VAIO type T(VGN-TTシリーズ)のBlu-rayウォークマンとしての性能チェック。DVDとBlu-rayディスクを比較視聴してみた。
1回目のレポート:目指したのは,「ブルーレイ・ウォークマン」と「エレガンス」。SONY VAIO type Tブロガーセミナー
2回目のレポート:「バイオノートができるまで。」SONY VAIO type Tブロガーセミナー
今回は,3回目。実際に使用してみてのインプレッションになります。
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VAIO Type Tの型番には,いろいろあって,
オーナーメイドモデルだと,VGN-TT90US・TT90NS・TT90S
店頭販売モデルだと,VGN-TT70B VGN-TT50B
というモデルナンバーになります。
貸していただいたのは,英語キーボード仕様のVAIO type T。
カラバリは,「バーガンディーレッド」。
自分で選ぶことはないなぁと思っていた色だったのですが,しばらく使っていると,この色もアリかなぁと思えてくるので,不思議。イヤミのない,派手すぎない「赤」だと思います。目立つけどね。
で,中身は,
Windows Vistatm Home Premium SP1
Intel(R) Core(TM)2 Dou U9400@1.40GHz
4.00GB RAM
Mobile Intel(R) 4 Series Express Chipset Family
ハードディスクの容量は,140GBのモノになっていました。
基本セット+ブルーレイディスクドライブあり,ワンセグあり,ノイズキャンセリングヘッドフォンありの,
オーナーメイドモデルにすると,多分,254,800 円~259,800 円(税込)相当の製品かと思われます。
僕らに貸し出されたのは,オーナーメードモデルではなく,ソニーのエンジニアさんが僕らモノフェローズのために,夜なべして,組み立ててくれたというカスタムメードモデルです。世に出ている製品とは異なる点もあるはずなので,この後の記事も,そのあたりをご理解いただいた上で,読んでいただけると助かります。
電源を入れてしばらくすると,VAIOナビが立ち上がって,最初のナビゲーションを動画で見せてくれます。
Windows Vistaをちゃんと使うのは,ほとんど初めてなので,こういうのってありがたいですよね。
Windows Vista用の更新プログラムがあったので,アップデート。
VGN-TTシリーズの液晶モニターのサイズと解像度は,
11.1型ワイド(16:9)
解像度:WXGA 1366×768ドット
ここで,ハイビジョンに詳しいヒトだと「あれ?」って思うかも。
type Tには,「Full HD 1080」というロゴのシールが貼ってあります。
ここで,ちょっとおさらい。
「ハイビジョン」というのにもいろいろあって,走査線(縦の解像度)1080本以上の方式のことを,「フルHD」と呼んでいます。電子情報技術産業協会(JEITA)では,垂直画素(走査線)650画素(本)以上を「ハイビジョン」と定義しています。既存のアナログテレビは走査線525本で,これと同じ本数のデジタル放送方式が「SDTV」,720本,1080本の方式が,「HDTV」と呼ばれています。このうち,最も解像度の高い1080本の方式を「フルHD」と呼んでいるのだそうです。
で,この「Full HD 1080」マークは,ソニー製品につけられるモノで,
「垂直画素(走査線)数 1080画素(本)以上のHD(HighDefinition)映像を,記録,編集又は表示,再生可能な
民生用製品につくのだそうです。
というわけで,type Tの液晶は,垂直画素数が1080本に足りないため,フルスペックのハイビジョン液晶ではないけれど,色再現性がとてもよいハイビジョンディスプレイというわけ。NTSC比で100%の色再現性を実現しているのだそうです。他のノートパソコンで,色再現性にここまでこだわっているモノはないのではないでしょうか。
自分のtype T(VGN-TX90S)と,モニターを比較してみました。
写真右が,新しいVAIO type Tですが,液晶の色合いが,やや今までのWindowsPCとだいぶ印象が違います。若干黄色が強いのかな?,色もリッチというか,派手な感じがします。
type T本体は,テレビに接続・再生できるブルーレイディスクプレーヤーとしても使え,そのときに,ハイビジョンに対応しているので,このマークが付けられたということになるようです。
僕にとって,ブルーレイをちゃんと見るのは,初体験になります。
type T(TTシリーズ)では,ブルーレイディスクの視聴だけでなく,書き込みもできるようです。
こんな薄型なのに,ノートPCとしてもフルスペック,さらに「ブルーレイウォークマン」としても機能するというのは,すごいですね。
最初,ディスクのイジェクトボタンがどこにあるのかわかりませんでした。僕が使っているtype T(VGN-TX90S)だと,上の写真の様に,液晶下のヒンジ部に,オーディオ用コントローラーボタンが並んでいて,イジェクトもここからできるのですが,新しいtype Tだと,ここには何もありません。
しばらくtype Tを眺めていると,このロゴシールの下にS1,S2というボタンがあるのに気がつきました。S2が,イジェクトボタンです。あー,焦った。
僕が,type Tのために用意したのは,
ダイハード4.0のDVDと,このtypeTTのために購入したブルーレイディスクバージョンの2本。
再生してみました。
↓
もう,びっくりですよ!
