「バイオノートができるまで。」SONY VAIO type Tブロガーセミナー
第1回目の続きです。前回は,type Tが目指したのは,ブルーレイ・ウォークマンだったということと,女性をターゲットにしたカラーバリエーションのお話を聞いたところまででした。
今回も,デジタル家電のネタを提供していただいているみんぽす・WillViiさんのモノフェローズ向けセミナーで,見聞きしたことを書いていきます。
「すずまさ」さんのプロジェクトグループの方々は,とても優秀なので,一を聞いて十を知るような行動をとってしまうことがあるらしく,前回のtype TZでは,設計メンバーがいつの間にか「内緒で」ワンセグのアンテナを,ボディカラーに合わせて色を塗ってしまったりとイタズラ好きなのですが,多分これは,「すずまさ」さんだったら,ここまでこだわるだろうということを,先回りしてしてくれているんですよね。
これ,VAIO type Tの裏面の穴にドッキングステーションがつながるようになっているのですが,通常は,本体側にフタが取り付けてあって,ドッキングステーションを使うときは,フタを外すようになっています。で,このフタがどっかに行ってしまわないように,フタを収めるために開けられたモノなんです。
細かい部品って,いつの間にか散逸しちゃうんですよね。でも,ドッキングステーションを使わないときに,穴が空きっぱなしだったら,デザインとしても,恥ずかしいですよね。さらにドッキングステーションのPC端子は,本体基板と直付けされているのではなくて,遊びがあるって知ってました?で,コネクターは,センタリング(中心に戻るように)機構がついていて,硬めのバネで引っ張られてバランスがとれているという仕組みだったのです。
その他にも,今回のTTでは,ヒンジの横に接続する電源コードが,液晶を開け閉めする時に一緒に回転しないようにするためのちょっとした仕組みなんていうものもありました。そんなこと,気がつかないよーって,僕は思いましたが,こんなこと,他のノートPCだったら,問題にもならないところですよ,確かに。TZで色を塗られたアンテナについては,今回も,当然色はついているんですが,アンテナをしまうときにきちんと戻りやすいように細工されています。こういうのってカタログには書けない部分のバージョンアップですよね。
他社だったら,こんなコダワリをバカにされるところかも知れないけれど,SONYのVAIOは,仕事の生産性を上げるというよりは,ユーザーにVAIOを操ること,VAIOで楽しんでもらうこと,モノとして愛着を持ってもらうことを目指しているので,しばらく使っていると気になりそうなところを,プロジェクトメンバーが次々と潰していくという体勢がとられているのでしょうね。
製品の寿命まで,使い切ってもらいたいと「すずまさ」さん,おっしゃってました。使えば使うほど,コダワリを体感できる,これがVAIOの魅力なんでしょうね。
↓初お目見えは…,
VAIOのtype Tの基板とSSDがお披露目されました。
type TにSSDを入れたりして,オーナーメードでBTOすると,もともとは164,800円始まりではありますが,結局けっこうな値段になっちゃいますよね。でも,これは,ハッタリでない品質を,この中に詰め込んでいるから,長く安定して使ってもらいたいから,モバイルPCが飛躍的に性能がアップして,とうとうブルーレイまで載せてしまった付加価値としての値段だと思って欲しいとのお話でした。
でさらにすごかったのは,今回のVAIO type Tができるまでを,企画段階のコンセプト写真(非公開),紙の上での最終デザイン(非公開),そして,モックアップも3段階と,実際のモノを見せてもらいながら,商品の開発を僕らもたどることができたこと。
一番右は,光硬化型樹脂。
僕らも毎日仕事でつかっている,アレです。
こんなボリュームでは,さすがに使うことはありませんが,なんだか不思議な感覚。
のっぺらぼうな状態ですが,ちゃんと,type Tのフォルムになっていますよね。
最近では,ジュエリーのデザインなどにも,CAD/CAMと光硬化型樹脂,使われているようですよ。
VAIOができるまでを,目の当たりにすることができて,もう,このあたり,僕は,楽しくて仕方ありませんでした。
これ以上望むとしたら,次は,工場見学しかありませんよね(笑)。
天板のカラーバリエーションも,簡単には決まりません。上と下の「赤」の違い,わかります?(拡大)
最終的に採用されたのは,上の方。
そして,セミナーに参加したモノフェローズさん全員にブルーレイ再生機能付のVAIO typeTが貸し出されました。ブルーレイは,ソニーのエンジニアさんが,僕らのために,(きっと夜なべして),ドライブを交換してくれたのだそうです。
でも,すべてカラバリもスペックも一人一人違うんです。たぶん,最初の自己紹介の時に,ソニー側のヒトが,こいつはアツイから,「赤(バーガンディーレッド)」,このヒトは,セレブだから「金(プレミアムデザインのロイヤルオーナメントとか)」なんて,決めていたのでしょうか?喫茶店でお客さんをみて,コーヒーカップを選んでくれるお店ありますよね?それと同じ感覚だったのかも。いや,未だに謎ですけれど。
というわけで,次は,VGN-TT90シリーズのカスタムなオーナーメードモデルを持ち帰って,実際の使用感をレポートします。
洗練のデザインと先進のテクノロジーでAV性能を磨き抜いた新世代エンターテインメントモデルVGN-TT90US・TT90NS・TT90S
<参考>
Minpos Trackback Center"SONY:VAIO type Tセミナー(VGN-TTシリーズ)"
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