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歯垢の中の細菌で肺炎

歯垢の中の細菌で肺炎…米NY大が研究、専門誌で発表

歯垢の中に潜む細菌の中に呼吸器疾患や院内感染に関係する種類が含まれ、高齢者などに重い肺炎を引き起こすケースが実際に起きている。 <YOMIURI ON-LINE

英文のニュースは,ここ
原著論文は,ここ

こういうニュース,ちゃんとチェックしておかないと,明日,訊かれたりするんです。

ニューヨーク州立大学バッファロー校は,歯学部も有名なのだけれど,この論文の著者は,医学部の先生。
研究対象となったのは,集中治療の必要な患者さん。ということは,歯を良く磨けるはずもないので,口腔内の細菌が呼吸器で見つかる事もあるかな。通常,1ml(ミリリットル)の唾液の中には1億個の細菌が常在しているといわれているので,細菌そのものの存在をなくす事は不可能です。

きちんとした口腔ケアを行う事で,誤嚥(ごえん)性肺炎の発生率を抑えるという事は,すでに言われてきていますので,取り立てて新しいニュースとも思えず。「同じ細菌が違う場所で発見される事がある。」くらいに読んだ方がいいかも。新聞の論調だと,口腔内の細菌が原因で肺炎を起こすような書き方だけれど,例えば,この研究で45%の患者で見つかった黄色ブドウ球菌はヒトの鼻腔や皮膚にも常在しています。結論でも「お口の中を清潔に保てば,肺炎を起こす率が減るかも」としか書いていないので,あまり騒ぐ必要はないでしょう。

病院に入院している患者さんを寝たきりにしない努力の方が重要かと。

とりあえず,英文は流し読みなので,後でじっくり読み直します。

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