行ってらっしゃい…。「おくりびと」
いや,「逝ってらっしゃい」じゃないと思うんだよね。逝くが死ぬの意味だから,やはりこの映画的には,「行ってらっしゃい」,「またね。」っていう方が,合うような気がするなぁ。原作もノベライズも,まだ読んでないけど。
「おくりびと」,観てきました。
脚本が,小山薫堂。
ストーリー的に,一度家を出た妻や友人が,小林大悟のプロとしての仕事やワザを見ないことには,話がすすまないので,あれ以外なかったのだろうけれど,よく練られた,かつ,シンプルでわかりやすいストーリー。伏線が,全てちゃんとつながる気持ちの良さ。
音楽が,久石譲。
チェロのメロディーが,いつまでも耳に心地よく残ります。
山崎努は,台詞,それほど無いけど,存在感ありますね。『お葬式』のイメージもまだ残ってますけど,目でもちゃんとお芝居をしている。それは,本木雅弘も同じ。説明的な場面や台詞がないのも,ちょうどいい感じ。広末涼子,あんなポジティブな,支える奥さん,そうそういませんよ。物わかりの悪さは,ふつうだけど。
これから,葬儀屋さん,仕事がやりにくくなるかも…なんて思っていたら,ちゃんと納棺協会がサポートしているんですね。
世の中の全ての人が,あんな風に送りだしてもらえるなら,幸せなんだろうけれど…。
くすっと笑ったり,ちょっと目頭が熱くなったり,ズーンと心が揺さぶられる,そんないい映画でした。
75点。
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