カンフーに変わったけど,今年の夏一番の映画!「ベストキッド」
製作発表時から,気になっていた映画,「ベストキッド(原題The Karate Kid)」を見てきました。
結論から言うと,タイトルに書いたとおり,かなりオススメです。
で,何も知らないヒトが観ると,最初に思うであろう疑問が,たぶん二つ。
Q:「ウィル・スミスは,どこに?」
A:奥さんのジェイダ・ピンケット・スミスとともに,プロデューサーとして映画を製作しています。
Q:どうしてこの女の子みたいな男の子を主人公にしたの?」
A:ウィル・スミスの息子,ジェイデン・スミスです。
だとすると,単なる「親バカ映画」になっちゃうのでは?という不安がでてくるのも当然かもしれませんが,ウィル・スミス側には秘策がありました。
すでに半世紀前になってしまったオリジナルの旧作は,いじめられっ子の主人公が日本人の「ミヤギ」から教えてもらったカラテを通して成長していく姿を描いた青春映画でした(ざっくり!)。僕も大好きな映画です。
で,この旧作が好みなヒトなら,まず楽しめると思います。
「ベスト・キッド」解説とあらすじの詳細(goo映画)
ネタバレありで,続きます。
↓
旧作でミヤギがダニエルに与えた課題は,車のワックスがけ,床磨き,垣根のペンキ塗り。
で,これが,体を鍛え,空手のセンスを養うカラクリで,観ている人が「なるほど!」と腑に落ちる瞬間が,たまらなかったのですが,この新作「ベストキッド」でも,すでにテレビのCMで公開されちゃってますが,ジャケットを脱いで,柄にかける動作に変わってます。新作の方が,やや複雑かも(笑)。
で,けっこう,笑わせてくれるシーンもあって,まぁ,拍手しながらとか,目に涙をためながら,家族で観られる良質の映画です。まぁ,暴力といえば,暴力的なシーンもあって,観ている側も,かなり「痛み」をずっしり感じられる見せ方にはなっていますが,旧作を知っているヒトなら,ほんと,思っている(覚えている)とおりにストーリーが進むので,安心してみていられます。
秘策というのは,ジャッキー・チェンが,「ミヤギ」役的な,カンフーマスターとして出演していること。
ちょっと影のある老け役。今までになかったキャラクターかも。
で,この映画を,見応えと締まりのあるものにしてくれている重要なキャラクターです。
最初しばらくは,母の転勤でデトロイトから中国の北京へと移住してきたドレが,いじめっ子グループにやられっぱなしで,「早く出てこい,ジャッキー!!」って思うのですが,これまた,いいシーンで,登場してくれます。
ドレは,ダニエルとはちょっと違って,明るくチャラい12歳。このあたりには違和感を覚えますが,やられてもやられても,前向き。観ている側は,「おいおい,またやられちゃうよ」と,ハラハラしますが,これも演出。
紫禁城や万里の長城まで登場して,中国の美しく,かつ壮大な景色の中,二人のトレーニングは続きます。
で,カンフー大会に出場したドレの活躍するシーンは,観ているだけで,胸が熱くなります。
これ,オリジナルのストーリー展開のままだから,なのかもしれません。
ちょっと気持ちが落ち込んだときでも,きっと元気の出る映画です。
ぜひ。
83点
日本語吹き替え版で観たので,DVD/BDで見直すかも。
パンフレットは,購入しませんでした。
ネヴァー・セイ・ネヴァーfeat.ジェイデン・スミス/サムバディー・トゥ・ラヴfeat.アッシャー(初回限定盤)(DVD付)
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