手ぶれ補正なしで,シグマ「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」を使ってみた。実写レビュー(その3)
手ブレ補正OS(Optical Stabilizer)機構を搭載した寄れて明るい大口径の標準ズームレンズ,SIGMA「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」を,「みんぽす」のWillViiさんからお借りしています。
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前回のレビューでは,レンズ内手ぶれ補正が,ボディ内手ぶれ補正のついているカメラで使うときには,排他的使用になり,でも,それは勿体ないなぁ…という話を書きました。
じゃぁ,ボディ内手ぶれ補正がもともとついていないカメラで撮ればどうなるか…というのが,今回のお話。
「まわりぶろぐ」を読んでいただいている方にはすでにおわかりでしょう。
PENTAX *ist D + SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM 拡大
そう,ペンタックス初のデジタル一眼レフカメラ「*ist D」です。現在メインで使っているデジイチのK-7と同じペンタックスマウントのカメラで,僕がデジイチデビューしたカメラでもあります。
PENTAX *istD 1/500秒 ISO400 f/9.5 拡大 オリジナルファイル
実は,K-7とシグマ「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」の組み合わせで使い始めてすぐに,カメラ内部のローパスフィルターと撮像センサーの間にゴミがもぐり込んでしまうというトラブルが発生したため,ボディ内手ぶれ補正機構のあるK10Dに代打を頼むという策もあったのですが,ここは敢えて元祖ペンタデジイチの*istDにご登壇願おうということになりました。
*istDは,像倍率0.95倍,視野率95%という高品位なファインダーを搭載しています。このファインダーの見やすさも*istDの人気の一つでした。プログラムAEのまま,前面あるいは背面のダイヤルを回すとシャッタースピード優先AEや絞り優先AEに切り替撮影モード「ハイパープログラム」が,*istDにも搭載されています。
今回も,ここから先は,すべて「撮って出し」のJpegファイルです。
しっかし! 今回も,相変わらずの粗忽ぶりを発揮することになろうとは…,
↓
シグマ「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」は,イメージサークルをデジタル一眼レフカメラのAPS-C相当のイメージセンサーの大きさに合わせて設計されたデジタル一眼レフ専用のレンズです。レンズ内手ぶれ補正機構OS(Optical Stabilizer)は,カメラ側の電池を利用して作動します。
ボディ内手ぶれ補正機構のついていない*istDでも,このレンズのOSが使えると思ったら,オフィシャルページには,はっきりと「※ペンタックス ist*シリーズ、K100Dは手ブレ補正は使用できません。」 orz
さらに,「※ペンタックス用は超音波モーターに対応しているボディとの組み合わせにてAF撮影が可能」。
はい。*ist Dは,SDM非対応なんですね。orz orz
ってことはですよ,オートフォーカスも手ぶれ補正も無しで,「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」を使えってことですよ。大丈夫かな,レビューになるのかしらん?
ま,他にカメラも無いので(K10Dは,実は,充電器が見つからないという体たらく),つべこべ言わずに,写真撮りましょ。
1/1500秒 f/11.0 ISO400
ダイナミックレンジは,現行機種と比べれば狭いなぁとは思いますが,描写力は,全く負けてはいません。拡大 オリジナルファイル
でも,ダイナミックレンジの狭さを逆手にとって,
1/500秒 F/9.5 ISO400
空を切り取ってみたり…なんて,楽しくないですか?拡大 オリジナルファイル
1/180秒 F/8 ISO400
拡大 オリジナルファイル
実は,ペンタックスの一部のカメラには,「フォーカスエイド」といわれる機能がついていて(ペンタックス以外は知りません),オートフォーカスに対応していないレンズでも,手動でピント合わせしてフォーカスが合うと,ファインダー内で合焦を知らせる印がスーパーインポーズされると同時に,AFと同様,ピピッと音がするというもの。これで,マニュアルでフォーカス調整しているときにも,ちょっとした目安になってくれます。今回も,これでだいぶ助けられました。
1/250秒 F/8 ISO400
被写体が暗いところにあって,背景が明るくて,って時は,被写体でAEロックする必要がありますが,まぁ,よく粘ってますよね。ゴリラの顔でAEロックしてみました。拡大 オリジナルファイル
東京国際フォーラムの鉄骨へ移動。
ワイド端 1/180秒 F/8 ISO400 拡大
オリジナルファイル
tele端 1/250秒 F/8 ISO400
拡大 オリジナルファイル
もうちょっと絞ればよかったかも。
で,
1/180秒 F/8 ISO400 拡大
この写真なんかは,ほんとオリジナルファイルで見ていただいても,隅っこまで,きちんと解像していて,高精細な描写にぐっとくるはず。レンズの素性の良さだと思います。ラインアートに酔いしれてみて下さいな。
1/90秒 F/4.5 ISO400 多少ディストーションはありますが,気持ちのよいほど,直線がキレイに出てくれます。中央にフォーカスしていますが,周辺の甘さもほとんど感じられません。拡大 オリジナルファイル
1/90秒 F/4.5 ISO400 みずみずしいまでの水色。背景のボケ具合,飛び具合も好み!拡大 合焦している花びらが重なっている部分の立体感,手で触れそうなくらいですね。オリジナルファイル
とどめは,この写真。ぜひこれも拡大して見てくださいな。オリジナルファイル
え?ぼかすのはそっちじゃないだろって?
ま,いいじゃないですか。
オートフォーカスの効かないレンズを使っていることを忘れちゃってるくらい楽しくなってきましたよ。
まぁ,このレンズには,花形フードがついているので,表に向けてないときは,フォーカスリングが隠れちゃうので,使いづらいですが,十分な光量があるときは,普通にフードをつけておけるので,あまり支障はありませんでした。AFからマニュアルの切り替えは,スライドスイッチなので,*istDでマニュアルで使っている分には問題ありませんが,ペンタックス純正レンズでクイックシフトに慣れている方は,AF時にフォーカスリングが固定されるので,ちょっと焦るかも。
「*ist D」は,7年前のカメラですが,web経由で画像を見る限りは,AWBが今一つなのを除けば,まだまだ十分「使える」カメラですね。いや,ちょっとビックリしてます。もちろん,今回お借りしている明るいレンズ,シグマ「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」あってこそなのですが,K-7よりも小型軽量の*istD,これからも大切にして,ときどき使ってみようと思いました。
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