息詰まる攻防の先に…「それでもボクはやってない」
1月から公開されている「それでもボクはやってない」を観てきました。
所々,くすっと笑うところはあるけれど,エンターテイメントというよりは,かなりシリアスなドラマです。
僕自身は,この映画のもとになった話をどこかで読んだ記憶があるのだけれど,たぶん,周防監督が2002年の年末に読んだ新聞記事と同じモノかも。ただ,結末がね…。
演技派揃いの出演者たちが繰り広げるドラマは,あまりにリアルなので,自分が裁判を受けているような気持ちになります。拘留中の様子は,ドラマというよりは,ドキュメンタリーを見ているようでした。男性は,一度見ておいた方がいい映画だと思います。やっていないことの証明って,かなり難しいなぁとか,あんな風に尋問されたら,精神的にまいっちゃって,あり得ない自白をしちゃったりするんだろうか…とか,逮捕から裁判までの疑似体験ができます。
うちの奥さんは,一言。「捕まったら,示談にしてね」って…。
えっと,それじゃ,「日本の刑事裁判のありかたを改革したい」という周防監督の思いがちゃんと伝わってないのでは…で,僕はえん罪なら,この映画のように闘っちゃいそうな気がしてます。そうそう,そんなこんなで,オレオレ詐欺の電話も,うちにかかってきたことがあったっけ。
面白いというよりは切実な映画,若干焦点が絞り切れていないように感じたので,63点。
「それでもボクはやってない」のトラックバックセンターは,こちら。
<参考>
痴漢えん罪ネットワーク
「痴漢えん罪事件」が急増する理由
痴漢冤罪回避シミュレーション←かなり勉強になりますよ。
「それでもボクはやってない」オリジナル・サウンドトラック
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コメント
痴漢冤罪回避シミュレーションで
「あなたの危険度は0%です。
あなたのような強い理性の持ち主はこれからも、
痴漢なんかに間違われることはないでしょう。
GOOD ENDING 」
になるの知ってました?
投稿: sasablog | 2007.02.15 08:24
sasablogさん,すごいですよ,それは!
0%が出せるなんて!
僕は,頑張っても,GoodEndingじゃない0%止まりでした。
電車に乗らないっていうアクロバティックな選択肢があればいいのに…。
投稿: HAMACHI! | 2007.02.15 19:50
おお、渋いチョイスですね。
ぢつはオイラも見たい映画です。
ニュースとかで痴漢とか無実証明とかってみると、絶望的になりますよねぇ・・・。満員電車では必ず両手つり革とか手を上げて極力巻き込まれないようにしてます(;_;)
投稿: neko | 2007.02.15 23:33
nekoさん,コメントありがとうございます!
痴漢は,恥ずべき犯罪行為ですが,自分が無罪だとわかっていても,権力側には理解されず,人生をダメにされてしまうケースもあるということ,なかなか考えさせられる映画でした。
投稿: HAMACHI! | 2007.02.16 07:47