DVDは,なんだったの?ってくらい,情報量が多いのがわかる画質と音質。液晶の反応速度が速いのか,激しいアクションシーンでも,滑らかに再生されます。音声がいいのは,高音質音声チップの「Sound Reality」のおかげもあるのでしょうね。
DVDに記録されているのは720×480の動画です。だから,すでにtype Tの解像度「1366×768ドット」というのは,DVDの再生スペックを越えているわけです。でも,ブルーレイは最高で1920X1080の解像度の映像を記録できます。
このTTのキレイな液晶モニターで再生される圧倒的な画質でも,ブルーレイの情報は出し切れていないということなんですね。だからVAIO type TにはHDMI端子があって,これでテレビにつなげると本領発揮できるという訳ですね。このモバイルノートサイズに収めるのはかなり困難かとは思いますが,将来的には,ぜひ,フルHDの液晶をtypeTにも積んで欲しいなぁと思います。
左がDVDを再生している旧type T。右が同じシーンのブルーレイを再生している現行type Tです。
ブルーレイの再生で,1920X1080の解像度に対応した50型以上のフルハイビジョンテレビでないとDVDとの差がわからないという話もありますが,この11型の液晶でも,十分わかりましたよ。DVDの方は,画像を引き延ばして,デジタル拡大しているからかもしれないけど。ブルーレイの方は,色はしっとりと,立体感と「きめ」の細かさが,明らかにわかります。
音楽やDVD,ブルーレイを視聴するときは,type T専用で付けることができるノイズキャンセリングヘッドフォンを使うと,まるでこの場に自分専用のオーディオルームができたみたいに感じます。
で,VAIOに組み込まれているSonicStage Mastering Studio オーディオフィルタ機能が便利ですね。エフェクトのオススメは,5.1ch-5.1ch Masteringかな。音楽を聴くと,ボーカルが前に出てくるのがわかります。
iTunesなどの後からインストールするプレーヤーは,「適用するプログラム」設定画面から追加することになります。Bluetoothヘッドフォンで接続したときも,フィルタが効いてくれます。
DVDと見較べてみると,画質だけでなく,音声もDVDに替えた途端にがっかりな音質になったのは,ちょっとビックリ。ブルーレイとDVDとでは,こんなに違うモノなんですね。
Blu-rayを再生するには,PCとしてのスペックもかなりパワーが必要なのだそうです。ただ,データを再生しているわけじゃないんですね。BD再生にかなりの電力を消費するはずなのですが,そこはモバイルPCノート。ちゃんと消費電力が少なくなるように設計されている上に,急速充電にも対応しています。
さらに,まわりの明るさに合わせてバックライト照度をソフトにコントロールする機能が付いています。(写真左が新しいtype T)
そのセンサーは,ここに付いています。指でここを押さえると,じわっと画面の輝度が下がる(暗くなる)のがわかります。
で,このtype Tをフルスペックのハイビジョンテレビにつないでみると,さらに違いがわかるんですね。ここが,「Full HD 1080」たる由縁。うちには,ハイビジョンに対応したテレビがないので,試せません。残念。
僕は,type Tの画像でも,セミナーの部屋に置いてあった大型テレビで再生された画像も,あまりのキレイさに,ただただ,ため息が出るばかりで,違いはわかりませんでした。(大きさの違いはわかったけど)
さて,ここで,ちょっとしたトラブルがありました。
このお借りしたtype Tは,カスタムかつ,レアな製品なので,仕方がないことかとは思いますが,一度DVDを再生した後,「DVDドライブ,デコーダ,およびビデオカードの間でデジタルコピー保護エラーが発生しているため,このDVDを再生できません。」と表示されて,再生できなくなってしまいました。もちろん,ちゃんと買ったDVDですよ。
このVAIOには,二つ,再生用プログラムがインストールされていました。一つは,「WindowsMediaPlayer」,もう一つは,「InterVideo WinDVD BD for VAIO」。でも,どっちでもダメみたいです。
InterVideo WinDVD BD for VAIOでは,「使用しているディスプレイ環境は保護されているコンテンツの再生をサポートしていません。」と表示されます。
ノートPCだもんね,ビデオカードとディスプレイの組み合わせ…なんて言われたって,困っちゃいますよね。
BDでも,同様に再生できなくなってしまいました。あら,困った。
仕方がないので,再起動してみます。
ひぇー,Vistaの再起動の方法がわからん!スタートメニューをたどりながら,やっとみつけたよ。
なるほど,ここか…。こんなとこまで変えるなよ,Vista!
再起動したら,何事もなかったかのようにDVDもBlu-rayディスクも再生されました。
ほっ。
で,この後も,ブルーレイを再生するたびに,
「画面の配色は,Windows Vista ベーシックに変更されました。」とか,
「実行中のプログラムは,Windowsの特定の視覚要素と互換性がありません。詳細についてはここをクリックしてください。」というダイアログがでるのは,使うのには全く問題がないのだけれど,あまり気持ちがいいものではありません。これも一般に製品版として手に入るTTでは,起きない現象なのかな。
わかっていたんですが,DVDも元々のサイズと解像度で見る分には,キレイなんだけど,一度全画面でBlu-rayを見ちゃうと,もう,だめですね。
アップスケール機能をつけてくれたりしないかな?,ワンセグにも使えるようなのを。
このサイズと重量で持ち歩けるブルーレイプレイヤーとしてのVAIO type T。付属のノイズキャンセリングヘッドフォンを使えば,AVスペースを持ち運ぶことと同等になります。この音と映像を自分一人で堪能できるなんて,なんだかとっても贅沢ですね。
ソニーから,新しいモバイルPCがでるようですが,type Tにしろ,ニューモバイルにしろ,持っているだけでワクワクしてくるPC,どんどん増えて欲しいですね。
次回は,外観編とまとめに続きます。
洗練のデザインと先進のテクノロジーでAV性能を磨き抜いた新世代エンターテインメントモデルVAIO type T
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というわけで,
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