「プレゼンテーションは,カンバセーション。」
先週,Garr Reynoldsさんの生プレゼンテーションが,APPLE STORE 銀座でありました。
タイトルの"Presentation is conversation"は,レイノルズさんが,プレゼンの中,何度かくり返していた言葉。
デザインについて書かれた新しい本が,12月末に書店に並ぶとのこと。
簡単な英語とはいえ,大学生以上くらいじゃないと,ちょっと厳しかったかもなぁ。
彼の言葉のいくつかをクリップしておきます。
↓
「インターネットの時代になって,情報は,Many-to-Manyに。」
「誰でも発信できるようになった。」
「パワーポイントの(テンプレートをそのまま使うような)プレゼンは,もうやめよう。」
「ダースベイダーメソッドより,ヨーダメソッド。」
「プレゼンテーションは,ただ聞いているだけじゃなくて,アクティビティも。」
こういうのってやぱりキューにもなるし,効くよなぁ。
まぁ,どちらかというと,レクチャースタイルのプレゼンテーションよりは,問題解決型,あるいは提案型のプレゼンテーションに,彼のスタイルは当てはまるのだけれど,こういうプレゼンテーションが一般的になると,世の中がもっと円滑に動くようになる気がしました。
聞いてわかったような気持ちになることはよくあることで,実際に動いてできることを認識させることは,やはり重要ですね。
「Simplisticよりは,Simplicity」
「より聞く人の側に立つこと。」
「シンプルにすることは,シンプル(な作業)ではない。」
「シンプルにしすぎないこと。」
「ビギナーには,あらゆる可能性があるが,エキスパートにはできることの範囲が狭くなってしまう。」
「子供のような自由な発想が必要。」
「倫理的,論理的,情熱的であること。」
「イメージは,適切に使うこと。ひずんだ写真,解像度の低い写真,小さすぎる写真…。Keynoteにもあるのだけれど,タイルで写真を使わないこと。」
「イメージにつけるテキストによって,そのイメージの見え方が変わる。」
「駅弁的プレゼンテーション。」
「なんでも詰め込まない。腹8分目。」
「見た目が綺麗であること。」
リスクを取れ。(Tack a chanceと彼のスライドにはあった)
1/3(3分割)の法則
最後の質問コーナーで,学会発表なんかもこのスタイルでできるの?って聞いたら,やはり,場には合わせるべきだと。授業では,ハンドアウトを併用するのが良いんじゃない?とのこと。
もう少し狭い範囲の人が集まる場でのプレゼンには,今までと違う方法でやってみるべきだ。
学生にプレゼンテーションのセミナーを長年やってきて,プレゼンのなんたるかは,それなりにわかっていたつもりですが,今回のレイノルズさんのお話は,これを再確認できたうえ,さらにプレゼンテーションのエッセンスをぐっと凝縮したような,面白くて,明日すぐ使えるTIPS満載の素晴らしいプレゼンテーションでした。また機会があれば,お話を聞ければと思います。
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