映像は想像力をどこまで奪うのか?「アバター3D」
今回は,巷で話題の「アバター」観てきましたよ。
ジェームズキャメロン監督作品と言えば,興行的には,タイタニックなんだろうけど,僕らの世代は,エイリアン(2)とか,ターミネーター1,2あたりのSFアクション系のイメージです。
場所は,akoustamさんの必読記事「『アバター』3D全方式完全制覇レビュー」を参考にして,ラゾーナ川崎にある109シネマのIMAXシアターです。貝塚さんにも,アドバイスいただきました。ありがとうございます!
でも僕が行ったのは平日の昼間なので,高をくくって1時間くらい前に着いたら,もう真ん中のシートは,ソールドアウト!どんだけすごい人気なんでしょう。僕が観たのは,スクリーンを背にして右側奥のO-6というシート。かなりスクリーンからは距離があります。見え方にちょっと不安を感じます。
そうそう,前回ここでハリーポッターを観たときも思ったのですが,IMAXシアターといえば,←こんな感じに,もう少し,スクリーンの圧迫感があるくらい上下に大きいイメージがあるのですが,ここのスクリーンは,それほどでもありませんね。少し規格,変わったんでしょうか?以前,品川にあったスクリーンはなくなってしまったので,都内からそれほど遠くない場所でIMAX 3Dを観たいと思ったら,ここしか無い状態。もうちょっと増やしてよー。
IMAX 3D用のメガネは,やや大きめ。
左右のレンズフィルターを明るいところで見ると,左右で若干色が違うのがわかります。映画を見る分には全く問題ありません。
ネタバレおおありで,続きます。
↓
西暦2154年,足が不自由になった元海兵隊員ジェイクサリーが,事故でなくなった双子の兄のトミーの代わりに,惑星ポリフェマスの衛星「パンドラ」での任務につくことに。パンドラには,巨石を宙に浮かべるほどのエネルギーをもつ貴重な鉱石「アンオブタニウム」が豊富にあり,これを「穏便に」採掘できるようにするためのアバタープロジェクトに兄と同じDNAをもつジェイクが,アバターの体を借りて,パンドラの大地を再び自由に動き回れるようになり,ひょんなことからナヴィのオマティカヤ族長の娘ネイティリと出会い,次第にパンドラとナヴィと守護神「エイワ」との深いつながりを理解するようになったから,プロジェクトの裏の目的と背反するようになり,さぁ大変!ってストーリー。
作品解説・紹介 - アバター 3D(by goo映画)
シガニー・ウィーバーは,強い女をやらせると,ハマリますね。今回の映画でも「母」の強さを出してくれています。彼女のアバターが,一番そっくりな感じ。ま,人間とのハイブリッドなので,似ているところもあれば,そうじゃないところもあるんだろうけど。ジェイクの足が細いのは,あれもCG?なんだか,どこからCGでどこまでが実写なんだか,全くわからない(没頭できる)映画です。
ま,ストーリー的には,TVCMから想像できる範囲内なんだけど,想像を3Dで補完してくれちゃうから,よりリアルに感じるんだろうな。これで,森の匂いまで出すようになったら,ほんと戻って来られないよ。
パンドラのヒューマノイド「ナヴィ」の顔,最初は,「この顔はないだろ?!」ぐらいに思っていたのだけれど,最後は,違和感感じなくなってるし,ちゃんと登場人物の見分けもつくようになります。
「パフォーマンスキャプチャー」という言葉は,ポーラエクスプレスの時に初めて聞いたような気がします。さらに顔面の筋肉の動きまで再現できる「エモーションキャプチャー」も加わって,アバターやナヴィの動きや表情には,まったく違和感はありません。むしろ,こういう人種が実際に存在するんじゃないかと思えるほど。
ストーリーは,単純明快。でも,ちゃんと伏線もあって,うまくつながっているので,観客は映像に集中できます。
最近の3D映画は,あまりわざと飛び出したりするような演出を加えることなく,自然な奥行き感を見せることで,よりその場にいるような臨場感を感じさせることを目的としているようです。じゃないと,3時間あまりの映画,疲れちゃいますからね。あ,映画館は,選んだ方が良さそうですよ。
3Dで見ることを前提とした映画がやっと,それも今までの立体映画を完全に凌駕する形で出てきたのは,ほんとに感激しています。40年くらい前までは映像は白黒で,カラーになって,ハイビジョンになって,3Dになって…と。たぶん,白黒の時が一番人間は想像力が豊かだったんじゃないかと思うんだけど,まぁ,ほんとスゴイ世の中になったものです。
そうそう,IMAX 3Dでこの映画を見るときは,白い服を着ていかないこと。3Dメガネの内側に反射してしまって,ちょっと気になることがあります。端っこにいくと3D映像が見にくいかと思ったのですが,そんなこともありませんでした。音響も問題なし。最近の映画館は,よくできていますね。IMAXだからかもしれないけど。
90点。
パンフレットは,もちろん買いました。
ブルーレイで出たら,3D版じゃなくても買うと思います。
いつまでもあのパンドラの森を見ていたいので,スタンドアロンタイプの「パンドラの森散策専用3Dビューワー」みたいなもの出ないかな。
映画館を出た後も,しばらく放心状態。
こんな映画,始めてかも。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 江戸の遊び心と人情にふれる。「のみとり侍」(2018.05.23)
- 痛快映画!『レディ・プレイヤー1』(2018.05.14)
- 『グレイテスト・ショーマン』(2018.04.28)
- 「リメンバー・ミー」(2018.04.11)
- 「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」(2018.02.03)
コメント