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CBT採用問題作成者(大学)にインセンティブを。

Foot Stop

この時期,上からいわれて問題作成にいそしんでいらっしゃる先生方も多いことでしょう。忙しい中,ふと,足を止めて考えると,なんかおかしいことに気がつきませんか。

先日のCBT問題作成に関する説明会で驚いたのは,大学によって,CBTへの採択率があまりに違うこと。

これって,問題を作成する側の,やる気がないか,能力がないかどっちかですよね。

ってことは,CBTの問題への採択率が高い大学には,それなりのインセンティブがあってもいいんじゃないかと思うのですが,こんなことを言うのは,不謹慎でしょうか?

CBTに自分の作成した問題が採用されたかどうかは,わからないことになってます。作成した問題が採択されたとしたら,たぶん,問題作成後に一生懸命ブラッシュアップして下さった先生方のご努力のたまものでしょう。

学生たちだって,受験料を払って,CBTを受験しているのですから,もしかしたら問題作成者の皆さんや学生さんたちは気にもならないし,気にしちゃいけない部分なのかもしれませんが,そのお金は,いったいどう流れているのか,キチンとは伝わってきません。

最初に戻りますが,もし,大学間で,CBTに採用される問題の採択率が違うのであれば,採択率の高い上位校には,それなりの報奨があってもいいんじゃないかと思うのです。研究費,教育費などの「お金」じゃ生々しすぎるというなら,採択率の高い大学には,3年間CBT作成は免除とか,優秀な学生の学費免除とか,せめて受験料返還とかね。

CBT採択率の高い問題を継続して作成する教官が,もしいるのであれば,その教官の給料アップができれば,一番やる気を刺激するのでしょうけれど,採択されたかどうかはわかってしまってはいけない部分なので,たぶん無理でしょう。悲しいことに,採択されたかどうかもわからないので,自分の業績にもなりません。それなら,大学単位でなんかしてあげてよってこと。

CBTの作成委員会では,採択率の高い大学の役員の先生方は,鼻が高いことと思いますが,実際に問題を作成している先生方にとっては,上の偉い先生方の名誉なんて実際はどうでもいいことです。毎年,臨床写真を撮りため,問題作成に膨大な時間を費やしている先生方のやりがいに報いることは,しないのかなぁって。写真の著作権だって,主張できやしない。

歯学・医学教育がよりよくなるために,すぐれた教育を行うことのできる人材を確保するために,常識と透明性をもって,関係各所には,ひきつづき頑張っていただきたいものです。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

「業績」に応じて予算を配分するなんていいながら、何をどう評価するのか具体的な議論がないですよね。CBT問題作成だけじゃなく、科件費の審査や、学内ですが倫理委員会の審査とか色々やってますけど、こんなん「業績」として見てもらえないですもんね。業績とか評価とかうるさく言われなかった頃は別に気にもせず、普通に真面目にこなしてましたけど、こういうことに時間と労力取られた上に、論文しか評価されないんじゃ、やってられませんよ。そういう現場の人の志気のことなんか考えてなさそうですね。

投稿: iMac | 2007.05.29 22:01

iMac先生,コメントありがとうございます。
どこの国立系大学もある程度同じだと思うのですが,スタッフがあまり大切にされていないですよね。一般企業なら(まぁ,ピンキリでしょうけれど),社員が働きやすい環境作りというのを考えなければ,どんどん人が辞めていくわけで。
体面を保つばかりでは,そろそろ立ち行かないのではないかと思います。

投稿: HAMACHI! | 2007.05.31 05:23

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