nanaco(ナナコ)の勝算
セブン&アイ・ホールディングスは,セブンイレブンで使える独自の電子マネー「nanaco(ナナコ)」のサービスを4月23日から開始します。
nanacoは,SuicaやPASMO,Edyと同様の非接触型のICチップ,FeliCaを搭載したプリペイド方式の電子マネーです。セブン-イレブンのPOSレジで支払い,チャージ(1,000円単位で2万9,999円まで)などを行うことができます。
消費者側としては,電子マネー選びでは,ますます混乱に拍車がかかりそうですが,nanacoには,それなりに勝算があるようです。
nanacoのサービスは,まず,東京都内のセブン―イレブンの約1500店で開始し,5月28日までに全店約1万1700店に拡大,将来的には,今秋にイトーヨーカドー(約180店)とデニーズ(約600店)へ広げ,2008年度以降は西武百貨店やそごうへと拡大する予定。
2007年4月10日から,オンラインで。「nanano カード」「nanacoモバイル」の事前インターネット登録が開始され,23日以降セブン‐イレブンの店頭で,カード発行手数料300円(税込み)と引き替えにカードを受け取ることになります。ケータイのnanacoは,利用にあたりクレジットカードは不要で,登録無料。
最大の特徴は,
「プリペイドのnanacoカードでの支払いに,ポイントが付く」こと
セブン‐イレブンでの買い物100円(税抜き)ごとに1nanacoポイント(=1円)がたまります。ただし,交換時に1%分の手数料が必要となります。
ナナコの初年度発行目標は1000万枚。JR東日本が展開するSuica(スイカ)は電子マネー導入から3年で約2000万枚、ビットワレットのEdy(エディ)はスタートから5年余りで約2800万枚http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070331-00000014-gen-ent(Yahoo!ニュース)
今までのプリペイドカードは,小銭をもたなくて済むというのが最大の利点であったわけですが,nanacoの場合,買い物にポイントが付くという画期的なシステム。クレジットカードにポイントが付くのは,もう当たり前ですが,これが,nanacoの勝算につながるのではないかと思います。
さらに,Yahoo!ポイントやANAのマイルも双方向で交換可能に,夏には後払い方式の携帯クレジット「クイックペイ(QUICPay)」もナナコ導入店で使えるようにするとのこと。
これまでは,プリペイド型電子マネーの二大陣営は「Edy(エディ)」と「Suica(スイカ)」でしたが,弱体化が懸念されるEdyが,どう巻き返すのかが,楽しみなところ。
最終的には,どの電子マネーでも,どこのお店でも使えるようになるのが,ありがたいのですが,松下電器と共同で開発したマルチリーダ/ライター搭載の新型POS導入で,意外とセブンが,最初に実現してくれそうな気がします。
と思っていたら,さらに,さらに,イオンオングループ各店などで導入される電子マネーの「WAON(ワオン)」も,宣戦布告。ジャスコなどでは,すでにSuicaが導入されているのですが,独自の電子マネーとポイントシステムで,囲い込みを狙っているようです。WAONは,ローソンなどでも使えるようになる予定です。
どの電子マネーを選ぶかは,やはり,どのお店をよく使うかである程度決まってしまいますよね。大きな買い物をしそうなデパートに近い大型スーパーにおいては,2万から3万という上限がある電子マネーは,やや役不足。電子マネーが活躍しそうなのは,スーパーよりもコンビニに分がある気がします。
6月には,Suicaでもポイントサービスが始まることもお忘れなく。
<4月10日追記>
本日 4 / 10 (火)より,
nanacoカードのweb先行登録が始まりました。
今からインターネットで申込書手続きを済ませておけば,
店頭で書類を書き込む手間がかかりません。
手順は次の通り。
[1]パソコン&携帯電話から申込み
↓
[2]受付完了時に画面に表示される「Web申込書番号」を印刷またはメモ
↓
[3]「Web申込書番号」を店頭レジに渡す
↓
[4]カード発行手数料の 300 円(税込)を支払う
↓↓↓↓↓
【nanaco】カードGET
その場でチャージ(入金)すれば,すぐに利用可能。
カードの受け渡し,およびびチャージについては,
サービス開始日以降の取扱いとなります。
支払い方法は,ほかのカード型の電子マネーと同様に,
レジのnanaco専用リーダーにさっとかざすだけです。
決済時には「ピュリーン♪」という音がします。
たまったポイントは,すぐに買い物に使えます。
チャージ(入金)方法もシンプルで簡単。
セブン-イレブンのレジで「チャージして」と言うだけです。
nanacoには 2つの 種類があります。
7 色のレインボーカラーの「nanacoカード」(カード発行手数料300円)と,
携帯電話にアプリをダウンロードして使う「nanacoモバイル」(発行手数料無料)があります。
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