「１」ほど怖くなかった「ソウ２」

のっけから，肩に力が入る物語の始まりで，このまま最後まで行くのかと思ったのですが，「１」を踏襲しているだけに，ある程度先が読めることや，突っこみどころも満載なので，見終わってみれば，わりと冷静にあっさりと鑑賞することができました。

でも，この「２」は，「１」を見ていないと，なにがなんだか分からないんじゃないかな。見に行く予定の方は，ぜひ「１」を見てから出かけて下さい。

巷で言われているほど，どんでん返しではなかったような…。前作は，メインの場所が１カ所で，登場人物も主に二人だったので，ストーリー展開の面白さに，かなりあとまでインパクトが残る作品だったのですが，今回は，いろいろと場所が移ることや，登場人物もかなり増えたので，焦点が定まらなかったなぁ。

首の裏の数字と「虹の向こうに」とか，金庫とかも消化不良だし，それぞれの登場人物に仕掛けられるゲームが出揃ったわけではないのは，「ソウ２（完全版」というのが，でるのかなぁ？と思ったくらい。主人公「エリック」の息子ダニエルの見事な「ソウ」さばき，もしかしたら，この映画の一番の見どころかも。いや，真面目にジグソウの後継者は，ダニエルかと思ったくらいです。

日本の地下鉄サリン事件に配慮した字幕だったので気付かなかった方もいるかとは思いますが，このあたりの設定も，原爆を落とした側のあざとさと同様のものを感じてしまって，ちょっとテンションが落ちちゃいました。

５１点。プログラムは買いませんでした。
「３」もありそうな雰囲気の終わり方。こうなったら，「ソウ 10」位までハロウィンシーズンに，毎年，毎年，公開してもらいたいな。

ソウ2 DTSエディション

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角川エンタテインメント (2006/03/17)

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goo映画で「あらすじ」と「予告」
「ソウ２」オフィシャルサイト
前作のレビュー（「まわりぶろぐ」より）