コワイ考えになっちゃうヒトは,要注意「Number 23」
「23」の映画試写会に行ってきました。
主演は,あのジムキャリー。
ジム・キャリーは,早口でまくし立てるハチャメチャで自己破滅的なキャラクターを演じることが多い様な気がしていたのですが,この映画では,かなり抑えた演技が,逆に心の中の葛藤を伝えて印象的でした。
「ナンバー23」ストーリー(goo映画)
数字の呪いにとりつかれてしまうサイコサスペンスです。たしかに,日常生活でも,「ある数字」をよく見かけて,シンクロニシティが気になるってことありますよね。偶然に過ぎないのに。
「23エニグマ」は,その中でも有名な数字だそうです。マイケルジョーダンの背番号だとばかり思ってましたが。ポジティブなシンクロの解釈ならOKですが,コワイ考えになりやすいヒトは,この映画を観たあと,あまり影響されないようにご注意を。足したり引いたりすれば,どんな数字だって作り出せるじゃない?ってくらいな感じで,少し距離感を置いて観るくらいがいいかな。
監督は,コリン・ファレルが出演した「フォン・ブース」のジョエル・シューマーカー。ありゃ,すごい映画でした。救われないけど。
ストーリーは,最後まで目が離せない伏線と謎解きが見事。ジム・キャリー演ずるフィンガリングとウォルターの二役だけでなく,他の配役もダブル(トリプル)になっているので,お見逃しなく。とはいえ,ジムキャリーのキャラクターは,サスペンスよりは,やり過ぎてちょっと悲しさを感じさせるコメディがやはり似合っているのではないかなぁと思いました。
彼自身がさらに芸域を広げようと思ったのかもしれませんが,残念ながら,全米ボックスオフィスでは惨敗しているうえに,ジョージ・ブッシュ大統領,アンジェリーナ・ジョリーに続いて,ジムキャリーも2007年の「寒い(FRIGID)」セレブに,選ばれちゃってます。
でもまぁ,そこまでひどい映画だとは思わないので,60点。
気になるヒトは,自分の目で確かめてくださいな。
疲れているときに観ると,どーんと暗くなる重いテーマなので,あまりデート向きではないと思います。とはいえ,ノベライズを禁止したというエンディングも,救いようがない結末ではないので,安心してみてください(←ある意味,ほめ言葉じゃないかもね)。あ,ネタバレか。
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