心配性のヒトには，「やせ型」が多い。

＜性格と体形＞社交家は肥満、心配性「やせ」多い…東北大

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080119-00000052-mai-soci

社交的な人や自己中心的な人ほど肥満が多く、心配性の程度が強いほどやせの人が増える傾向にあることが、辻一郎・東北大教授（公衆衛生学）らの大規模調査で分かった。「外向的傾向」が強いほど、「肥満」と判定される体格指数（ＢＭＩ）２５以上の人の割合が増えた。最も外向的なグループの肥満の割合は最も内向的なグループに比べ、男性で１．７３倍、女性で１．５３倍になった。「非協調性」が強い場合も肥満が増えた。　一方、「神経症的傾向」が強いと、ＢＭＩ１８．５未満の「やせ」が増えた。神経症的傾向が最も強いグループのやせの割合は、最も弱いグループの２倍以上に達した。

肥満は，非協調性（攻撃性、自己中心性）か，外向的（社交性、陽気さ）な傾向があるそうです。性格と関連する神経伝達物質の一部が食欲にも関係しているという考察もされていますが，外向的なのと非協調性なのとは，ちょっと相容れない気もします。

48項目の心理検査の結果から，性格の分類を4グループに分けていますが，太ってくると，どちらかの傾向になっていくのでしょうか。

論文（英文抄録）は，こちら

こっちを読むと，痩せすぎも太りすぎも，性格的なものにも影響されるので，この結果が予防を考えていくときの鍵になるかも…というようなことが書いてあります。

気質と体格については古くからいろいろと研究されていますが，この公衆衛生学教室では，ガンについても疫学的調査をしているので，性格と栄養と体格も絡めた研究結果もそのうち発表されるのではないでしょうか。

体格で性格を決めつけられるのはシャクですが，まぁ，ストレスフルな状況に振り回されて一喜一憂しないことでしょうか。

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