僕は今までどれだけ時間を無駄にしてきたんだろう?「VAIO Z(VPCZ11AFJ)」試用レビュー
「みんぽす」のWillViiから,究極のモバイルPCと呼ばれる「VAIO Z」をお借りしています。
ノート型PCとしては,かなりのハイスペックモデルで,2008年のZ発売から,初のモデルチェンジを果たした第2世代の「Z」です。手元にあるのは,ソニースタイル直販VAIOオーナーメードモデル「VPCZ11AFJ」(2010年春モデル)。ノート型のVAIOとしては,フラッグシップモデルになります。
資料によると,スペックは以下の通り。
モデル BPCZ11AFJ
カラー グロッシープレミアムカーボン
OS Windows 7 Home Premium 64bit
CPU Core i7 620M (2.66 GHz)
メモリー 8GB
ディスプレイ13.1型ワイドフルHD(1920×1080)色再現性Adobe RGBカバー率96%
ストレージ クアッドSSD 約512GB (128GB×4)
光学ドライブ ブルーレイディスクドライブ
無線通信 IEEE 802.11 a/b/g/n(3×3) 無線WAN
USB・i.Link USB 2.0×3 i.Link無し
HDMI端子 搭載
ノイズキャンセリング機能 搭載
指紋センサー 搭載
FeliCaポート 搭載
キーボード 日本語配列(バックライト付き)
バッテリー 標準バッテリーパック(S)
2010年夏モデルの「VPCZ12AFJ」と,搭載ソフトウェア以外,スペックの差はありません。
以下,インプレッションです。
↓
大きさは,フットプリントが314(幅)×210(奥行き)mmで,ふだん使っているMacBook黒より若干コンパクト。MacBookの13インチのモニタが1280×800の解像度であることを考えると,VAIO Zの1920×1080がかなり高精細であることがわかります(店頭モデルは1600×900ドット表示)。
VAIOらしい薄いモノをさらに薄くみせるデザイン。ヒンジ部分と継ぎ目がなく,ラインがきれいに見えるサイドビュー。
液晶ディスプレイを開いたところ。天板は薄いですが,柔に感じるほどではありません。個人的には,ツルテカの天板は好みではありません。つや消しの方が大人っぽくVAIOらしい気がします。
ACアダプターは,電源と接続されているときに緑色のインジケーターが点灯します。本体とのコネクターが点灯する旧type Tなどのデザインの方が,親切だとは思います。
スタンバイ時には,起動スイッチがオレンジ色に。この位置にスイッチがあることがわからないと,最初は戸惑うと思います。知っていればなんと言うこともないのですが。Mac並とまでは言えませんが,スタンバイから使えるようになるまでの時間も早くてストレスを感じません。アナログRGB出力は,後述のHDMI端子と排他的使用になります。
これ,VAIO X開発の時に特注したVGA端子ですね。
バックライト付きのアイソレーション型のキーボードは,ソニスタオーナーメードモデルで選択できます。
タイピングの感触は特に問題ないと思いましたが,キーとキーの間隔が僕にはちょっと開きすぎのように感じました。タッチタイピングしていると,やや右側の配列が開いているように感じますが,タイプミスを連発するほどではありません。英文字のみのモデルを選ぶとまた違うのかもしれませんね。キーの下部から光が漏れるのは,キレイに思える人もいるだろうし,逆にまぶしく思うヒトもいるかも。キーボードのバックライトはキーボードの上部ヒンジ側にある照度センサーと連動,キーへの入力を検知して自動で点灯・消灯します。
オフィシャルページをみたところ,モバイルVAIO開発のメインストリームにいつもいらっしゃる「すずまさ(鈴木雅彦)」さんが関わっているようですね。約2年前にすずまささんが開発したType Tでは実現できなかった,フルHDに対応した高解像度液晶パネル(1920×1080ドット)を搭載して,ブルーレイディスクに記録された映画をドットバイドットで余すことなく,このVAIOだけで再生することができます。
もちろん,HDMI出力のコネクターもついていて,ハイビジョンテレビと接続してブルーレイを楽しむこともできます。
Blu-rayを見るためには,ドライブの性能だけではなく,絵と音を出すまでのデバイスにかなりのハイパワーを求められるので,どんなPCにもBlu-rayが搭載できるというモノでもありません。ましてやサイズの制限があるノート型PCでは,かなりの負荷がかかります。
なので,この排気口。かなり大きめにぱっくり口を開けています。
VAIO Zのグラフィックスには,高性能な専用の外部GPUのNVIDIA GeForce GT 330M(専用のグラフィックスメモリ1Gバイト)と,CPUチップセットに統合された消費電力が低くエコなグラフィックス機能であるIntel HD Graphicsも使えるような仕組みになっています。
これがダイナミック・ハイブリッドグラフィックスのスイッチ。△にスライドできます。AUTO,STAMINA,SPEEDの3つのモードを切り替えるスイッチです。ま,電源をつなげているときは,SPEEDかAUTOのままでいいかな。
まぁ,ものは試しと,「FFベンチ3」をやってみましたら,「8112」といきなりの8000越え。3000以上ならFF11を問題なく走らせることができるのですが,このVAIO Zは,計り知れないレベルのPCとして「FINAL FANTASY XI for Windowsをデフォルト状態でとても快適に動作させることができるマシンだと予想されます。」とのこと。ああ,またFF 11やりたくなっちゃったじゃないですか(笑。
