バランス感覚
医療に求められるバランス感覚。
「患者様」に腹立たしさ(読売新聞)
かなり,筆者の憤りと激しい怒りが伝わってくる文章なのだけれど,ISOや病院評価の導入で,マニュアル化が一層進むことで,「患者様」と呼ぶことが,一般化しつつあるというのだけれど,医療の現場にいる人たちは,それほどバカじゃないと思(いたい)うけどなぁ。
教える立場,教科書を書く立場にいるような人たちが,臨床経験が豊富で患者さんの扱いが上手かというと,そうでもないことが多いのは,たぶん意外に知られていないこと。でも,これが,患者さんや若いドクターたちには,「権威」というベールとオーラで,見えなくなってしまっている(煙に巻いている)ところがあると思うなぁ。
「患者本位の医療の実現」には,相当なエネルギーと経験が必要なのだけれど,患者さんの側に,これをどれくらい理解してもらえるのだろうか。
「先読み」能力、脳の前頭前野が深く関与…東北大解明(goo)
重要なのは,患者さんの抱える問題を,医療者が的確に共通の「言葉」で共有すること。患者さんが期待している「医療」と医療従事者がいるリアルな「医療」との差を認識して,そのバランスがとれること。
察する能力って,コミュニケーション能力にかなり深く関わってくると思うのだけれど,このあたりを伸ばす教育って,足りてないよなぁって思う。
ま,教える側ができていないんだから,しょうがないか。
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