CP+2010で,ペンタックス645Dを見てきました。
パシフィコ横浜で開催されたカメラと写真のイベントCP+(シーピープラス)に行って,ペンタックスの新しいカメラ「645D」を見て,お話を聞いてきました。
CP+は,昨年までPhoto Imaging Expo(PIE)と呼ばれていたイベントから,大部分の企業が離脱して開催されたイベントです。
PIE 2009で展示されていたのは,こんな感じの開発機,
上の写真と比べると,だいぶデザインにも手が入っていますね。
CP+のトークショーで,丹地敏明さん,田中希美男さんのぶっちゃけ対談が面白かったので,ちょっと以下に記載。
↓
聞き捨てならないのは,「PENTAX K-7より簡単に扱えるかも。」って一言。
まぁ,よく考えてみれば,80万円+レンズ代を支払えるアマチュアの方って,頭の柔らかい若い世代のヒトじゃないですよね。ってことは,デジタルの仕組みを簡単に扱えるようにしておかないと,文句が出てきてしまうのは必至。昔からのユーザーもたくさんいるはずですが,そういう良いお客さんがペンタックスを末永く使ってもらうためには,メニュー体系はK-7と同等といえども,よりブラッシュアップしておく必要はあったんだと思います。
電池は,K-7と同じもの。だいぶ電池の持ちも良いようです。
ホールディングもいいとのことですが,基本は,三脚必須です。丹地さん曰く,シャッターを切るときは,ミラーアップしたまま,指じゃなくて,赤外線レリーズを使って,とるとブレない,とのこと。他の人がまわりに近づくのだって,地面が揺れるからいやがる程。4000万画素と,高画素になればなるほど,ブレが目立つようになります。
横位置でも縦位置でも光軸が変わらないことも大きなポイント。35ミリフォーマットのカメラだと,光軸が変わるので,設定をし直さないといけないのだとか。また,カメラは,縦位置で撮る時の方が,シャッター幕が走る方向もあって,ぶれやすくなるんだそうです。へー。
645というシステムとレンズは,人間が見るのとかなり近い形で撮れるカメラとのこと。ただし,その底力はすごくて,「肉眼で見えていないものも写る」カメラだそうです。
なので,スペシャルサイトにあった 白鳥真太郎さんの撮った高木澪さんの写真などは,webで見るより肌のキメまでしっかりと描写されていて,645D専用のファンデーションまで必要だなと思わせるほど。テレビがハイビジョンに移行したときと同様ですね。
とにかく,高画質,高精細すぎて,「拡大してみたくなる」画質です。
まぁ,拡大してみる見方というのは,田中さんがいつも「それはいかがなものか」とおっしゃっているので,「写真の鑑賞の仕方としては,間違っている。」と言いつつもも,自分が見えていないものまで撮れてしまうので,風景写真の場合は,望遠鏡も持参して,チェックしないと,と笑いながら言ってました。田中さんは,ブログにも書かれていた「メジロ」の話,雨男を自認する丹地さんは,小雨でも雨のスジが見えてくる話,とても興味深く聞きました。
PENTAX K-7と同様にカスタムイメージで,画像の仕上がり方を変えることができるのですが,新たに搭載されたのが,「リバーサルフィルム」モード。アイコンが「富士山」のマークなのは,どうなのか?と笑っちゃうくらい,某社の「ベ」が付く某フィルムをシミュレートしたモードです。緑と赤がこってりとして立体感がでてくる画質。これは,欲しい!K-7にも,アップデートで追加して欲しいと思わせる機能です。
フィルムカメラの645の場合と比べて,ファインダーが明るく見やすくなったこと,視野率が92%程度から98%近くまで上がっているので,まわりに写り込む部分をあまり気にしなくてすむようになったこと,デジタルになったのでとても面倒くさいフィルム交換をしなくてすむのが,とにかくありがたいともおっしゃってました。この辺は,使ったことがあるヒトじゃないとわからない話なのですが,デジタルだから,何百枚も気にしないで撮れると,とにかく,べた褒め。
ただし,高画質すぎるために,撮影に神経を使えるだけ使わないと,結果が付いてこない場合もあること,でも,撮ること自体はとても簡単なので,使った瞬間に,自分の写真の腕前が上がったと勘違いさせるカメラだとも言ってました。
PCの画面で画像を見るだけだと,もったいないカメラですね。大きなプリントにして写真を眺める,そんな使い方が似合いそうな645Dのお話でした。
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