「クロスプロセス」は,隠しコマンドだった!PENTAX K-x実写レビュー
池袋で,アジャイルメディア・ネットワーク株式会社主催の,PENTAX K-mの後継機K-xを使ったブロガーセミナー「デジタル一眼レフでブログが変わる!」に参加してきました。
写真は,ブロガーとしても参加されていたモデルの黒石えりかさん。拡大 めっちゃキュートですよね。
で,これで,ISO1600です。K-mのモニターをしたときの画質からかなりブラッシュアップされているのが,わかります。
→PENTAX K-m実写レビュー
予め参加されるブロガーさんのリストが配られていたのですが,超有名ブロガーさんがたくさんいらっしゃるので,かなり緊張しました。が,会場は,なんだかとてもあたたかい雰囲気。
永田町に会社があるのに,なぜ,池袋かというと,民主党の入っているビルなので,一般人の立ち入りがかなり厳しく制限され始めてしまったからとのこと。なるほど。
ってことは,自民党のビルは,近づき放題なのかな?ま,それはいいとして,ブロガー向けのセミナーイベントは,初めてというペンタックスのみなさん,盛り沢山の話題を準備してくれていました。
↓
HOYA ペンタックスイメージングシステム事業部商品企画グループマネジャーの川内拓さん,商品企画の若代さん,販売サポートグループの安藤さんらによる,プレゼンテーションがありました。
どれも聴きごたえのある内容だったのですが,まぁ,何はともあれ,K-xでどんな写真が撮れるかをまずは,お見せしちゃいましょう。レンズは,すべてキットレンズのsmc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6ALです。
ボケ味も,なかなかです。美味しそうでしょ。
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モードは,AV(絞り優先自動露出)にして,絞り開放でポートレート。肌のきめがいい具合に再現されていますね。レンズの性能がちょうどいいのか,ISO1600がよかったのか,専用のライトやレフ板もないわりに,キレイに撮れました。
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さらに,一肌脱いで頂きましたよ。サービス精神旺盛な黒石さん,男性陣,もう動けません。
シャッター音は,K-7に比べると,はっきりとした高音を伴う音です。オートフォーカスの合焦も早く,軽快に撮影できます。K-xのシャッター音は,撮られる方もわかりやすいので,モデル撮影会などには,かえっていいかもしれません。黒石さん,「もっとほめて,ほめて!」ですって。あー,もっと口もうまくなりたい。
1952年発売のASAHIFLEX。国産初の一眼レフカメラです。発売は,服部時計店(現在のセイコー)に委託していたというのも,面白いところ。
キットレンズでのマクロ撮影は,撮像センサーから25cmまで寄れるので,実際には,レンズ先端からだとかなり寄れますね。拡大 オリジナルファイル
オート110も持ってきてもらいました。小っちゃ!
暗いシーンでの高感度に強いところもみせてくれました。これも,ISO1600です。拡大 オリジナルファイル
実は,この写真,焦点を中央固定にして撮っているのですが,グラスの縁に焦点を合わせようとしてちょっぴり苦労した写真。だって,合焦のスーパーインポーズが,K-mに引き続き表示されないんだもの。ここは,惜しいところだなぁ。K-xでは,オートフォーカスのエリア設定は,5点オート/ 11点オート/セレクト/中央で切り替えが可能です。なので,K-xで撮影するとき,通常は中央固定で撮るのがいいと思われます。シャッターボタン半押しで露出と焦点が固定されるので,そのあとあまりカメラと被写体の距離を変えずに,構図で中央を(必要があれば)ずらすというのが,K-xで撮影するときのコツになると思います。
この写真は,
セミナーの最後に,安藤さんにご講評をいただきました。甘い採点,ありがとうございます(笑)。
K-xのファインダーの視野率は約96%。エントリーモデルとしては頑張っている方だとは思いますが,普段100%視野率のK-7を使っていると,やはりまわりの予期せぬ写り込みが気になります。が,まぁ,K-xはエントリーモデル。トリミングしちゃえばいいですよね。
さて,そのPENTAXのフラッグシップモデルのK-7でも持っていない機能が「クロスプロセス」モード。クロスプロセスというのは,ポジ(スライド用)で撮影したフィルムをわざとネガフィルム用(プリント用)の現像液で現像し,色合いやコントラストを故意に変化させる現像方法です。
これは,デフォルトでOFFになっている機能ですが,なんと開発の若代さんから衝撃の告白が。
実は,上司に黙ってこの機能をK-xに入れちゃったんです。理由は,「K-mで,上司がウケないと言ったデジタルフィルターが,予想以上に評価されたから」。変な機能を入れると,却下されると思ったからだそうです。なんて,自由度の高いというか,個人裁量範囲の広いメーカーなんでしょう(笑)。
K-xで最も試したかった機能がこの「クロスプロセス」だったのですが,まさか隠しコマンドだったとは…。
この「クロスプロセス」は,乱数を使ってパラメータを決定しているので,偶然性を楽しむための機能です。文字通り,二度と撮れない写真が撮れます。でも,キレイに撮れないかもしれない機能です。「思い出の写真がこんなになっちゃって,どうしてくれるんだ?!」ってクレームが出てくることも予想した上で,電源を切る度にオフになるように設定されています。なので,ポートレイト写真の撮影には,たぶん向かないと思いますが,
品質管理部門のヒトは,ビックリしたでしょうね。でも,きっとこの機能も,ウケると思いますよ。
僕は残念ながら外れてしまいましたが,今回のセミナーに参加されたブロガーさんの中から抽選で選ばれた方10名が,K-xを現在モニターされています。乞うご期待!
(PENTAX K-7で撮影)
発売前のモデルを,これだけたくさんのブロガーさんに貸し出しちゃうところは,ペンタックスの懐の深さ。
「コレジャナイロボ」モデルを持ってこないところが,またペンタックスの真面目なところ。というか,持ってきてよ(笑)。
PENTAX K-xの発売日は,平成21年10月16日。スペシャルサイトもオープン予定です。
100種類のオーダーカラーは,受注販売です。
その他,K-xで撮影した作例をスライドショーで。
おかげさまで,とても楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。
いろいろお土産をいただいたりしたので,この記事のリンク先は,「 rel="nofollow"」設定にしておきます。
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投稿: BlogPetのはろうさ | 2009.09.30 13:58