「FinePix F100fd」手ブレ補正が強力なFUJIFILMのコンデジフラッグシップ・実写レビューその1
FinePixの10周年記念モデルで,「最高峰のF,史上最強の最高画質コンパクト」をうたう「FinePix F100fd」,じっくり触る機会をいただきました。
このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」から商品を無償で借りて掲載しています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。
これまでに,
○発表時のカタログレビュー「明暗差に強いワイドダイナミックレンジと広角28mmの「FinePix F100fd」」
○発売時のショートレビュー「富士フイルム「FinePix F100fd」に触ってきました。」
の,2本の記事を書いていますので,自分としてもコンデジのトレンドの王道を行くモデルとして,いろいろと試してみたいカメラです。今回は,いよいよ実写レビューをお届けします。
簡単にスペックのおさらいを。
・有効画素1200万画素,1/1.6型・スーパーCCDハニカム™VIII 「HR」搭載。
・従来比400%の「ワイドダイナミックレンジ」
・光学5倍(望遠140mm)まで撮影できる28mmからのF3.3~5.1のフジノンレンズ。5cmマクロ。
・「手ブレ補正機能」+超高感度のダブルブレ補正効果
・人物の顔を瞬時に検出してピント・明るさを最適化する「顔キレイナビ」
僕にとっては,「FinePix6900Z」以来のファインピックスになります。7年間で画素数は4倍。久しぶりのFinePixに,ワクワクしながら使い始めました。
↓まずは,外観,そして作例へと続きます。
つや消しの金属感がいいですね。両手で持つ場合は,この「F100fd」のロゴの部分を人差し指で押さえる形になります。持ったときににややひんやりとした感触が伝わってきます。
みんぽすからの貸し出し品は,「ダークシルバー」ですが,他に「ブラック」のモデルがあります。
上面には,電源ボタン,シャッターボタン,ズームレバー,赤外線の通信ポートがあります。ズームレバーは,人差し指側にあります。
面白いのは,この形↑ 写真が歪んでいるわけではなくて,FinePixF100fdのトップが,真ん中にいくに従ってやや曲線を描きながら凹んでいる「ナローシェイプデザイン」になっていること。「ホールドの良さ」を考えてのデザインだそうです。(拡大)
フロントのデザインは,オーソドックスにまとめられていると思います。(拡大)
フラッシュは,レンズの向かって左上にありますが,指がかかるような位置ではありません。
しっかりと作られたストラップホールが印象的。
サイズは,(幅)97.7mm×(高さ)58.9mm×(奥行き)23.4mm。
重量は,本体約170g(バッテリー、メモリーカード含まず)とのこと。
手の小さい方には,やや厚みと重さを感じるコンデジかもしれません。
充電器は直接コンセントに差し込むタイプで,充電が終わると緑色のLEDが点灯したままになります。フル充電に必要な時間は,約2時間20分とのこと。CIPA準拠の撮影可能枚数は約230枚。1泊以上の旅行に持っていく場合は,充電器も携帯した方が良さそうです。
記録メディアは,xD-ピクチャーカード(16MB~2GB)/SDメモリカード/SDHCメモリーカードに対応しています。内蔵メモリーは,約57MB。これだけあれば,緊急時にありがたいですね。
背面のボタンは,たったこれだけ。シンプル。「潔さ」さえ感じます。
「顔きれいナビ」は,ボタンが右上に独立しています。マクロモードの設定は,電源が切れる度にキャンセルされるようになっています。(拡大)
電源のオン・オフで,シーンモードやMモードでの設定は,記憶されます。晴天時・室内・料理などに合わせて,自分の好みの設定を記憶できるようになると,さらに便利だなと思います。
今までのFinePixでモードダイヤルを使って切り替えていた撮影モードは,このホイールダイヤルで設定するようになりました。
背面の液晶モニターは,2.7型23万ドット。最近のコンデジでは一般的な大きさ。光学ファインダーはありません。が,僕の場合コンデジでは,光学ファインダーを覗くことがほとんどないので,全く困りません。(拡大)
