ハロウィンのカボチャで,パンプキンカービング!!「火」も使わないよっ!のカービングキットレビュー
さて,ハロウィンカボチャ,今年は,かなり出てますね。
「まわりぶろぐ」,「ハロウィン・ジャパン・インフォ」検索ワードでも上位にきています。
そろそろ,みなさん,彫りたがっているヒトが増えているようですね,「パンプキンカービング」。
今シーズンのうちに,一個ぐらい,ジャック・オー・ランタン,彫ってみませんか?
あと2週間となった今回の記事は,かぼちゃのオバケちょうちん(ジャック・オー・ランタン)を初めて作るという方に向けて,ハロウィンまでに,とっても簡単なカボチャの彫り方,コツ,ポイントなどをステップ毎にお見せしていきます。写真は,作業中は,マクロが便利なRICOH R10を,カービングの前後は,明るいレンズをつけたPENTAX K10Dで撮影しています。
ちなみに,昨年のは,こんな感じ。
「楽天唯一の」といってもいいくらい,ハロウィンの楽しみ方を日夜考えていらっしゃるハロウィン専門ショップ「アシル北海道」さんから,御縁があって,ハロウィン用のカボチャと本格的な家族で楽しめるカービングキット,便利なライトをご提供いただきました。
ページが見つからなかったら,
パンプキンカービング用のハロウィン用かぼちゃを検索。
ありがとうございます!!
しかも,アシル北海道さんは,ハロウィンのパンプキンカービング(ジャック・オー・ランタン作り)では,知らない人がいないほど有名な「パンプキンマスター」社と契約を結んでいるんですよ。きちんと日本にツールを輸入しているのは,このショップだけなんです。
ハロウィンに対する「熱い思い」が伝わって来るじゃないですか。
「アシル北海道」さんが扱っている,ハロウィン用のかぼちゃは,
すでに5kg未満は売り切れていますが,5kg,6kg,7kg,8kg,9kgと,大きさもいろいろと選べます。子ども達も手で触るカボチャなので,無農薬で,この道数十年のプロが栽培しているそうです。
どうやら,規格外のカボチャがお得みたいですよ。ハロウィンカボチャには,5種類ほど,品種があるそうですが,このカボチャは,「オータムゴールド」という品種でしょうか?
さて,カボチャが手に入っても,さて,どうやったらいいものか…迷いますよね。
「ハロウィン・ジャパン・インフォ」のジャコランタンの作り方ページをご覧になっていただくと,そんなに構えるモノでもない事がお分かりになるかと思いますが,道具とパンプキンの「顔」のデザインは,やはり,コダワリタイもの。
そんなときのお助けアイテムが,こちら,
家族仲良くジャック・オ・ランタン作り【ハロウィン】家族でカービングキット
粗いノコギリ2本,細かいノコギリ2本,スクレイパー(カボチャの繊維を掻き出してすくう道具)2本,ドリル1本,ステンシルに沿って穴を開けていく「スーパーポーカー」1本,黒クレヨン1本という内容に加えて,16パターンのパンプキンマスターオリジナルのテンプレート(ステンシル)が入っています。
昔は,スクレーパーと簡単なノコギリとロウソクのこんな感じのキットしかなかったのですが,最近は,すごいですね。型紙(テンプレート・ステンシル)を使うのが前提になっていて,キリを使ってポツポツ穴を開けていったのが,このファミリーキットに付属している"SuperPoker"で,ざざざっ!とピザを切るかのように線に沿って,点線をつけていくことができるんですから。いや,ほんとこれは,アイデアモノです。おかげさまで,繊維を取り去るスクレーピングに,しっかり時間をかけて,後の作業を楽に進めることができました。便利なツールを教えていただき,「アシル北海道」さん,ありがとう!
さて,そんなFamily Carving Kitのテンプレートパターンから,今回僕が選んだのは,"Boo-gie, Nights"というちょっと可愛らしいオバケもの。
実際の作業を追ってみます。いつもの要領で,実写レポートいってみましょ!
