下開きバリアングルモニターのニコンらしさ。「D5000」モノフェローズセミナー<その1>
5月1日に発売されるニコン・D5000。
みんぽす・モノフェローズ向けに,いち早く開催されたセミナーと撮影会で,D5000に触れてきました!
このレビューは家電・PC・携帯・ゲームレビュー・クチコミサイト「みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。(詳細は末尾で)
まず一番最初に,一番重要なことを。
「ニコンD5000は,上位機種のD90と同じ画像が撮影できます。」(セミナー質疑応答より)
って,ことは,D300とも同じ絵が撮れるということですね。
ビデオ撮影に至っては,D90よりも画質がアップしています。
エントリー機でありながら,上位機種にしっかり下克上できるD5000。
D90のセミナーのときもそうでしたが,ニコンならではの,コダワリがたくさんありました。
セミナー会場は,オシャレな恵比寿エレガンテヴィータの屋上テラス。
各席には,D5000がすでに置かれていて,レンズもいろいろなモノが装着されているようでした。ちょっと早めに到着したので,セミナーが始まるまでの30分間,まずはさわりまくり,撮りまくり!
僕の席には,「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR 」の付いたD5000。
レンズが265g,D5000(本体のみ)が560g,それなりの重さのハズなんですが,初めて持った感触は,「軽い!」
液晶モニターを閉じて収納したところと,
開けて電源を入れたところ。
D5000の記録メディアはSDHCおよびSDメモリーカード。今回は,サンディスク(SanDisk)からSDメモリーカード「Extreme III」を,各ブロガーさんに提供していただきました。ありがとうございます!なので,D5000は,お持ち帰りできませんが,画像ファイルはたっぷり持ち帰ることができます。
そして,隠れたニコンの銘品「ニコンようかん」が,お茶菓子に。これ,ニコンダイレクトのオンラインショッピングサイトのみで,購入可能です。
↓セミナーで聞いた話題を実機の写真と一緒にみていきましょう。
さて,前回D5000の概要について記事を書いた時に,「最大の特長は,バリアングルモニター」と書きました。
最近のデジイチのトレンドとして,手振れ補正やダイナミックレンジは,もう当たり前ですが,動画,ライブビュー,バリアングル(フリーアングル)モニターも,一般的になりつつありますよね。D5000のモニターは,2.7型23万ドットのTFT液晶。
コンパクトデジタルカメラと同じように,モニターを見ながら写せるというのは,やはりコンデジユーザーからデジイチへのステップアップには,必要な機能だと思いますし,一眼レフユーザーとしても,決して邪魔になるモノではなくて,液晶が可動してくれるので,低い位置の被写体を撮るのに,這いつくばったり無理な姿勢をとらなくて済むというメリットもあります。天体を撮影する時に必携なアングルファインダーも必要なくなりますね。
ニコンのデジタル一眼レフカメラで初めてバリアングルモニターを搭載したD5000は,やはり,ニコンのクオリティを保つために,相当な議論と検討が行われたというお話を聞けました。
D5000の開発を始めた2007年には,実は,バリアングルモニターではなかったという設計図(非公開)も一瞬見せてもらうことができました。
今回のセミナーで初めて見たのが,「ホワイトモック」。樹脂のモックアップは,みたことがありますが,これ,石膏の粉と接着剤でCAD/CAMで作り上げていくモノなのだそうです。僕らも普段,石膏を扱いますが,水で溶いて固めるんじゃないところに,けっこうなインパクトを感じました。いくつかのモデルは,モニター部分も取り外しができるようになっています。
型に流し込む方法では,こんな細かくカメラの内部まで作れないですよね。第一,世の中に存在しないモノなんだから,型採りだって,できるわけがありません。開発者やデザイナーの頭の中にあるモノを,実際にみられるカタチにできるって,すごい世の中になったものです。
今,背面液晶が可動なデジイチといえば,ソニーのα300,α350,オリンパスのE-3,E-30,E-620等がありますが,オリンパはE-330で縦開きのモニターだったのを,最近の機種では横開きにしていて,いろいろと背面液晶モニターの開き方については,まだ正解はない状態です。
