コンパクトなペンタックス「K-7」のプレミアムなところ。
秋葉原UDXギャラリーで開催されたPENTAX K-7の「体感&トークライブ」の続きです。
5月24日(日)に,参加してきました。
○ファーストインプレッションは,こちら。
○カタログスペックレビューは,こちら
↓
思ったこと,ありませんか?
「フラッグシップ機って,どうして大きいの?」って。
他のメーカーのユーザーさんには申し訳ないのですが,Nikonやキヤノンのフラッグシップ機って,まぁ,プロ用・ハイアマチュア用のカメラだから,自分には関係ないなと思う前に,僕には重すぎて大きすぎて,よくこんなもん使えるなぁ(失礼っ!)といつも思ってたんです。お仕事なら,仕方ないかもしれないけど…,そこまでは頑張れないんです。フォーサーズ機のオリンパスだって,どうしてあんなに大きくなるの?って思いますよね。
で,ペンタックスのK-7の小型化とハイスペックの両立。
やっぱり,カメラは,気軽に持ち出せなくちゃって思います。で,それが高機能なら,さらに楽しめると思うんです。イベントで見聞きしたコンパクトなK-7のプレミアムなところを,田中希美男さん,谷口泉さんのセミナーステージでのお話を交えながら,以下にご紹介。
堅固なマグネシウムボディで,防塵防滴構造で,他のメーカーでは絶対に保証はしていない-10℃耐寒な動作保証。例えば,雪山で撮るとか,オーロラを撮りに行くとか(もっと寒いか…?),個人レベルの撮影でも,そういう機会ってありますよね。寒いなんてもんじゃない環境でも,メーカーが動作保証をしてくれているというのは,ありがたいです。キットレンズも簡易防滴。赤いパッキンがちょっとかっこいいと思いました。耐久性の高さは,ハイエンドのデジタル一眼レフカメラの条件でもあります。そういえば,K10D/K20Dも南極に持って行って,ちゃんと動作してましたよね。
K-7専用のリチウムイオン電池D-LI90は,最高で980枚撮影可能。
今度のK-7に内蔵されている1460万画素のCMOSセンサーは,画素数こそK20Dと同じですが,モノは,全く新開発なんだそうです。S/N比が高くなり,薄型になった分,受光効率も,対ノイズ性能も向上しているそうです。
露出も,今までのパターン測光から縦7×横11列の格子状のセンサーに変わっているので,測距点と露出を関連づけがかなり使えるようになりました。今までだと,スポット測光して,フレーミングをずらして…ってやったところですよね。
このCMOSセンサーは,「中空に浮いている」構造なため,三脚にK-7を取り付けた時などに,カメラを動かさずに,CMOSセンサーを1mm上下左右に移動させることができる「構図微調整」機能がついています。
電子水準器もあるので,シェイクリダクション(「SR」)を切っておけば,最大2°の傾きを補正してくれる機能も,水平が正確にわかるだけじゃなくて,直してくれるって,かなり便利そうです。
水平がとれてないなぁって,PCで見た時に,フォトショップなんかで回転させると,結局トリミングになっちゃうじゃないですか,これを,カメラ内で,端っこが切れることなくやってくれるというのは,画期的。
で,CMOSセンサーからは,4チャンネル読み出しを採用して,データ転送速度が速くなり,新画像処理エンジン「PRIME II」を搭載することによって,最高約5.2コマ/秒の連続撮影速度が実現。
そうそう,今度のK-7には,光源の光の波長を読み取るセンサー(光源情報検知センサー)が付いてます。ということは,オートホワイトバランスの性能がかなり向上しているようですよ。さらに面白いのは,「CTE(Color Temperatures Enhancement)」といって,オートホワイトバランスとは逆に色を強調する方向に調整してくれるモードもあって,夕焼けの赤や風景の緑などが色あせずに再現,強調できるようになってます。で,僕は知らなかったのですが,光源の波長違いによって,オートフォーカスのピントが微妙にずれるんですってね。このセンサーが搭載されたおかげで,オートフォーカスの精度も向上しているとのこと。
他のメーカーでも,光学ファインダーの視野率100%を実現している機種って,フラッグシップ機ですよね。K-7も,光学ファインダー,ライブビュー時の液晶モニターともに視野率100%。このあたりもプレミアムなところ。ファインダーで見た風景が,シャッターをおしたらそのまま背面液晶に表示されるというのは,フレーミング時のストレスがないですよね。実は,光学ファインダーの視野率100%って,ペンタックスでは,初めてなんだそうです。フォーカシングスクリーンは,マニュアルでもピントがつかみやすく,ボケ味も実際の画像と差がないように(一般的には,ファインダースクリーンの方が深度が深くなりがち)作られているのだそうですよ。
