの奥さんの反応は,「こんなこと書いちゃっていいの?」だった。
昔いた職場の悪口を言う人は損をしているという話もあるが,僕の文章を読んで悪口だと思うヒトは,たぶん何も見えていないヒトだろう。ダメな大学や教授には,ダメって言わ(え)ないから,どんどんダメになるんだ。建設的な批判を受け入れる度量がない組織や学会も同じ。自分を育ててくれたところだから,悪くなんか言いたくないよ。だけど,育ててくれた立派な人たちは,もう,ほとんど大学にはいなくなってしまったんだ。
大学にいると言えないこと,書けないことが増えてくる。それは,他の組織でも同じだと思う。
風通しが悪いことの証なのだけれど,「死に体」状態が続けば,それにトップが気がつかなければ,やがて来るのは,「お取り潰し」ではないかと危惧している。私立よりも潰しやすい独立行政法人でもあるわけで。
現場にいる者はみなわかっている危機感を,どうにもできない焦燥感を,柔軟性のある若い人たちのアイデアや成功している開業医の意見を,上が積極的に取り入れるような仕組みを作らなければ,ふんぞり返っていても患者さんが来るような病院では,100年経っても何も変わらないような気がする。
そんな思いを900字程度にまとめた。握りつぶされることなく,よくそのまま発行してくれたと思う。
同窓会誌の関係者の皆さんに感謝を申し上げる。
静まりかえった大きな湖に,一石を投じたつもりだ。
波紋がどこまで広がるかはわからない。
でも,昨日会った,現場で頑張っている友人に,「溜飲が下がりました。」と言ってもらえた。
書いてよかったと思う。
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