「ライブビュー」と「親指AF」・オリンパス デジタル一眼レフカメラ 「E-510」レビュー・その2
B-Promotionのモニタープロモーションで,OLYMPUSの新しいデジイチ「E-510」のモニターレビュー中です。あと1カ月ほど,このデジカメの使用インプレッションをブログ上に書き込んでいくということになります。
OLYMPUS オリンパス E-510(ボディ)
OLYMPUS E-510の最安値検索(楽天)
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-510 ボディ(アマゾンでの価格)
「レンズキット」の価格検索(楽天)
今回は,セカンドインプレッションで,いただいたお題は,「ライブビュー」。
その1は,こちら
E-510は,一眼レフなのにレンズ一体型のコンパクトデジタルカメラのように背面の液晶モニターで画像を確認しながら撮影ができます。ファインダーを覗かなくてもいいので,ハイアングルやローアングル,左右に手を伸ばしての撮影も思いのままに撮影できるので,通常のデジイチだとつらい体勢を強いられる撮影アングルでも制限が少なくなります。
この背面の液晶モニターは,上下左右176度の広い視野角を実現したハイパークリスタル液晶で,もちろん,写真の情報,露出/ホワイトバランス補正にも対応しているので,補正効果をリアルタイムなライブビューで撮る前に情報とイメージを確認して,そのまま撮影することも可能です。
コンパクトデジカメでは当たり前のこのライブビュー機能は,デジタル一眼レフカメラでは,まだあまり一般的ではありません。撮影用の撮像素子を使って背面の液晶に像を表示するだけなのに,なぜ?と思うかもしれませんが,デジイチでは,ちょっと光の経路が複雑になるため,なかなか難しいのだそうです(詳細はかなり省略)。
実は,普段,他のデジイチを使い慣れていると,E-510でもライブビューがあることを,すっかり忘れてしまったりします。もちろん,撮影した写真は,その場で確認していますが,撮る前に被写体を,ビデオカメラのように背面の液晶モニターに映し出すことができるのは,コンデジからすぐにこのE-510やE-410に移行したヒトかもしれません。手ブレ補正の機能を使いながらライブビューで被写体を確認すると,ブレが止まるのが見えて,けっこう感動ものです。
場所は,8月11日の東京湾大華火祭の行われた晴海主会場。
三脚と自由雲台の上にE-510をセットしてみました。
ピントを確認するため,ライブビューは最大10倍まで拡大表示できるのも,ちょっと便利です。ファインダーじゃ,こうはいきませんからね。うれしいことに,黄金分割の罫線を表示させたりしながら,写真を撮ることもできるのは,なかなかのアシストぶりですよね。
露出補正やホワイトバランス補正の結果も撮影前にデジタルシミュレーションしながら確認できるのは,やはり便利ですね。
一緒に持っていったPENTAXのK10Dは,手持ちで撮影,最後だけE-510と取り替えて三脚にセットして気がついたことがあります。
K10Dだと,「こんな角度じゃ,ファインダーがのぞけない。」ってこと。アングルファインダーが必要になりそうな角度でした。
E-510で撮影している間は,どうも花火撮影が楽だと思いました。はるか上のものを撮影するときにカメラのレンズは上を向きますから,当然ファインダーは下向き。すぐ後ろにお客さんがいますから,立って撮影するわけにはいきません。こんな時に,かなり斜めからでも液晶が見えるE-510での撮影は,とても楽でした。
ただ困ったのは,前回困ったことはないと言っていたフォーカスフレームの赤点。これが3点しかないために,焦点が合わないときは,シャッターがおりないのです。いや,当然のことだとは思うのですが,これがわからず,「借り物を壊しちゃったか?!」とかなり慌てましたよ。もうちょっと合焦するポイントが多ければ,三脚に取り付けたときのシャッターチャンスを逃さないのにと思いました。じっくり時間があるときには,フレーミングに時間をかけることができますが,花火のように一瞬で消えてしまうものに対しては,焦点が合うポイントがファインダー内で多い方がいいですよね。
花火の撮影方法は,E-510の場合,4つほどパターンがあると思います。
まず,何も考えずに「AUTO」か「P」モードで花火を撮影する,それから「夜景モード」で撮影,それからシーンモードで「打ち上げ花火」モードを選択する,最後に好きな秒数だけシャッターを開けるバルブモード。
E-510には,モードダイヤルがついていて,通常はAUTOやPで何も考えずに撮ることができるのですが,少し慣れてくると凝った撮り方をしたくなってきます。モードダイヤルには,代表的なパターンである,ポートレート,風景,マクロ,スポーツ,人&夜景シーンが簡単に選べるようになっています。さらに,モードダイヤルを「SCENE」に合わせると,さらに細かいシーンのパターンが選べるようになっています。で,みつけたのが「打上花火モード」。これは,ISO100で,4秒,露出補整-1の設定になるようです。このモードでは,絞りやシャッタースピードを自分で変えることはできません。
