ハロウィンの占い

夏の終わり。魔女や悪霊，小人達の跳梁跋扈するハロウィンの晩。
忍び寄る闇の亡霊達。神聖な炎を内に宿す魔よけのランタンは，死者の霊を弔う家々の前に一晩中灯される。
ハロウィンの炎は，煉獄に取り残されて苦しむ死者の罪を清め，魂を救い，天国へと誘う。

ハロウィンの日，それは未来をのぞき見る事のできる日。
霊力や魔力の強い者だけが，古来から受け継がれた占呪術により闇と邪悪な力から逃れ，祖先の英知と富を垣間見ることを許される。

女達はハロウィンの魔力を封じ込めた林檎の種を用いて，恋い焦がれる男の胸中と二人の行く末を探り当てるべく，林檎の種を頬に貼り天を仰ぐ。林檎は人間と神を結びつける絆。
次々と落ち行く種，種が残らなければ，その恋が成就する事はかなわない。
そして最後の種に向かい，果実と樹木を司る女神「ポーモーナ」に届けと，女は叫ぶ！
「真実を！！」

ハロウィンの恋占い
「ケーキ占い」：ケーキを焼く前に，予めコインと指輪，指ぬきを１個ずつ，粉に混ぜておく。焼き上がったケーキを人数分切り分け，自分の分にコインが入っていれば富が，指輪が入っていれば幸せな結婚が望める。しかし，指ぬきが入っていたらそれは不幸の印。急いでケーキを焼き直す事に。

「キャベツ占い」：畑にあるキャベツを目隠しをして引き抜く。キャベツの大きさと形で，未来の夫の体型が占える！

「鉛占い」：鉄のスプーンに鉛をひとかけらのせて火であぶり，融点の低い鉛が溶け，それを冷たく冷やした水に落とす。冷えて固まった鉛の形で，将来の夫の職業が占える！

「林檎の皮占い」：林檎の皮を途中で切れないようにむいてゆく。皮を自分の右肩越しに後ろへ投げ，落ちた林檎の皮の形を見て，将来の恋人の名前の頭文字が占える！

＜参考＞
ロビン・メイ原著，バーグランド・薫訳「シリーズ世界のお祭り (7)・ハロウィン」，同朋舎出版，１９８９年

現代の占い
はまちんさんのart de vivreで紹介されていたFortune Teller。生年月日だけで，何故ココまで当たるんだろう？！と不思議な感覚。モニターの向こうに自分の過去を知る人が潜んでいるかのようです。

野口さんの日本橋浜町Weblogで紹介されていた辛口性格診断。心理テストのような占いのような。でも結果は人に見てもらいたいくらい，みごとに自分の思い描く自分の姿が（自己満足かいっ！）。

普段は占いを信じることなく楽しんでいる程度なのですが，このふたつはあまりに当たっているように感じたので，ご紹介。

ハロウィンまで，あと８日