未知との…?「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」
冒険映画のお手本のような作品「インディー・ジョーンズ」が19年ぶりに戻ってきました。3作目が終わった時点で,完結したものと思っていたのですが,インディーファンの熱い要望に応える形で,ハリソン・フォードの「インディ」が復活。
監督 :スティーヴン・スピルバーグ,製作総指揮:ジョージ・ルーカスのゴールデンコンビですよ。
6月14,15日に全国の約800スクリーンで先行公開されたので,10周年キャンペーンで毎月14日は1000円で観られる六本木ヒルズの「TOHOシネマズ・六本木」に行ってきました。
当然,劇場内は,満席。キャラメルポップコーンをほおばりながら,久しぶりのインディーの連続活劇,満喫しましたよ。
今回の秘宝は,「クリスタル・スカル」。ヒーリングパワーや宇宙の神秘を紐解く力を持つというものです。オーパーツ(なぜそのようなものが存在するのか,その時代にどのようにして作ったのか,といったことが解明されていないモノ)ですね。実際に,アステカの水晶ドクロは,現代の技術で作られた捏造品だということが,最近話題になっていましたが,「クリスタル・スカル」…,どこかで聞いたなぁと思ってたら,ディズニー・シーのアトラクション(「インディジョーンズアドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」)ですね!でも,あれとも全く違うストーリーが展開します。
↑そして,インディといえば,このテーマ曲「- レイダース・マーチ」。映画館に入る前も,出た後もずっと頭の中で,流れっぱなしです。
インディーを初めて観るヒトは,予習してからの方がいいですね。それでも!って方は,最低でも「インディアナ・ジョーンズは,蛇が大の苦手」というのだけは,知っておいてから観てください。今月は,今までのインディーシリーズを,テレビでもやるようなので,お見逃しなく。謎解きは,3作目にあります。
あ,パンフレットを上映前に買っても,開いちゃダメですよ。
以下,多少ネタバレアリで続きます。
↓
自虐的な台詞もありますが,ハリソン・フォードは,もう65歳。スターウォーズや昔の作品と比べちゃ,そりゃ歳をとってますが,比べちゃかわいそうですよね。「円熟味を増している」と言った方がいいでしょう。(ええ,僕自身も丸みを増してますけど)
今までの3作品は,こちら。
「インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》」(1981年)
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「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(1984年)
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「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」(1989年)
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僕の一番のお気に入りは,第2作目ですが,どれも忘れられないワクワクする冒険活劇。で,今回の,「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(2008年)で復活。昨年あたりから,待ち遠しいったらありませんでした。
1957年.相棒マックに裏切られ、スパルコ率いるソ連工作員の魔手から危うく逃れたインディ。大学も強制休職となり街を出ようとしていた彼に、マットという若者が声をかけてきた。いわく「伝説の古代秘法“クリスタル・スカル”を手に入れられる」という。その言葉を信じ、インディはマットと共にペルーへと向かう。そこでようやくクリスタル・スカルを手に入れるものの、待ち構えていたスパルコたちに捕らえられてしまい……。<goo映画>
今回の4作目,「クリスタルスカル」は,今までのようなジェットコースタームービーよりは,ややのんびりめ。とはいえ,コメディあり,カーチェイスアクションあり,ちょっぴりロマンスありと,テンポ良くストーリーが展開します。
そうそう「インディアナ」はジョージ・ルーカスの愛犬の名前だったんですよね。舞台も前作から19年後の1957年。
19年間の間に,映画撮影技術はずいぶんと進歩しましたよね。
リアルに作れること,クオリティが高いことが,当たり前になったその結果,僕らの想像力は,低下してしまったのではないかと思います。だって,先日テレビ放映された「魔宮の伝説」を観ると,合成がバレバレだったりしますからね。目が肥えたというべきなのか…。昔は,画像処理の甘さを想像力で補っていたんだなぁとわかります。
さらに,「インディアナシリーズ」のトレジャーハンティングを後追いした(というわけでもないとは思いますが),ハムナプトラ,トゥーム・レイダース,ナショナル・トレジャー…なんていうクオリティのそこそこ高い映画もでてきてしまって,洞窟,密林,遺跡…となると,どうしてもどこかで観たようなシーンになってしまうのも仕方のないところですが,「お約束のストーリー」だと思えば,安心してみていられますし,なんといっても,スピルバーグとルーカスのクオリティですからね。
レイダース/失われたアーク《聖櫃》」ではヒロイン役の「マリオン・レイヴンウッド」だったカレン・アレンが27年ぶりにシリーズ再出演してます。まぁ,今回は,これまでのインディーの冒険人生すべてにカタをつける作品になっています。
実は,この記事のタイトルからして,ネタバレなんですが,「ロズウェル事件」,「エリア51」のキーワードがあって,もうスピルバーグといえば「未知との遭遇」「ET」…ですよね。あ,あと「宇宙戦争」もでしたっけ。未知なる力を得られるというオーパーツや秘宝という意味では,同列になるのでしょうけれど,このあたり,やや今までの古代の秘宝とは一線を引く形になっているように思います。
あと,日本人にとっては,また,「トータル・フィアーズ」の時と同じように,重大な事項を軽く扱っているんじゃないかという抵抗感はあるので,ひっかかるところはありますね。それが,インディーシリーズで,出てきてしまったというあたり…。荒唐無稽というべきなのでしょうけれど。
今回は,悪役の「スパルコ」に,あまり迫力と魅力を感じませんでした。オーストラリア出身のケイト・ブランシェットは,ロシア訛りを練習したんでしょうね。ま,やりたい放題ではありましたけど。
今回の映画でインディーの相棒役「マット“ヘンリー”ウィリアムズ」のシャイア・ラブーフは,『トランスフォーマー』の主人公だったのですが,この映画でも,そのまんまのキャラクターですね。50's(フィフティーズ)がよく似合います。今までのストーリーをつなぐ重要な役割です。
ガチャガチャで,でてきましたよ。
要はSFアドベンチャー映画になっちゃうんですが,今までのシリーズよりは,「まとめ」にはいった分,ハラハラドキドキするのが,やや少なめだったような…。たぶん,今までの作品だと,ここで,こんなトラップがでてくるんじゃないか…なんてところが,無難に過ぎちゃったりして,やや不満なところも。監督も主人公も歳をとったから…?なんて思うのも,ちょっと悔しいなぁ。いや,映画としての期待は裏切られませんでしたけどね。
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新たな特典映像も追加収録された廉価版3枚組DVD-BOXも期間限定で出ています。
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今回の映画で,最後まであの帽子をかぶらせてもらえなかったシャイア・ラブーフを主演にした『インディ・ジョーンズ5』は,含みを残した形。ファンが受け入れられるかどうか…と,やはりストーリーでしょうね。
27年の付き合いですから,もう,パンフレットも買いました。
DVDも買いますよ。
70点。
今までのインディーシリーズを見ているヒトは,カタをつけるために,ぜひ。
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