4秒の例 <オリンパス E-510で撮影>
<拡大(1024 x 768) > <オリジナルファイル(1600 x 1200)>
その他4秒の例
でも,「4秒」だけだと,絵に入れられる花火が限られてしまうので,途中から「バルブ」モードにしてみました。
花火の撮影は,切り取るというよりは「足し算」の感覚だと思います。花火の鮮やかな光を,どれだけ1枚の写真に載せていくかっていうところ。予め決めたシャッタースピードでは,同じようなものばかりになってしまいますから,場合によっては,4秒,もうちょっと長くて10秒,もっと長くて30秒とか,ココまでは一緒の画面に入れたい!って思った光を,集めて1枚の写真ができあがります。
その時に活躍するのがB(バルブ)モード。E-510では,モードダイヤルを「M」(マニュアル)にして,手前のコントロールダイヤルをぐりぐり回してとシャッタースピードが変えられるようになっているのですが,最後までぐりぐり回していくと,シャッター速度を最大にすると「(B)バルブモード」が選べるようになっています。これは,シャッターを押している間はずっと露光してくれるモードです。三脚を使っていても指が揺れたりするので,手ぶれ補正をしておいた方がいいのと,あまり長い時間露光していると,色ノイズが出てしまうので,ちょっと注意した方がいいかもしれませんね。
15秒の例 <オリンパス E-510で撮影>
20秒の例 <オリンパス E-510で撮影>
ノイズフィルターは「標準」,ノイズリダクションは「ON」に設定してあります。ノイズリダクションの処理のためか,バルブモードで長時間露光した後は,しばらくシャッターがおりません。
25秒 <オリンパス E-510で撮影>
30秒 <オリンパス E-510で撮影>
花火の基本絞りは,11~16くらいですが,今回は連射にしてみたり,バルブにしてみたり,いろいろと遊んでみました。
「ライブビュー」を使うときには,背面にある「ライブビューボタン」を押すと,「ファインダー」と「ライブビュー」が入れ替わります。ライブビューモードの時は,シャッターボタンを押してオートフォーカスすることができないので,背面の「AEL/AFL」ボタンをその代わりに使います。慣れてくると「AEL/AFL」ボタンを押して,シャッターという流れが,リズミカルにできるようになります。「親指AF」と呼ばれているようですね。
FlickrもやっとEVOLT E-510を認識し始めました。オリンパスE-510で撮影した2007年の東京湾大華火祭の写真を「スライドショー」にしてみました。日本の夏は,やはり「花火」ですね。とても良いタイミングでE-510をお借りすることができました。
伝え聞くところによりますと「まわりぶろぐ」の写真を壁紙にして使っていただいている方もいらっしゃるようです。ありがとうございます。お時間がありましたら,コメント欄に感想などいただければ,幸いです。
*B-Promotionのモニタープロモーション参加記事
オリンパス・E-510レンズキット・オリンパスオンラインショップ
レポートは「その3」に続きます。
| 固定リンク
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- 骨伝導方式の聴覚補助器「ETEREO H+」短期インプレッション(2018.05.05)
- 【楽天市場】「クレール・オンラインショップ」からの注文内容確認メールにご注意を!(2018.03.22)
- 晴海線(晴海~豊洲) 開通!2度と撮れない写真を撮ってきた(2018.03.11)
- 「学ぶ」が支える健康習慣。「健康第一」・「学ぶ」タスク 【 PR 】(2018.03.13)
- EPSON PULSENSE PS-600Bの調子が…(2018.02.23)
コメント
美しく花火を撮るというのがかくも大変なものとは知りませんでした。
携帯でさっと花火を撮ろうとして「上手く撮れなーい」と思ってましたが、当然のことだったんですね。
その美に対する御努力に頭が下がります。
また、写真について面白い話を聞かせてください。
投稿: yuko | 2007.08.19 15:34
カメラ素人としては絞りの違いはよくわかりませんが、
唯一いえるのは「どの写真も素晴らしい」こと。
前回の銀杏並木に引き続き、またPC用の壁紙にいただいてよろしいでしょうか?
投稿: もりもり | 2007.08.19 17:51
yukoさん,コメントありがとうございます。
花火の撮影は,三脚さえ持っていけば,マニュアル通りで撮れるので,実はそれほど難しくないかもしれません。撮影した後でしか,結果を見ることができないのと,撮り直しができないのが,難しく感じさせるのかも。また,蘊蓄,嫌がらずに聞いて下さいね。
もりもりさん,いつもありがとうございます。
今回もきれいに撮れたのだけブログに引っ張ってきているので,お見せできない写真の方が,多かったりします。でも,ほめていただくと張り合いが出ます。感謝!また,壁紙に使っていただけるような写真が撮れるよう,頑張りまーす!
投稿: HAMACHI! | 2007.08.19 23:06