FFベンチをやっているときは,かなり熱い風が出てきてました。でも,騒音レベルはかなり低い方じゃないでしょうか。なので,うっかり排気口付近は触らない方がいいと思います。
で,過去の写真や動画が入っているUSB接続のハードディスクをつないでみたところ,あまりにサクサク動くので,ビックリしてしまいました。これまで,レビューを書くときに,自分のPCでは,遅すぎて動画の編集などあきらめてしまっていたのが,Zなら全く問題なく再生できます。ああ,これだったら,動画の評価もできたのにな。ただ,ハイスペックなVAIO Zだからこそ,これが可能なのであって,誰もがVAIO Zの環境を持てるかというと,なかなか難しいところ。
新しいデジタルグッズを買ったら,やはり,それに応じたPCが必要になるわけで,特にビデオカメラやデジタルカメラのメーカーは,ただ,カメラを売るだけじゃなくて,撮影したファイルを再生,録画,編集できる環境も含めて,安価に手軽に提供する工夫をしてもらいたいところ。じゃないと,せっかく撮った動画ファイルもハードディスクの肥やしになるだけだからね。
データストレージは,デュアルSSD構成を店頭モデルの標準仕様にして,直販モデルではクアッドSSD構成も選べるようになっています。ファイルのコピーが速くて,快感。
ま,とにかく,お借りしたVAIO Zのスピードに,「今まで自分がかけていた時間を返せ〜!」と言いたくなるほど,打ちのめされたのは,確か。
この記事に使っている写真もVAIO Zにインストールされていた「Adobe Photoshop Elements 8」を使って,編集してみました。さすがにフルHDの解像度だと細かすぎたので,横幅1600ドットに変更して作業を続けましたが,ファイルを開くだけでもほんとにストレスが無く,軽快に編集することができました。
タッチパッドのドライバが,シナプティクス製で,細かい設定をすると二本指のピンチで,画像やウェブサイトを拡大することもできます。Macのタッチパッドと比べると若干横幅が小さいので,マルチタッチはやや窮屈に感じます。でも,デフォルトで,二本指スクロールもできると嬉しいんだけどなぁ。
VAIOオーナーメード/法人向けカスタマイズモデルで,フルHD(1920×1080)液晶を選んだ場合,Adobe RGBカバー率は96%と,エックスライト社製のColorMunki Photo(別売)を使ったソフトウェアキャリブレーションにも対応,カラーマネージメントも本格的で,ハイアマチュア向け画像編集からプリントアウトまでができるマシンとして仕上がっています。ま,問題は,カメラ側がまだ完全に全ての色を再現できる状態じゃないところなのだけれど,これについては,どのメーカーも黙ってますね。
VAIO Careを起動するアシストスイッチ,ウィンドウ整列ボタン(機能のカスタマイズ可能),Media Galleryを起動するVAIOスイッチがキーボード上部に並んでいます。
さて,うちには,ブルーレイのプレイヤーもないのに,なぜか,ブルーレイディスクの映画が何本かあります(笑。まぁ,評価用ってことで,とりあえずDVD/Blu-ray同梱の「ボルト」を見てみました。あ,ブルーレイ版はマウス操作ができません。キーボードで操作することになります。
画質の差は,一目瞭然。というか,ブルーレイ版を見ると,目がよくなったような気がしますね。
こんな感じです。
こんなに描き込まれていたんだ!って,画質の良さに感動。そして,この画面を独り占めできることに喜びを感じました。文字通り,映画の中に引き込まれます。
いやぁ,これは欲しくなりますねー。
さらに,Zにも,ハイエンドオーディオに迫る高音質の自社製サウンドチップ「Sound Reality」を搭載。「ノイズキャンセリング機能」を使って,付属のヘッドフォンで聞くと,周囲のノイズが1/4に。コントロールパネルから「スピーカー/ヘッドフォンのプロパティ」を開いて,Dolbyのタブをクリックすると,「Audio Enhancer」と「Surround Sound」が設定できます。両方のチェックを入れたときには,かなり重低音と音の輪郭がしっかりとするので,ボリュームを2割くらい減らした方が,耳に優しいかな。まぁ,音質としては,ノイズが乗ることもなく,かつ,かなりストレートなので,もう少し細かくイコライジングしたくなるかも。まぁ,こだわるヒトは,別口でヘッドフォンを手に入れたりするかもしれませんね。
ここまでオーディオ関係にもこだわっていると,VAIO Tの立場が…。まぁ,あちらはもう少しモバイル寄りですけれど。そういえば,もう,VAIOには,Sonic Stageのソフトって,もう搭載されないのかな?
で,試しに,自分が欲しいスペックで価格シミュレーションしてみたら,豪華絢爛の35万円超え。うーん…。
確かに「時は金なり」なのだけれど…。
我が家の財務大臣と相談してみます。
スタイリッシュでスーパーパフォーマンスで持ち歩けるVAIO Z。
しばし,スタンバイモードってことで。
長文,読んでいただき,ありがとうございました。
というわけで,
ぜひ,このレビューを「みんぽす」で評価してください。
(「みんぽす」の使い方)
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