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あの腕時計が欲しくなった。「主人公は僕だった」

主人公は僕だった


5月19日公開の「主人公は僕だった」を試写会で観てきました。なんと,劇中にも出てくるクッキー付きでした。

エマ・トンプソン,ウィル・フェレル,ダスティン・ホフマン…と,ちょっと豪華な配役で,でもあまり期待せずに観たら,かなりグッと来る映画でした。

映画の舞台は,シカゴ。アメリカでは,すでに昨年の秋公開されている映画(原題"Stranger than Fiction(小説より奇なり(?))です。映画のカテゴリーとしては,なんだろう…,「ヒューマンファンタジックちょびっとコメディー」映画かな。

アメリカの国税庁(IRS←くぅっ!懐かしい!)の会計検査官で,平凡で面白みのない男,ハロルドは,過去12年間,ロボットのように規則正しく歯を磨く回数,バス停までの歩数など,毎日決まりきった生活を送っていたが,ある朝,ハロルドの頭の中に,彼の行動を彼の語彙よりはるかに文学的な表現とイギリス訛りの英語でナレーションする女性の声が割り込んできて,彼が小説の主人公で,結末を死で迎えることになっているとわかって,さぁ大変!というお話。
ストーリー詳細 by goo映画,または,Cinema Cafe.netなどでも。でも,トラックバックされているネタバレのブログ記事には,くれぐれもご注意を。これから観る方は,文字通り小説の最後を先に読むことになるので,プロットが台無しになってしまいます。)

ウィル・フェレルの映画で覚えているのは,ニコールキッドマン主演の「奥様は魔女」。コメディアンの彼のキャラクターをかなり出した映画だったのだけれど,いまひとつの印象。それから,プロデューサーズ(「春の日のヒトラー」のキレてる作者)で,グッと評価が上がり,で,この映画ではかなり抑えた演技が,光ってます。うまいなぁ。
それ以外にも,ギリギリの精神状態で10年ぶりに傑作を仕上げる女流作家カレン・アイフル(日本語だとほんとはエッフェルだと思うのだけれど)役のエマ・トンプソン,その秘書役のペニー・エッシャーをクールに淡々とこなすのクイーン・ラティファ,クッキー店経営者アナ・パスカル役のマギー・ギンレイホールのツンデレぶりの素晴らしさに,ぜひ,ご注目を。

横断歩道を渡るシーン,青リンゴ,Taxman(税務署員),アイフルが(Paperback)Writer,秘書役がPenny…と,ココまで書くと,ピンと来る人は,たぶんビートルズのファンですね。監督のマーク・フォースターがファンなのかな?せっかくなので,1曲くらいビートルズの曲が映画に使われてもよかったのにとも思います。でも全編を通してテンポがいい映画の内容にうまくマッチした曲ばかりだったと思います。エンディングクレジットが流れるときのアカペラで始まる曲がかなり僕の好み。

Stranger Than Fiction
Stranger Than Fiction
posted with amazlet on 07.05.12
Original Soundtrack
Columbia/Sony Music Soundtrax (2006/11/07)
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↑試聴できます。例えば,ハロルドがギターで弾き語る曲(要Real Player)

数字に得意な主人公に合わせて,登場人物の名字や通りの名前が,パスカルだったりユークリッドだったり,なんてあたりも面白いですよね。

主人公のハロルドが腕にしているタイメックスは,実は単なる腕時計ではなく,主人公の危機や恋愛にいたる彼の人生の転機において重要な役割(伏線)を果たしています。けっこうキュートなヤツです。


新作腕時計入荷!【2007年新作】タイメックス腕時計(TIMEX)時計T5B141メンズ 映画「主人公は僕だった」.
劇中に着用している時計は、『タイメックス・アイアンマン トライアスロン コンボ (T5B141 アメリカでの型番は,56371)』(詳細は,こちら)。

ということで,スパイダーマン3の口直しには,最適な「主人公は僕だった」。
甘いクッキーは心を癒してくれる。何気ない行為や毎日にも,崇高な意味が隠されているってあたりに,かなり同調。さまざまに張り巡らされた伏線に気がつかないと,かなりもったいないです(例えば自転車)。

点数は,73点。
軽いコメディなので,デート映画にもオススメ。

DVD買おうかどうか,迷ってます。

これから映画を観る方は,アナのパン屋さんで,クッキーの数と箱の位置に,気をつけて観て下さい。あれ?っと思うかも。かけ算の暗算が得意な方は,ギターの本数と弦の本数にも。


<参考>
オフィシャルサイト
英語版オフィシャルサイト

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コメント

ども TB させて頂きました(^-^)/
最初は Fossil かと思ったら、Timex でしたね。結構キュートで良い感じ。価格も手ごろで一瞬買おうかと思っちゃいましたw

ウィル・フェレルは次回作が期待ですね。 US での興業も好調のようです(^^)

投稿: Neko | 2007.05.16 13:38

Nekoさん,トラバ,コメントありがとうございます。
こちらからも,TB飛ばしちゃいました。

腕時計は,映画と同じくらい,いろいろと自己主張してくれると楽しいとは思うのですが,ほとんどがCGでしょうね。

この映画,スパイダーマン3より,みんなに観てもらいたいなぁと思ってます。

投稿: HAMACHI! | 2007.05.16 23:59

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» 主人公は僕だった [Life with tennis.]
試写会日記 : 主人公は僕だった猫的お薦め度 : ★★★☆☆ ウィル・フェレル主演だったのでコメディだと思ってたら、違ったのね(笑) ストーリーは公式 HP からどうぞ。 感想のポイントがエンディングなんで、書くとネタバレしてしまう(--;) ネタバレしない程度に・・・...... [続きを読む]

受信: 2007.05.15 07:45

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