歯科医師数の抑制,08年の国家試験から実施
ちょっと前のニュースですが,自分のための覚え書き。
大学が数をコントロールできないなら,国が強制的に,というお話。
歯科医師の資質向上などを議論している厚生労働省の検討会(座長・斎藤毅(さいとう・つよし)日本大名誉教授)は21日、歯科医師数が2025年には、必要数より約1万1000人多い供給過剰になるとして、大学の歯学部の定員削減や国家試験の合格基準引き上げなどの抑制策をとるよう提言することを決めた。近くまとめる中間報告に盛り込み、厚労省は具体策の検討に乗り出す。合格基準引き上げは、早ければ08年の国家試験から実施される。
中間報告案によると、歯科医師数は毎年約1500人ずつ増加。検討会は「歯科医師の過剰は医療の質の低下を招く」と指摘している。
05年度の歯学部の定員(募集人員)は、29大学で2667人。1998年度に厚生省の検討会が10%の削減を提言したが、大学側の自主規制に委ねられているため、現状は1・7%の削減にとどまっている。
検討会は「少なくとも98年度の削減数を早期実現すべきだ」として各大学に一層の取り組みを要望。さらに「国家試験の合格基準の引き上げや出題内容について幅広く検討すべきだ」としている。(共同通信社・東奥日報)
(同様のニュースは,朝日新聞・asahi.comでも)
<参考>
歯科医師過剰問題(ウィキペディア)
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コメント
コメント内容がアレなので匿名で。
2025年に必要数より約1万1000人供給過剰で、毎年約1500人ずつ増加なら、
供給過剰になるのは2018年からということですね。
日本の総人口が変化ない場合でも、
2017年までは供給不足で、2006年は1万7500人不足している??
(日本の総人口は2007年から減少しますので、現在2万人以上不足です)
どういう計算したんだか。。。
中間報告案を作った人の質が、すでに低下してたりして。
投稿: 通りすがり | 2006.12.10 22:22
>>「歯科医師の過剰は医療の質の低下を招く」
タマゴが先か鶏が先かというのに似てますね。
数の過剰を生むような、誰でも歯科医師になれるような大学や国家試験に問題もあるだろうし、一度医師になると、その後のチェックが無い(のかは知りませんが(^^;) )ことも原因だと思うのですが、いかがでしょう。
増やしすぎはいけないと思いますが、門を閉めることでこれから医師になろうという人のモチベーションを下げることにならないか心配です。逆に、医師になってからのチェック機構をしっかりして、質が低い場合は、免許停止とかにした方が有益な気がします。
投稿: Neko | 2006.12.10 23:24
通りすがりさま,
目の覚めるような分析をありがとうございます!
「減らす」という強い意志が,どこかにはあることがわかります。
Nekoさん,
最近のマスコミによる医療バッシングは,結果的に,国民のためにはならないと思っています。
少なくとも,高校生が,歯科や医科を目指したいとか,人を治すことが自分のハッピーにつながるって思ってくれるような,環境作りをしたいですね。
投稿: HAMACHI! | 2006.12.12 00:36