モバイルパーソナルAVスペースとして進化したSONY VAIO type T(VGN-TTシリーズ)・レビューまとめ
VAIO type T(VGN-TTシリーズ)の使用体験レポートです。
1回目のレポート:目指したのは,「ブルーレイ・ウォークマン」と「エレガンス」。SONY VAIO type Tブロガーセミナー
2回目のレポート:「バイオノートができるまで。」SONY VAIO type Tブロガーセミナー
3回目のレポート:VAIO type T(VGN-TTシリーズ)のBlu-rayウォークマンとしての性能チェック。DVDとBlu-rayディスクを比較視聴。
今回は,4回目。外観や操作性を自分が使っているVGN-TX90S(以下「TX」)と新型VAIO type T(以下「TT」)とを比較しつつ,使用して気がついたことを,まとめていきます。
このレビューは家電・PC・携帯・ゲームレビュー・クチコミサイト「みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。(詳細は末尾で)![]()
お借りしたのは,型番でいうとソニスタ・オーナーメードモデルの「VGN-TT90US・TT90NS・TT90S」あたりなのですが,ソニーのエンジニアさんがモノフェローズのために組み立てていただいた,かなりレアなカスタムメイドモデルです。
まずは,<外観の比較>から。
TXだと上の写真のように,ヒンジ部の内側,キーボードの上面にオーディオ用のコントロールボタンがあります。緑色に光っているところが電源スイッチです。ここにAV系のコントロールボタンがあるのは,未だに,便利だと思います。 コンピュータとして立ち上がらないAV専用モードもあるので,ソフトの再生に集中できるし。
TTだと,ボタン類は,この部分になにも設置されていません。波を描くようなデザインは,確かにエレガントで,すっきりとしていると思うのだけれど…。
バッテリーまで,ウェイブデザインになっています。従来のtype Tで採用していた「いたわり充電モード」に加えて,TTでは,新たに「急速充電モード」を搭載。
TTのボディ剛性は,TXに比べると確実にアップしています。 TXは,たわんだり,きしんだりするんですよね。高級感は,こういうところでも,良くなっていますね。
↓
バッテリーの外し方もTTとTXでは,異なるので,TXユーザーは,注意した方がいいかもしれません。
写真右が,新しいVAIO type T
液晶パネルのベゼルは,TTの方が厚め。トップにMotion EYEが付いてます。VAIO C1を使っていたので懐かしい!!わざわざウェブカメラを用意しなくてすみます。
ヒンジは,もうちょっと緩くてもいいかな。開け閉めは,TXの方がスムーズ。これは,機種による差があるかもしれないけど。(写真右がTT)
正面から見えない右側のヒンジ部に電源スイッチがあるのは,ちょっとトリッキーかも。まぁ,デザインなので,仕方がないところかもしれません。
電源のケーブルの接続がヒンジ部左側になったのは,どうなんでしょう?
ベッドにごろんと寝そべりながらノートを使うときに,うっかり寝てしまって,type Tがベッドから落ちたりすると(実はよくある),この側面の電源ケーブルの接続部から落ちそうなので,ちょっと心配。
TX90の様に後ろについている方が,僕には安心です。
キーボードは,TXと比べてあまり違いはありませんが,強いて言うとややしっかりとしている感じ。押し応えがあります。
キートップもまわりと同様ややラフな面に処理されているので,滑ったりはしにくいですね。
それに比べるとTXは,やや滑る感じがしてしまうことがあります。
基本的に,type Tのキーボードは,とても打ちやすく良くできていると思います。僕の場合,キーボードが気に入らないノートは,絶対買いませんから。なので,TTのキーボードも(TXも),これをクリアしています。
端子類の位置もかなり変わっています。ヘッドフォン端子の位置は,
(上がTT,下がTX)
TTのように,ヘッドフォン端子が側面に来てくれた方が,音楽を聴きながらタイピングするときに手のひらに当たらないので,快適です。音量調節ボタンは,ほぼ同じ位置にあります。