↓
まず,カボチャのドコを使うかを決めます。
横にしたときにあまりゴロゴロ動かない面があれば,そこが下になるようにすると作業が楽です。もちろん,それほど重くないカボチャならラップトップカービングも可能です。
また,ステンシルのパターン用紙を貼り付けやすいように,やや平らな面を彫る面にするというやり方もあります。
ステンシル用紙を,カボチャに貼ると,どうしても球状になっているので,きちんとぴったり貼り付かないのですよね。まぁそのために,ステンシル用紙にも,「ここを折り曲げて,セロテープで止めろ(FOLD HERE and TAPE)」って書いてあるのですけれど。
ま,この段階では,まだパターン用紙を貼る必要はなくて,自分の用紙とカボチャの大きさがちょうどいいかどうかと,彫る位置を確認するだけです。万が一,パターン用紙の大きさが,カボチャの大きさと合わない場合は,コンビニに走って,拡大or縮小コピーをするといいですよ。逆に,カボチャを見ながら買えるアメリカなら,ステンシル用紙を,パンプキンパッチ(カボチャ畑)に持っていって,フィットするモノを買うということもできますね。
作業する場には,生ゴミ用のゴミ袋と,家の中で製作する場合は,作業用のシートは必須です。ゴミ袋を切って開いて代用することもできますね。あとは,手ふき用のタオルと,ツールを拭うためのぞうきんもあると便利です。
いよいよ,フタをとる作業に入ります。ヘタのついている部分を含んで,顔にならない面に向かって,大きめに付属のクレヨンで楕円を描きます。
あとで,フタを戻しやすいように,(前方後円墳や,星形のように)角などをつくってで目印をつけておくと,便利です。ノコギリは,粗めのものを使って,ザクザクと切っていきます。フタは,なるべく大きめに切り取る方が,あとで便利です。
この時にノコギリの方向を,カボチャの中心に向かってあまり倒してしまって角度をつけすぎてしまうと,フタが外れにくくなったり,手を入れにくくなってしまうので,カボチャ表面とほぼ垂直になるようにノコギリを入れていきます。この切り方は,他の部分でも同様です。
さて,フタの全周を切り終えたら,ヘタを引っ張って,持ち上げてみましょう。
なかから,たくさんのジューシーな繊維と大きなパンプキンシード(種)が見えるはず。(拡大)
まだ線維がつながっていますが,フタの部分がきちんと切れていれば,無理矢理,引っ張ってフタを外してしまって大丈夫です。
フタの内側についた繊維もしっかりとスクレーパーで,キレイにしましょう。
重要なのは,これから顔の内側になるパンプキンの内側。ここにびっしりとこびりついた繊維を,しっかり取っておかないと,後で,困ることになります。
とにかく,ひたすら,掻き出す,掻き出す,掻き出す…。
送っていただいた「ファミリーカービングキット」には,2つずつ,スクレーパーとノコギリ(粗いのと細かいの)がついていますので,親子で2個カボチャを並べて,競い合うように,または,談笑しながらパンプキンカービングができますよね。
最近は,便利なものが出てきたんですね。
複雑なパターンを彫るために開発されたハロウィン用電動のこぎり&キリ,さらには,かぼちゃを簡単に掘り出せる
電動スコップですよ。参ったな,こりゃ。おそるべし,パンプキンマスター!
とにかく,すぐ上の写真(拡大)のように,内面についたカボチャの線維が目立たなくなって,水分も少なくなってきたら,顔を彫る作業です。
で,焦っちゃいけません。内面の処理がしっかりできていれば,できているほど,あとのカービングが楽になりますので,しっかりと腰を落ち着けて,内面の繊維をしっかりそぎ落として下さい。厚み的には,2センチくらいが適当です。
このキットについていたスクレーパー"Scraper Scoops"は,スプーンなどでも代用できますが,パンプキンカービングを知り尽くしたパンプキンマスターのこと,親指と手の平でしっかり握れる形状をしているんですよね。手首のスナップも効かせやすく,なかなかのすぐれものです。
さて,内面をキレイにできたら,パターン用紙をカボチャに貼り付けます。紙が大きいときは,少し切ってから張った方が楽なこともあります。ガムテープがあれば,セロテープよりはガムテープの方がしっかりとついてくれるので,輪郭の穴あけの時にずれることもなく,安心です。
しっかりとテンプレートがくっつけられたら,今度は,"Super Poker"の出番です。パターンの輪郭を,この"SuperPoker"を押しつけて,穴を開けながら,なぞっていきます。
顔や口などの細かいところは,付属のドリルで穴あけをしますが,慣れてくれば,"SuperPoker"のみで,全部いけると思います。ステンシルの輪郭をすべてカボチャの上に移し終えたら,用紙を剥がします。
きちんと穴が空いたかは,紙の上からはわかりにくいですが,オレンジ色の皮の液が穴からちょっと見えれば,だいたい大丈夫です。用紙は,まだとっておきます。
ステンシル用紙を外したところで,カボチャの表面には点線で絵が描かれているはず。
ちょっと見えにくい場合は,小麦粉をパラパラと落とすと,見やすくなります。この点線をたどって,カービング用のノコギリを入れていくのですが,要領の基本は,細かいところから切って外していくこと。大きなところから始めてしまうと,あとで細かいところに作業が移ったときに壊れやすくなります。
続いて,このパターンの場合,オバケの目は,付属の手用ドリルで穴を開けます。このドリルは,キリのように小さな穴をプチプチ開けるためだけにでも使えますが,しっかりとカボチャの表面に押しつけて,時計回りに押しつけると,穴を掘ることができます。いや,これも,便利。あんまり便利なので,用もなく,穴を作りたくなっちゃいます(笑)。
そんなことはないかと思いますが,せっかくつけた点線も取り外す部分を逆にしてしまうと,悲しいことになりますので,さっき剥がした紙をしっかりと見直しつつ,穴を開ける部分を確認します。ステンシルにもちゃんと切り取る部分が"REMOVE"って書いてありますよね。
ノコギリは,ふたを切り取ったときと同じように,カボチャの表面とノコギリがなす角度が90度になるように,あまり傾けずに入れていきます。カボチャの皮は,日本のカボチャに比べると表面はやや硬いだけで,ノコギリの歯がスコンと突き抜けます。すぐ上の写真は,細かい方のノコギリを入れているところ。
あまり力を入れすぎると,細かい部分をウッカリ壊してしまうこともあるので,力のコントロールも大切です。重要な部分では,裏側から手で軽く押さえながらノコギリを使います。この時は,手を傷つけないように気をつけましょう。まぁ,このキットのノコギリも安全面を考えて,指が切れるほど鋭くはないので,大丈夫。力を入れすぎたら,壊れちゃうようにも作られているようです。
ステンシルからカボチャ表面に写した点線をたどって,慎重に,大胆に,ノコギリを進めていきます。角の部分が,きちんと切れていないことが多いので,抜けにくい場合は,角をもう一度切り直してみましょう。この時に,内面の繊維がしっかりと除去できていないと,さらに,とれにくくなるので,最初のカボチャの繊維取りが,とても重要な作業になるというわけです。写真は,ちょうど「R」が,キレイに外せたところです。左上の角だけ皮を残してあるの,わかりますか?
