オートブラケティングでリスクを減らす。
オリンパスのE-510では,デジタルセンサーによるマルチパターン測光で,複雑な光の条件でも正確な露出ができるよう49分割して適正値を出して,シャッタースピードと絞りを決めてくれる機能がついています。
多くの場合は,カメラまかせで適正な露出が得られるのですが,それでも時々,あれ?暗いなとか,もうちょっと明るくしたいなという時があります。
そんな時に,露出補正のやり方を知っていると便利です。
E-510の場合, シャッターのすぐ後ろに露出補正ボタンがあって,これを押しながら,コントロールダイヤルを回すというわりと,直感的な操作で補正することができるのですが,じつは,自動的に暗め,適正値,明るめと3枚撮ってくれる機能があります。
これが,オートブラケティングと呼ばれる機能で,最近のデジイチには,ほとんどついているのではないでしょうか。僕もけっこう多用しています。
朝,夕の光の量と色がどんどん変わっていくような状況で,自分で露出補正をしていると,あっという間に明るくなったりして,自分が撮りたかった微妙な色や雰囲気を撮り損なってしまうことがあるので,そんなとき,オートブラケティングの設定をしておくと,便利です。
E-510でオートブラケティングを設定した場合も,二通りの撮り方があります。
ドライブモードを連射にしておくと,シャッターを押したままで3枚撮ってくれます。もう一つは,ドライブモードがシングルになっていると,自分で,一枚一枚シャッターを押したときに,3枚違った露出で撮ってくれるというモノ。僕の場合は,連写モードを使っています。ま,「数打ちゃ当たる」的ですね。構図もずれにくいし。
で,オートブラケティングを使った例です。
オリンパスE-510で撮影。
オートブラケティングでも暗め,明るめにするステップは3段階に細かく設定できます。
まぁ,適正値というのは,カメラのコンピュータが決めてくれた値ですが,これが正しいということではなくて,ファインダーの範囲内の被写体が,たとえば白く明るい雪であった場合と暗い場所にいるカラスとかを撮影する場合は,オートだと暗めの被写体は明るく,明るい被写体は暗く補正してしまう傾向があって,カメラがはじき出した露出では,適正にならないこともあります。変えられるとわかると,使いたくなる機能ですよ。
目で見たとおりに写るのが「基本」で「適正」なのでしょうけれど,オートブラケットで暗め(マイナス補正)な方が味があったりするので,意図しない結果も使えたりします(笑)。「適正」というのはまぁ参考値なので,好きか嫌いかで判断してかまわないと思います。あとは,Windowsで見るのとMacで見るのでも,けっこう違っていたりします。
E-510には,露出の他にホワイトバランス,フラッシュの3種類で,オートブラケティングができます。シーンモードにするのが面倒であまり使わないのですが,暗いシーンをさらに階調を広げて暗さを補正するローキー,明るいシーンの階調を豊かにするハイキーモードというのも装備されています。
逆光などで,人物の顔が暗く写ってしまう場合は,プラス補正を盛大にかけるよりは,AEL/AFLボタンを使って,露出を人物の顔に合わせて撮影するという方法もあります。プロは,レフ板と露出計を使うところなんでしょうけれど。
オリンパス ハウツーグッドピクチャー「オートブラケットを使ってみよう」
次は,いよいよ,モニターレポートの最終回です。
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コメント
ボクにとってはまさにタイムリーなテーマです。というかオートブラケットを使わなかったから運動会の写真がイマイチだったといえるでしょう(T_T)次回はリスクを減らすためにも活用したいと思います。
そうそうMacとWindowsでは色が違うの悩ましいですよね〜。ボクの場合明るさだけを取ってもiMacは暗くてWindowsは明るい、iBookはその中間でどれを基準にレタッチすべきか悩みます。キャリブレーションをしっかりすれば良いのでしょうけど......
投稿: 丁稚 | 2007.09.17 07:17
丁稚さん,コメントありがとうございます。
オートブラケットはダンスなどの出し物の時にはいいかもしれませんが,10秒やそこらで終わってしまう徒競走の時にはオートブラケット使うと,かえって安定しないかもしれませんね。動きの激しい被写体の場合は,感度ISO400〜800固定で,ひたすら連写がいいのではないかと思います。
PCのモニター画面は,ほんと自分の環境が全てだと思いがちですが,人のコンピュータで自分のブログとかみると,恥ずかしくなっちゃうことがあります。まぁ,見る環境もいろいろなので,あまり気にしすぎても仕方ないですが,まぁ,親に孫の写真をプリントするときは,モノとして残るので,ちょっと明るさとか色合いとか凝りますよね。
僕の場合,記憶色が派手目(笑)なので,ちょっとだけ,気をつけるようにしてます。
投稿: HAMACHI! | 2007.09.17 17:15