視野率は,約100%。視野角は公表されていません。液晶表面は反射が強く明るいときにやや見にくくなる傾向があるで,斜め方向から撮るときには,使える視野角が狭めに感じます。ダイナミックレンジの機能に自信があるからか,ヒストグラムや,白飛び,黒つぶれのアラートや表示などはありません。
画像再生だけなら,再生ボタンの長押しで再生モードで電源が入ります。再生時の画像の情報表示は,電池残量と解像度とISO,シャッタースピード,絞り,露出補正と撮影日時。できれば,どのシーンポジションで撮ったか,ダイナミックレンジの記録,スタンダードモードorクロームモードで撮影したのかなども表示されると,攻める写真が撮れるのになぁと思いました。
つづいて,作例で,まず何も考えずに撮った写真をいくつかあげます。撮影後の画像編集はしていません。オリジナルの画像です。
拡大
やや日陰のところで撮影したアジサイ。
解像度も高くてシャープな画質です。マクロモードの撮影可能距離は,広角端で約5~80cm,望遠端で約50~1m。普及クラスのコンデジに搭載されているCCDよりは大きめの1/1.6インチの撮像素子「スーパーCCDハニカムVII HRのおかげでしょうか。
ランタナ。(拡大)
マクロは,もう少し寄りたくなりますが,手ブレ補正の効きは,十分。 というか普段持ち歩いているRICOHのCaplio R7と比べるとかなり強力です。安心感がありますね。発色も良くてコントラストは高いのに白飛びは良い具合に抑えられている気がします。
シブヤのNHK近くにあるとあるビルの背面。(拡大)
何気なく撮った落書きですが,色の鮮やかさに,けっこうビックリ。
しかも最大に拡大してみると,壁のボツボツした質感までちゃんと写り込んでいるのがわかります。
わざとやや逆光ぎみのイチョウの葉。空の色も,葉の透き通った具合も一緒に撮れていますね。(拡大)
ヒミコのアップ(拡大)も,望遠がまずまず。
「お料理モード」というのは,ありませんが,やや暗めのレストラン内で撮っても発色も良く,後で写真を見ても,味がよみがえってきます。オートホワイトバランスも優秀だと思いました。
この大きさで,1200万画素。あまり苦労しないで,これだけの写真が撮れるんですから,良い時代になったものです。しばらく毎日持ち歩いてみます。
次回は,「ISOと画質の検証」です。
お時間があれば,ぜひ,このレビューを「みんぽす」で評価してください。(「みんぽす」の使い方)
商品無償貸し出しサービス「モノフェローズ」に関する詳細はこちら。 レビューの内容について,みんぽすやメーカーからの関与はなく完全に中立な立場で書いています。(唯一,事実誤認があった場合のみ修正を行います。)みんぽすのモノフェローズになったいきさつは,こちら。
<参考>
FinePix F100fd(デジタルカメラ ファインピックスF100fd)オフィシャルページ
みんぽす:[富士フイルム] FInePix F100fd レビュー集ディレクトリ
FUJIFILM デジタルカメラ FinePix (ファインピックス) F100fd ブラック FX-F100FDBの価格検索(amazon)
FUJIFILM デジタルカメラ FinePix (ファインピックス) F100fd ダークシルバー FX-F100FDDSの価格検索(amazon)
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コメント
F100fdのスーパーCCDハニカムはVIIではなく、VIIIですよ。
投稿: tomomi | 2008.08.15 14:17
tomomiさん,詳細に記事を読んでいただき,ありがとうございます。どうやら,前の記事からコピー&ペーストするときに,一本足りなくなってしまったようですね。さっそく直しておきました。
HRでここまでできるようになってしまうと,ダイナミックレンジを4倍にした“画質重視”のSRは,もう出てこないのでしょうかねぇ…。
ご指摘いただき,ありがとうございます。今後とも,どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: HAMACHI! | 2008.08.15 19:24