意外と薄い液晶モニターですが,D5000の液晶は,「下開き」。
バリアングルとはちょっと違うのですが,ニコンのデジカメの初期のモデルで僕も持っていたCOOLPIX 900は,カメラ部が独立して回転するスイバル機構を装備していました。
1/2.7インチの130万画素CCD採用の3倍ズーム搭載機。セミナー会場に展示されていて,涙が出るくらい懐かしかったです。およそ10年前のモデルです。
ケータイやコンパクトデジタルカメラでは,一般的な撮り方である「自分(達)撮り」もできます。
また,液晶モニターのヒンジは,下に開くだけでなく左右にも回転することができるので,ハイアングル,ローアングル,ウェストポジションなど,様々なシチュエーションに適した構え方をすることができるように考えられています。
サイド開きにしなった理由は,
・ホールディングがわるくなる。
・左側にボタンをおけない。
・光軸がずれる。視線がずれる。
そのほかに,
・テレビで表示させた時にケーブルを差し込んだ状態で操作できるように。
・ニコンの(ボタンひとつに,ひとつの機能を割り当てる)上位機種との一貫性のある操作系を変えたくなかった。
などの理由があります。
バリアングルモニターでライブビューを使うと,例えばカメラを下に移動してウェストレベルで構えれば,子供の目線で撮影することができます。(作例の拡大,オリジナルファイル)
一眼レフのカメラは,それなりに大きさがありますから,ファインダーを覗きながら構えると,けっこう威圧感があるのですが,お腹のところにカメラを下ろして90度開いた液晶モニターで確認しながらなら,「撮るぞ!」というオーラを感じさせないで,シャッターチャンスを狙うことができます。
そして,上方向に130度,下方向に40度可動する2段階チルト可動式液晶モニターのα300,α350に対するアドバンテージは,なんといっても,「縦位置」できちんと撮れること。αのモニターは残念ながら,左右には動きません。
操作性の良さはニコンとしては絶対に捨てられないところだったとのこと。かなりの白熱した議論があったようです。
さらに,ニコンらしいコダワリは,こんなところにも。
5月1日に発売されたら,店頭でも確認して欲しいのが,この液晶の裏側のボディに「刻まれた」3本線の半円。
これ,ただのデザインじゃないんです。
液晶を回転したり,閉じたり開いたりするうちに,ボディに付くであろう傷を目立たなくするための処理なんです。
ほら,こんな感じで,液晶部分の「角」が,このサークルライン上をさわるんですよね。
で,このライン,3本線が出っ張っているのではなくて,彫り込まれているのも特徴なんです。
最初のデザインでは,出っ張っているものが作られたのですが,それだと,今度は逆に,液晶画面,液晶背面に傷が付いてしまうことがわかったからとのこと。
こんな風に,使い勝手にも,「鬼の品質管理」と呼ばれるニコンクオリティを保つため,かなりの試行錯誤があったようです。
というわけで,次の記事では,セミナーの内容についてお伝えします。
というわけで,
ぜひ,このレビューを「みんぽす」で評価してください。
(「みんぽす」の使い方)
このレビューはWillVii株式会社運営の国内最大級家電・PC・携帯・ゲームレビュー・クチコミサイト「みんぽす」から、「モノフェローズ」として...「モノフェローズ」サービスに興 味のある方はこちら。
- 商品を無償でお借りして、レビューを掲載しています!
- ブロガーへの報酬、指示は一切ないので、完全に中立なレビューです!
みんぽすのモノフェローズになったいきさつは,こちら。
<参考>
ニコン・D5000オフィシャルページ
みんぽす・D5000レビュー&トラックバックセンター
<オンラインショッピング情報>
Nikon D500(本体,レンズキット,Wレンズキット)(Yahoo!ショッピング)
Nikon D5000ボディの価格検索(楽天)
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5000 ボディの価格(amazon)
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