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頭と目と心の焦点を合わせる。

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オリンパス E-510で撮影>

アンリ・カルティエ=ブレッソン・知られざる全貌(東京国立近代美術館8月12日まで)

「写真を撮るということは,頭と目と心の焦点を合わせることだ」とHCBの言葉。

人と向かい合うことの重みを感じさせる写真が多くて,僕にはちょっとヘビーだったかも。
いや,逃げちゃいけないと思いつつも,あんな写真,あの位置にあの瞬間存在していたとしても,撮れないよなぁ。

P8120362
オリンパス E-510で撮影>

ちょっとほっとしたのは,彼がアルメニアで撮った写真。お父さんが子供を片手で持ち上げて,子供がその手の上で立っているもの。見ただけでクスッとしてしまう,ほのぼのとした写真でした。

瞬間で構成して切り取った写真が,あんなに威厳や深遠さを持って語りかけてくるなんて,すごいなぁと,もうただ,それだけ。

先日の日曜日で終わってしまったんですが,大混雑でしたよ。みんな真剣なまなざしで一つ一つのプリントを食い入るように見つめていました。

彼の写真の数々から,メッセージを受けながらも,自分が面白い!きれい!って思ったものを,ただ撮るんじゃいけないの?って思ったりもするんだけど,「頭と目と心の焦点を合わせ」て,また写真を撮ってみようと思いました。

P8120363
オリンパス E-510で撮影>

帰りは東京駅まで,前の日の花火で痛めた足を引きずりつつ,E-510片手に散歩。

何事にも,驚きと感謝の気持ちをもちながら,物事を見つめると,
見過ごしているものが見えてくるような気がしました。

感動するまでの閾値を下げるってことかな。

写真を撮り始めると,また,人の写真を見ると,センサーが働き始めるのがわかるんですよね。

いつも,見に来ていただき,ありがとうございます。

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コメント

写真家の写真には、やはりそれなりのメッセージ力があるんですね。
私は花を撮るときは、結構自分的にはいい写真が取れるのですが、人間はなかなか上手く撮れません。
痛めた足、お大事にしてください。

投稿: yuko | 2007.08.15 22:46

yukoさん,コメントありがとうございます。
思いが伝わるような写真を撮りたいなぁと最近よく思っています。

食べ物の写真では,「お腹が空いた!」とか「美味しそうっ!」ってのは,なんとなく伝わるようになったような気もします。
人は,難しいですね。プロは,自分の「思い」と相手の「心の中」まで写し込みますから,けっこう,重いものもあります。

また写真,見て下さいね。

投稿: HAMACHI! | 2007.08.16 01:32

こんばんは。
ブレッソンは雲の上の人、憧れの写真家というイメージが強いせいかそれほど重く感じることもなく楽しめました(;^_^A
私もお父さんの手に子供が乗った写真は印象に残りました。
好きな1枚です。

投稿: HAL | 2007.08.16 22:12

HALさん,コメントありがとうございます。
そうだ!HALさんもブレッソン展にいらっしゃっていたんでしたよね。
それにしても,最後の日までものすごい人出で,ブレッソン人気の熱気にもずーんとやら
れてしまいました。
また機会があれば見に行きたいと思います。

投稿: HAMACHI! | 2007.08.17 07:45

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