ボケちゃいけないマクロ
覚え書き(口腔内撮影用デジタルカメラ),いまだ悩み中。
被写界深度:ピントが合っているように見える範囲。
被写界深度は,
レンズの焦点距離が長いほど浅く,短いほど深い。
絞りを開ける(開放)ほど浅くなり,絞るほど深くなる。
被写体の位置が近くなるほど浅くなり,遠くなるほど深くなる。
CCDのサイズが大きければ大きくなるほど浅くなりやすく,小さければ深くなりやすい。
通常,マクロで撮影をする場合,きれいなボケ味が出ることがポイントになるけれど,口腔内撮影の場合,なるべくボケずに広範囲でピントが深く合うことが要求される。口腔内撮影をする場合,フィルムカメラよりも,デジタルカメラを選ぶ方が,失敗が少ないのでは?
マクロレンズも100mmマクロより50mmマクロの方が,被写界深度が深くなる。
被写界深度を深くするために,絞り込まないとならないのであれば,露光時間が長くなるので,手ブレの問題もおきそう。でもこれはリングフラッシュ等で,ある程度解決できそう。ただし,発光時の色の再現性,反射などが気になるところ。
患者さんの顔の前までわりと近くに寄って,前歯部から臼歯部までしっかりと写し込むことが要求される歯科用の口腔内デジタルカメラでは,レンズ交換式のデジイチよりも,CCDが一回り小さめくらいのレンズ一体型の方が被写界深度が深くなるので,有利なのでは?とも思い,富士フイルムの後継機種を待っていたのだけれど,アメリカで発表・発売された機種が未だに日本では出てくる気配もない。
たぶん,色の再現性,描写力の点では,コンパクトもレンズ一体型も,デジイチにはかなわないだろうってことはわかっているのだけれど。ホワイトバランスやカラーマッチング,取り回しの良さだって,忘れちゃいけないし。 ここまでのところ,どっかでロジック,間違ってないかな?
ninoさんのところの,敦仔さんの書き込みで,ペンタックス製のデンタルマクロレンズが存在することも教えて頂き,かなり気になっています。しかもたまたま手に取る事もできてしまったので,かなり背中を押されてしまった感じ。で,さらには,インプレスウォッチの【伊達淳一のデジタルでいこう!】ペンタックス *ist Ds で,デンタルマクロの使用作例まで見てしまったら,もう…。
これが,装着可能かどうかを,確認中。ちょっとレスポンス,鈍いんだよなぁ。
そうそう,左のサイドバーにものせている「ナショナルジオグラフィック・プロの撮り方」,やっと届きました。
すごい本です。作例だけじゃなくて,写真撮影の基礎やカメラの仕組み,構図,デジタルカメラなど,条件を変えて撮影した写真を載せたりして,惜しげもなく種明かしをしてくれているので,とにかく,理解しやすく,こんな瞬間があったら,絶対撮ってみようと思わせる本です。ここのところ,何冊か写真関係の本を買っていますが,今年は,コレが一番。この10月に出たばかりの本です。
日経ナショナルジオグラフィック社 (2004/10)
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<参考>
デジタルカメラ用語集(MYCOM PC)
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コメント
可愛いお嬢さんの記録を残すのにお勧めかと。
そしてお嬢さんがお嫁に行かれたあと、奥様とその写真の数々を見ながら語り明かすのです。
涙に濡れた瞳にきっと夜景が目に染みます。
お仕事用はお仕事用として。
さぁさぁもうすぐクリスマスです。
サンタさんだってプレゼント欲しいんだい。
だから自分で買っちゃうんだい。
・・・という言い訳はいかがでしょうか。
投稿: nino | 2004.12.18 21:17
ninoさん,コメント,背中押し,いつもありがとうございます!
信じていれば,サンタは僕のところにもきっと来てくれるはず!(請求書をおいてったりして…)
投稿: HAMACHI! | 2004.12.18 22:31
私も仕事上、学術写真のようなものを撮るのでこの辺りは気になります。
ミノルタのリングフラッシュを、マニュアルでごまかしてでも使えないかなとやってみましたが、ホットシューの厚みが微妙に違っていて、装着すらできませんでした。
以前ペンタックスの人に、純正リングフラッシュの対応はどうなのか聞いてみたところ、既存の機種でも一応使えるが、測光方式を改良したものを要望する声が歯医者さんから寄せられているので、対応することになるかもしれないと言っていました。
今回フォーカシングスクリーンを出したのも歯医者さんの要望に応えたものだとも。
職場の遺産の古い50mmマクロは意外とシャープな描写で、使えそうでしたが、やはりDFAが欲しいです。
100mmにした場合、距離が離れすぎてリングフラッシュの光がフロントだけになり、サイドに回り込まないのではという不安もあります。
新しいことが解りましたらまた教えてください。
投稿: 二つ目草 | 2004.12.19 07:49
二つ目草さん,コメントをありがとうございます。
ホットシューというのも規格がまちまちなんですね。好きなレンズやフラッシュを好きなカメラにつけられるとよいのですが,それじゃ商売にならないですものね。
ペンタックスが歯科用途のことを考えてくれているというのは,嬉しい情報です!ありがとうございました。
投稿: HAMACHI! | 2004.12.19 17:51