端子のカバーのされ方もちょっと変わってます。TXだと,USB端子の一つがむき出しに,もう一つのUSB端子とネットワーク端子がカバーされているのですが,TTでは,二つともUSB端子がむき出しになっています。これは,TTの方が使いやすいと思います。
ドッキングステーション用の端子も,
TX(写真左)では,スライド式のカバーがついていますが,TT(写真右)では,ボディの厚みを抑えるために,取り外し式になっています。取り外したカバーをおくスペースが,ドッキングステーション側に作られています。この部分のコダワリについては,2回目のレポートに詳しく書いてあります。
ワンセグ用のアンテナは,ボディ色に合わせて先端部だけでなく,うっすらと色が付けられています。普段見えないところまでこだわっているわけですよね。
<PC,あるいはAV機器としての性能>
Windows VISTAになったことで,動作が緩慢になっているのではないかと気になっていたのですが,実際には,動作はキビキビ,サクサク。気持ちよく動いてくれます。インテル Centrino 2 プロセッサーテクノロジーと高速DDR3メモリーを採用しているとのことですが,この反応性なら,全く問題ありません。しかも,ソニー独自の省電力技術、「VAIO エナジーセーブテクノロジー」を採用して,パフォーマンスと低消費電力を両立しています。
でも,TXとの比較ベンチマークなんてしませんよ。悲しくなりそうだから。
かといって,TX90Sが遅いというわけではありません。たぶん。
TTで,ブルーレイを見ているときも,当たり前ですが,コマ落ちなんて全くありませんでした。
SDカードスロットは,TX90から付いています。最近のデジカメはSDカードを採用しているモノが多いので,ここにスロットが付いていてくれるので,デジカメとの連携はTT,TXともに,便利です。 ただし,同時期に借りていたNikon D90AVIファイルの動画を再生させるには,やや非力かも。多少カクカクしてしまいます。やはり写真や動画を扱うのは,デスクトップパソコンの方が安心できそうね。とはいえ,自分の家のデスクトップPCは,すでに6年前のモノで,TTの様に再生できないことも確か。悩ましいところです。
<音質と画質>
音の良さには,本当にビックリしました。
ブルーレイの時だけじゃなくて,単にデジタル音楽プレーヤーとして使うのもアリだと思います。
TTで聴くCDやmp3に変換した音楽は,TXより数段気持ちよく聴くことができます。
SonicStageでは,このバイオだけの問題かもしれませんが,タスクバーを固定していないと再生中にちらちらします。音だけ聞いている分にはいいのですが,画面を見ていると気になります。
バイオには,専用の音楽が最初から20曲以上入っているんですね。好きなジャンルの曲もあったので,なんだかちょっとお得な感じです。Music`s A Languageなんて,元気が出ますよ。ビットレートが128kbpsだったのですが,音の再生能力が高いだけに,低ビットレートのmp3ファイルだと,TTで聴くにはもったいないと思います。
ブルーレイと比べると,今まで満足していたはずのDVDが,画質だけじゃなくて音もすかすかだということを思い知らされて,ちょっとがっかりしちゃいました。知らなければ良かった世界ですよね(笑)。
色再現領域をNTSC比100%まで拡大したという16:9ワイド画面の「クリアソリッド液晶」ですが,液晶の色合いが,やや今までのWindowsPCとも,TXと比べても違いました。若干黄色が強いのかな?色も派手に見えます。色再現性が高い液晶画面を経験したことがないからだと思いますが,自分で撮影したデジタルカメラの画像を見るときなども,若干の慣れが必要だと思います。
3回目のレビューで詳しく書きましたが,ブルーレイは,ほぼ初体験でした。
DVDは,なんだったの?ってくらい,情報量が多いのがわかる画質と音質に感激しました。
ブルーレイの情報量は,このTTの画面でも足りないくらい。だから上の写真のようにHDMI端子があって,これでテレビにつなげると本領発揮できるという訳ですね。 将来的には,ぜひ,フルHDの液晶をtypeTにも!
