邦題は変かも?Mr.インクレディブル
出動の度に桁ちがいのパワーで,町や人にも損害を与えてしまうからと,スーパー・ヒーローの黄金時代は過ぎ去り,普通の人として暮らさなければいけなくなった「Mr.インクレディブル」。スーパーパワーを封印する事を余儀なくされ,しかも,しがない保険会社の一社員「ボブ・パー」として鬱々とした日々を過ごしていたところ,彼のパワーを生かす仕事が,極秘に舞い込む。しかし,それは彼に積年の恨みを晴らすための,「シンドローム」が仕掛けたワナだったのです。とらわれの身となったボブを助けるために,新しいスーパースーツを身につけたインクレディブル・ファミリーが秘密基地に潜り込み…。
実に楽しい映画でした。
日本語吹き替え版を観たのですが,映像も中に出てくる新聞など日本語にできるところは,日本語変わっていて,かなり手がこんでいます。吹き替えの人たちも自然で,もともと日本語で作ったのかと思えるほど。三浦友和のお父さんの声もバッチリだし,黒木瞳のお母さんの声も,しっとりしていて素敵です。
普通の仕事をしているときのボブは,本当につまらなそう。今まで,トイ・ストーリーで人形,ファインディング・ニモで,魚と,徐々にライブ感とテクニックを積み重ねてきたピクサースタジオの技術が,ここにきて更にパワーアップ,スーパーヒーローの表情,感情,パワーを余すことなくリアルに伝えてきます。アメコミのヒーローへのオマージュ(パロディ?),家族一人一人の成長まで描くストーリーもよく練られていて,子供にも大人にも飽きることなく,誰も体験した事のないインクレディブルなシーンが続きます。
邦題は,「ミスターインクレディブル」ですが,実際には家族みんながスーパーヒーロー,ヒロインで,力を合わせて,事件を解決していくストーリーなので,英語タイトルの「The Incredibles」(インクレディブル家)の方が,そぐわしいかも。ただ,日本語にするのは難しいかな。「インクレディブルファミリー」あたり?
お母さんのインクレディブル婦人も,かつてはスーパーヒロイン「イラスティガール」として活躍していたのですが,この「イラスティ」って,イラストの事で「絵のように素敵なヒロイン」かと思っていたら,英語サイトを見て気がつきました。「エラスティック Erastic」(伸縮性[弾力]のある)という意味だったんですね。(←遅いって)
予告編で出てきたお父さんがスーパースーツに身を包んだものの,ベルトが締められずジタバタするシーンというのは,ありませんでした。ちょっと,この身につまされるシーンがどう使われるか楽しみだったのですが,どうやら,予告編のみで作られたものなのでしょうか?
「ニモ」の記録を抜いたこの映画,もともとこの映画は,ピクサーからの持ち込み映画なのですが,ピクサーとディズニーの契約が切れる前に,ジャックジャックも活躍する"The Incredible 2"を追加でもう1作,是非! 映画の王道をいくスカッとする映画です。オススメ!
同時上映の短編アニメ「バウンディン」
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<参考>
日本語オフィシャルサイト
オフィシャルサイト(英語)
ピクサー/Mr.インクレディブル
フォトレポート:「Mr.インクレディブル」製作の舞台裏
ペプシのMr.インクレディブル キャンペーン
Mac&PC用ゲームも出てます。
Mr.インクレディブル 緊急事態発生!
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