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「告白」,なぁーんてね。

話題の映画「告白」を観てきました。原作は未読です。

犯人捜しの映画ではなく,映画のわりと最初の方で,犯人はわかってしまいます。

松たか子演じる教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美(まなみ)を殺した犯人は,彼女が担任をしているクラスの中の生徒。その生徒や関係者を追い込んでいくというストーリー。

血が飛んだり,暴力があったりと,確かに「R15」なのでしょうけれど,「R15」の指定を自ら宣伝することにより,話題性を高めている感がなきにしもあらず。人が次々と亡くなる映画は,やっぱりちょっとつらいです。

教師森口の最愛の娘である愛美が,森口の勤務する中学校のプールで溺死体で発見された数ヵ月後,森口は終業式後のホームルームにて,自分が学校を辞めることと,警察は事故死として処理しているが,「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白を生徒達に向かって,淡々と語り始めます。

「告白」のあらすじ(by goo映画)

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ざわつくクラスが,この一言によりすぅっと静まりかえり,でも,ケータイメールは飛び交っていて,実に現代風。最初は,森口の告白が終わったところで,犯人二人が特定できてしまうので,あれ?もう映画は終わりなの?って思いましたが,彼女の復讐の効果は,彼女がいなくなった新学期から,徐々に現れてきます。

何人かの登場人物の視点からの「告白」をとりあげつつ,松たか子の設定したストーリーに知らず知らずのうちにはめられていく中学生達と犯人の母親。息子を溺愛する母親と息子を捨てた母親。
けっしてスカッとする映画ではないのですが,スローモーションの映像をちりばめつつ,様々な角度から登場人物を映す手法で,グイグイと観客がその流れにひきこまれていきます。

そういえば,中学生の頃って,思春期なこともあって,残酷なことや,クラスとしての団結にも近い群集心理など,ここまでひどくはないけど,根っこは一緒だったかもしれないなぁ…なんてことを思い出しながら,あっという間に映画終了。

現実にこんな事件があったら,担任の教師は,あんなに感情を抑えて話をしたりすることはできないだろうから,現実味が希薄な分,さらっと観られる映画に仕上がっているのかも。

でも,ほんとに,森口は,命の尊さを生徒達に伝えていきたかったのかなぁ…。

パンフレットは買いませんでした。
インパクトはある映画ですが,モヤモヤが残るので,たぶん2度見ることもないとは思います。なので,DVD・BDも買わないと思います。二度は観たくない映画なので,一度は観ておく価値があるかも。

新宿のバルト9で観たのですが,スクリーン1番の最前列は,ちょっと縦の視野がきつかったかな。

67点。

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