ペンタックスのデジイチは,ボディ内に手振れ補正機構を搭載しています。装着できれば,どんな古いレンズでも手振れ補正が効きます。これは,ほんとにありがたい機能。でも,どうせなら,三脚に固定した時に,それを検出してくれるとよかったのに。三脚などに固定した時には,「SR」機能をオフにする必要があります。これ,忘れちゃうんだよね。
ハイパーマニュアルとハイパープログラムを搭載。モードダイヤルを絞り優先AE,やシャッター優先にすることなく,前後の電子ダイヤルの操作だけで,好みの露出を適正に設定できます。マニュアル時にもグリーンボタンを押せば,適正露出とシャッタースピードに設定できます。このフレキシブルさは,カメラの操作にとらわれずに撮影に集中できるので,とても便利です。
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スケルトンモデル。動作可能かどうかはわかりませんが,こんなの持って歩いたら,目立つだろうなぁ。
ポップアップフラッシュは,ガイドナンバー約13。すうっと立ち上がります。高さは,K10D/K20Dより若干高めなところまで。16-45mmのレンズは,けられませんか?と聞いたところ,18mmからなので,けられますとのこと。うーん,残念。
あと,気になったのは,ライブビュー動作時のオートフォーカス(AF)。
これ,どういうわけかわかりませんが,親指AFで使います。本体背面のLV(ライブビュー)ボタンをワンプッシュするだけで,ファインダー撮影からライブビュー撮影に切り替えることが可能なのですが,ピント合わせは,背面にあるAFボタンで操作しなくちゃいけません。シャッター半押しが使えなくなるのは,(いろいろ事情はあるにせよ)慣れるのに時間がかかりそうな気がしました。K-7は,LV時,正確で早い位相差AFも,合焦した被写体の自動追尾や顔認識なども使えるコントラストAFにも対応しています。
作例のサンプル写真が,オフィシャルページで,すでに見られるようになっています。
イベント会場でも,写真家がK-7で撮影した写真が大判プリントにして展示されていましたが,田中希美男さんのこの写真,写真自体もユニークだなぁとおもったのですが,取っ手がね,浮き上がって見えたんですよ。すごい立体感が再現されてるなぁって。
そのあと,ヨドバシに行ったんですけどね,やっぱりK20Dは,良いカメラだった割には,売れなかったそうです。で,デザイン的なリファインが無かったのが,ひとつの原因じゃないかとも,店員さんが言ってました。僕がK20Dを買わなかったのは,中途半端なライブビュー機能が気に入らなかったから。なので,K10Dを買って,K20Dは,様子見をしていたヒトが,どっとK-7に流れているそうです。発売日当日に手に入るのは,ちょっと難しくなりつつあるそうです。
発売日は,ずばり,給料日の6月25日(木)(じゃないかなぁ?って,ペンタックスのヒトに聞いてましたけど…?←って,ぜんぜん「ずばり」じゃない…)。
<追記>
発売日は,6月27日(土曜日)に決定しました。
発売日まで,K-7は,バージョンアップの毎日だそうです。画質や操作性がどのくらいブラッシュアップするのか,楽しみですね。発売後も,ファームウェアのアップデートが,内容的にも,かなり期待できそうです。
2回にわたる長文レポート,読んでいただき,ありがとうございます。
参考になれば,なによりです。
<参考>
ペンタックス「K-7」オフィシャルページ
「K-7」スペシャルサイト
「楽天」PENTAX K-7「ボディ」,ショップ&価格情報
「楽天」PENTAX K-7「レンズキット」,ショップ&価格情報
「amazon」PENTAX K-7「ボディ」,在庫&価格情報
「amazon」デジタル一眼レフカメラ PENTAX K-7「レンズキット」,在庫&価格情報K-7LK
ペンタックス、「K-7体感トークライブ」を開催(インプレス・デジカメWatch)
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コメント
「体感&トークライブ」土曜日に行きました。
お会いできずに残念です。といっても土曜の人出じゃお顔を存じ上げねばまず無理でしたけど。(笑)
今回は発売されても暫く様子を見て・・・なんて考えていたのに結局HAMACHI!様の予想どおり予約してしまいました。(笑)
これはすべて田中先生のせい?
トークショーで「K10Dをお持ちの方には買換えをお奨めします」なんて言うから。(笑)
HAMACHI!様も早く予約した方がいいですよ?(笑)
投稿: ToDoJi | 2009.05.26 23:44
ToDoJiさん,コメントありがとうございます。
イベント参加,お疲れ様でした。
土曜日は,相当混んでいたようですね。
田中先生も,谷口先生も,あおりますよねー!
ほんと,K10Dユーザーにとっては,買わない理由がないので,困ってます(^_^)
また,ToDoJiさんにお目にかかる機会がくるのを気長に待ってます〜!
投稿: HAMACHI! | 2009.05.27 08:11