日光・月光菩薩に会えた「国宝 薬師寺展」
金曜日は,夜8時までやっているというのを,Nさんから聞いて,仕事が終わった後,上野の「東京国立博物館」で開催中(~6月8日まで)の「国宝 薬師寺展」に行ってきました。
修学旅行で,たぶん,薬師寺も行っているのではないかと思うのですが,全く記憶が欠落しています。覚えているのは,泊まった旅館で枕投げをして,先生にこっぴどく怒られたことくらい。
先日,京都に行ったときに,三十三間堂で,ちょっと,「あ,仏像って面白いかも」って思ったのもありました。
仏教彫刻の最高傑作で,国宝の日光(にっこう)・月光(がっこう)菩薩立像がそろって薬師寺外で初公開されています。
光背を外した姿というのは,奈良の薬師寺でも見られないものです。逆に今の薬師寺には,金堂に,一人薬師如来がいるだけなので,真横から参拝することができるというのも,面白いかもしれません。
写真の看板に載っているのは,左に腰をクネッとしているので,「月光菩薩」さま。
日光・月光菩薩立像の他にも,東院堂の本尊の「聖観音菩薩立像」も,来ています。360度ぐるりとまわりを,しかもちょっと上から,下からも観ることができるという,ちょっと贅沢な展示法。
1000年以上も前に,こんな気持ちのこもった仏像が,「鋳造」で作られているというのに,びっくり。指先,手の平,衣,髪の毛,一本一本まで,きちんと刻まれているんですよ。お顔はやさしく穏やか。
どの仏像にも,思わずため息が出てしまいました。
そうそう,ちょうど,今だけ,「献燈(万燈会)」が行われていました。
↓
万燈会は,先週,雨のため中止だったようで,昨日が最後。入った時間も夕刻から夜にかけての,ちょうどいいところで,仏様と優しい光に,内側と外側から癒されたような気がします。
奈良に仏像が戻ったら,薬師如来をお守りするお二人を拝見しに,また出かけてみようかと思いました。
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