ブルーレイディスクの視聴だけでなく,書き込みもできるようです。
ブルーレイディスクドライブ搭載PCとして,世界最小・最軽量。
こんな薄型なのに,すごいですね。
専用イヤホンは,ほんとにTT専用。プラグを差し込むとまわりの音がすうーっと消えます。他のオーディオでも使えないのが残念。プラグには出っ張りがあるので,ノイズキャンセリングは,このイヤホンと本体でのみ可能になります。なんだか大げさな気も。
Bluetoothのヘッドフォン,僕の場合は,「DR-BT30QA」ですが,を接続すると,type Tの液晶画面を閉じても,音楽を飛ばすことができるので,移動時にも鞄の中にVAIOを入れておけば,大きなウォークマンとしてつかうこともできます。これ,かなり便利だと思うんですが,あまりやる人いないでしょうか…?
で,さらに専用イヤフォン以外でもノイズキャンセリングが効いてくれると,言うことありません!
Bluetoothを接続するのは,ソニーのデバイスなら,スイッチ長押しで認識してくれるはず。type Tのワイヤレスのスライドスイッチをオンにして,画面上のBluetoothボタンをオンにして,コントロールパネルのその他のオプションで表示されるハードウェアとサウンドから,「システムが出す音の変更」で「再生」タブから,スピーカーをBluetooth オーディオを規定値に設定すれば,問題なくヘッドフォンから音が流れ始めます。
音楽やDVD,ブルーレイを視聴するときは,ノイズキャンセリングヘッドフォンを使うと,自分専用のオーディオルームができたみたいに感じます。
SonicStage Mastering Studio オーディオフィルタ機能が便利。エフェクトのオススメは,5.1ch-5.1ch Masteringかな。ボーカルが前に出てくるのがわかります。
iTunesなど後からインストールするプレーヤーで,オーディオフィルターを効かせるには,「適用するプログラム」から追加することになります。
Bluetoothヘッドフォンで接続したときも,フィルタが効いてくれます。
ノートパソコンでもマウスという方には,Bluetoothマウスという選択もありますね。
2008年に発売された新しいtype Tは,自分が持っている2005年 9月発売のtype T(TX)と比較して,「Design」,「Intellgence」 ,「Quality」ともに,モバイルAVパソコンとしてかなりの進化を遂げていることがわかりました。ちょっと悔しいけど,仕方ありません。
<まとめ>
○ノートパソコンにもなるポータブルBDプレイヤーとしては,最強。
○デザインも秀逸。携帯時に見せびらかしたくなります。細部にわたり質感もかなりよくなっています。
○カタログやウェブの情報だけでは伝わらないところ,持ってみて初めて体感できるところが多い,バイオらしいこだわりのある,プライベートにも仕事にも十分使えるパソコンです。
○type Tのあるところが,パーソナルなオーディオビジュアルスペースとなります。これ,とっても贅沢です。
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<最後に一言>
今回がTTのレポート最終回です。長らくのおつきあい,ありがとうございました。
モバイルパソコンとしても,オーディオビジュアルデバイスとしても新しいVAIO type T,かなりそそられました。
でも,今週,発表になるはずの,VAIOのNew Mobileも,かなり気になりますよね。
SONYさん,WillViiさん,セミナーからtype Tの貸し出しまで,ありがとうございました。ほんのちょっとの間でしたが,新しいtype Tと濃厚な時間を過ごすことができました。今使っているTXのtype Tがヤキモチを焼いて調子が悪くならないことを祈ります。
というわけで,
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みんぽすのモノフェローズになったいきさつは,こちら。
Minpos Trackback Center"SONY:VAIO type Tセミナー(VGN-TTシリーズ)"にも,モノフェローズの皆さんのレビューが集まっています。
<追記>
2009年1月6日に,type Tも含めて,VAIOの春モデルが発表になりました。type Tの場合,基本的には,マイナーバージョンアップのようです。大きな違いは,メモリ4GBとOSにWindows Vista Home Premiumの64bit版が搭載されたこと。他はほとんど変化はありません。店頭モデルの型番は,VGN-TT71JBとVGN-TT51JB。オーナーメードモデルをBTOできる,ソニースタイルで,増えたカラバリは,新色の「プラチナホワイト」。これをベースにした新柄「クールハイライト」,「バーチカルストライプ」。ワイヤレスWANも選択可能に。直販のtypeTの型番は,VGN-TT91YS・TT91DS・TT91JS。1月10日から順次発売。「アレ」の発表は,まだとってあるみたいですね。
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