さらに細かい作業が必要になる場合は,それ用のアドバンスト・ツールが用意されています。
パンプキンの細かい加工ができる大満足のセット【ハロウィン】パンプキン カービングキット。こちらも,ジャック・オー・ランタンのステンシルッパターン付き。
いやぁ,奥が深い。
「アシル北海道」さんからは,カボチャとカービングツールの他に,パンプキン専用のティーライトと「究極の(Ultimate)」ストロボライトを提供していただきました。
電池で光るろうそくです。室内でも安全に使うことができます。ボタン電池付【ハロウィン】室内...
強力なストロボライトが、パンプキンを強力に演出します※単2電池2本 要別途購入【ハロウィン...
LEDをコントロールして,揺らぐ炎をシミュレートするライト「ティーライト」というものがあるのは,2年ほど前から知っていましたが,まさか,ハロウィン専用のティーライトがあるなんて,知りませんでした。陶器などの置物のカボチャの中に入れても使えますね。全く火を使わないので,安全です。
中身は,こんな感じ。カボチャとマッチするようにオレンジの本体にオレンジの光。カボチャの中で,安定するように,足がついています。
小さいカボチャなら,ティーライト1個で,十分,内部から照らすことはできるのですが,大きなカボチャの場合は,ティーライトが,2個,3個と必要になります。なので,それだったら,このストロボライト.が便利です。「ストロボ」と言っても,ピカピカまぶしく光るわけではなくて,明るめの豆電球が5個ついていて,ランダムに光るというもの。これ,不思議なんですけど,彫り終わったジャック・オー・ランタンの中に,スイッチを入れて置くと,これも,火が揺らいでいるよう見えるんですよ。良くできてるなぁ。
というわけで,約1時間半の工程で出来上がったのが,こちら。
で,これを,フラッシュライトで点灯させると…
灯りをつけた瞬間が,たまらないんですよね。もう,このタメだけに,彫っていると言っても過言ではないくらいです。
<拡大>
ハロウィンに興味がある方は,カボチャ彫り(パンプキンカービング)の楽しさも,ハロウィンまで残り少ないこのチャンスに,ぜひ体験していただきたいと思います。
パンプキンとカービングツールの購入は,ハロウィンかぼちゃの全てが揃う「アシル北海道」さんから,ぜひ,どうぞ。質問や相談にも,親切に丁寧に答えてくれるので,とても安心できるハロウィン専門店です。
あ,ハロウィンイベントに,このジャック・オ・ランタンを使いたい場合は,前日か当日に彫ってくださいね。理由は,カボチャが「ナマモノ」なので。表面のキズにも,けっこう弱いので,ご注意を。
というわけで,おかげさまで,今年もまた,楽しく,カービングすることができました。
ありがとうございます。
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コメント
この記事を見てて、ちょっとしたアイデアがひらめきました。
もしも、ですが、ある程度お庭とかの土地があったら、ここで売っているオレンジのカボチャの種を手に入れて、ハロウィンに向けて栽培し、
自分で実を収穫して、カービングをするという新しい長期計画(?)のハロウィンの楽しみ方が出来るのでは、と思いました。
そこまで本格的でなくても、ミニサイズのよく売ってるカボチャの種が手に入れば、大き目のプランターがあれば栽培可能だと思います。
そして、それに目鼻のシールを張る。マニアックではありますが、そこまでやったら初めてハロウィン道が極まると思います。
いかがでしょうね、このアイデア?
投稿: yuko | 2008.10.15 14:38
yukoさん,アドバイスありがとうございます。
いや,この時期,本業はハロウィン!と言い切れるくらい忙しいのですが,さすがに,カボチャの栽培まで手を出す余裕は…。
ここのショップさんのカボチャを見たら,太刀打ちできないのは,すぐわかりますし。プロがいる分野は,プロに任せた方が安心です。
なので,美味しいところだけ頂く,ちょっとものぐさなハロウィン専門家ってことで,ひとつお許しを。
投稿: HAMACHI! | 2008.10.15 23:51