あの編みものは,完成したんだっけ? 「空気人形」
特に下調べもせず,ちょうど観られる時間だったので,映画「空気人形」,観てきました。
ストーリーは,こちらも(goo映画)
心に残る映画だったので,ロケ地にも行ってきました。
一応,R15指定の映画なので,ネタバレありで「続きを読む」に続きます。
↓
人によって,見方がずいぶんと違う映画ではないかと思います。
一応,大人のファンタジー映画。ただしR15指定。
ライフサイズの空気人形と言えば,アレです。
ペ・ドゥナさんのメイド姿,よく似合いますね。人形風のぎこちなさ,言葉遣い,
だんだん本当の人形のようにも見えてきます。
ハロウィンのコスチュームも,完全模倣なら,アリだと思います。
生みの親役の人形師,オダギリジョーも,いい味出していますね。
彼が作った人形なら,心が入ることもありそうだ思わせる,存在感です。
古くはピノキオに始まる,人形が心を持ったら…というテーマは,こういう切り口もあるんだなと。
心を持った人形は,記憶を重ねても,ロジカルな知性は,身につかなかったようで,甘いファンタジーを考えていると,かなりショックを受けることになります。
「空気を抜きたい」という純一。彼を変だと思う人もいるかもしれませんが,後のシーンをみると,なんだか納得できるのがまた,うまいなぁと思います。ホントは,空気を抜きたかったんじゃなくて,入れたかったんでしょうね。
でも,現実味がないからか,全編を流れる,ほわんとした空気感,ちょっとあたたかい人間模様,オルガンのBGM,イヤじゃないなぁ,こういう映画。なんだか,僕の心にもタンポポの種が届いたように,優しくジーンと後を引く映画です。
中央区湊の地元民の皆さんには必見の映画でした。R15のシーンを切れば,紹介PVにもなりそうなほど。ちなみに電車の高架はないので,あれは別のところですね。僕は,「あんなところ」の側にいるので,あそこで,あんなことがあったかもしれない…と思うと,切ないけど、親しみを感じます。
メイキングの映像がYouTubeにありました。使われなかったシーンもありますね。
あれ?彼女がここで編んでいたあの編み物は,結局,完成したんでしたっけ?
ま,それはさておき,心落ち着く,ゆったりとした気持ちになれるファンタジーです(たぶん)。
が,デート映画としては,阿部サダ?シーンもあるので微妙かも(←どんな映画だ?!)
一人で見に行く映画だと思います(←かなり推奨)。
難しいことをいえば,
人が生きる意味と価値,心とは何か,自分にしかできないコトって何?…と,いろいろと考えさせられる映画かもしれません。
86点。
さすがにDVDは買えないので,パンフレットも買えませんでした。
でも,ディレクターズカット版が出たら,わかりません。
ゴーダ哲学堂 (竹書房文庫 GY 8)原作の短編が入ってます。
興味があれば,
特殊用途愛玩人形の戦後史
amazonだと「ヘルス&ビューティ」ジャンル(←未成年は,クリック禁止)なんですね。
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