ライブビューが,すっごく良くなったPENTAX K-5
先日のフォトキナで発表されたペンタックスのK-5(紹介記事)の,「PENTAX K-5 体感&トークライブ」に行ってきました。
(PENTAX K-7 + 35mm DA macroで撮影)
K-7ユーザーとしては,心穏やかではない,新型K-5の登場。
でも,どこが違うのか,どう違うのか,試してみたいじゃないですか,ねぇ。
ファーストインプレッションです。
<追記>
実写レビューも始めました。→こちら
心を落ち着かせつつ向かった場所は,いつもの秋葉原UDX。
前回は,K-7の発表イベントでした。
↓
すでに始まっていた田中希美男さんのトークライブへ直行。
AFと高感度のお話です。
「レンズの性能がAFセンサーに影響する。K-5では、サブミラーのバタつきが抑えられた。AF-Cでは、シャッター優先でピントが追いかけて行きながらシャッターが切れる。ピントが合わないということもない。ペンタでは、これに対応したのは初めて。大幅なピンボケはないと思うよ。」
で,衝撃の一言。
K-7のユーザーは,気分悪くなるので,これから見せる写真は,目をつぶっておけとのこと。
で,慰めのように,「これから、高感度の画質は、もっと良くなる。 」とのこと。
昨日は見せなかった写真も披露してくれました。
色ノイズの出方が,K-5(ケー・ファイブと読む)の方が,圧倒的に少ない。
しかも高感度(拡張設定によりISO80-51200をカバー)が使える。
ノイズリダクションをかけると、解像感が損なわれるのが、普通。 田中さんは,立体感と解像感がなくなって,のっぺりしてしまうのなら,ノイズリダクションより解像感をとるとのこと。 キヤノンは、もごもご。ニコンも,もごもご。 キーワードは、「鬼の仇のように」(笑。
ペンタックスを使っていて,よかったなぁと思いましたよ。ありがとうございます。
ノイズの処理については,RAWで撮ったうえで,カメラ内現像を勧めていました。なぜなら, ノイズリダクションのかけ方を比較しながら現像できるからです。
K-5から対応する「手持ちHDR」は,自動位置調整の項目にチェックを。気が付かない程度に絵が出てくるのが遅くなるけど。この機能はONにしておいて,損はないとのこと。
HDRを使うとノイズが目立たなくなる。ただ,ノーマルより明るく見えるので露出はマイナスで。ファインシャープネスも使うと効果的。
今まで撮れなかったような暗い所で,綺麗に撮れるところが,K-7に対するK-5のアドバンテージですね。
「いいなぁと思ったら、どんどん撮っていけばいい。」
デジタルなんだから,フィルムと違って,コストがかからないことを享受しないとね。
で,タッチアンドトライコーナーへ。
外観で変わったのは,ここ。
モードダイヤルが,ボツボツ1段分K-7よりも高くなっています。
K-7との重さやサイズ(0.5mmずつ大きくなっているはず)の違いは,持ってみてもわかりませんでした。
渡されたK-5には,キットレンズとしても売られる「DA18-55mmF3.5-5.6AL WR」がついていたのですが,11月に発売される「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」に,つけかえてもらいました。
35mm判換算で27.5-207mmの焦点距離をカバーする,簡易防滴仕様の標準ズームレンズです。
K-5の発売が,10月下旬なので,こちらもキットレンズとして発売される予定だそうですが,この組み合わせで購入したい場合は,11月まで待つ必要があるようです。
この18-135mmをつけた方が,18-55mmよりも若干AFも早くなるとのこと。
たしかに,18-55mmより早いかも。
最短撮影距離は,センサーからの距離で,40cm。けっこう近接撮影もできますよ。
ズームリングは,ちょっと重めで,質感はいいですね。
広角から望遠まで,とても便利に使えそうなレンズです。
超音波モーターではないのですが,目立つような大きな騒音もなく,キビキビAFしてくれます。
暗いシーンで,高感度を試す「小屋」も用意されていました。三脚はジョイスティック雲台付きマンフロット。こっちも欲しいっ!
シャッター音は,特にチューニングしていないということでしたが,若干柔らかめな音になったかも。
まぁ,鏡筒との共鳴もあるので,ボディのみの音としては,K-7と同じ系統の音だと思います。
で,一番ビックリしたのは,AFの早さでも,高感度でもなくて,ライブビュー時のAFの挙動。
下の動画を見てください。
K-7も途中から,シャッターボタンで,AFが効くように改良されましたが,K-5では,ライブビューのコントラスト方式のAFが早くなった上に,合焦した瞬間,そのエリアが拡大表示されます。
これ,すっごく便利。よく考えたなぁ。ライブビューで撮影するのがリズミカルになり,楽しくなるはず。
「K-7でもファームアップでなんとかなりませんか?」と,対応してくれたスタッフの方に聞いたら,苦笑いされてしまいました。
電子水準器は,2軸で作動するようになりました。三脚につけたときに水平かどうか(画面上の緑色のライン)は,K-7でもわかりましたが,K-5では,さらに,カメラが下向きか上向きかまで,判断できる(画面右端の赤いライン)ようになりました。これは,建築物などを撮る時に,便利な機能だそうです。
で,また,セミナーの方に戻ります。
今度は,相原正明さん。
相原さんは,DA35mmマクロを,べた褒め。ラーメンを撮るのに最適なリミテッドレンズだそうです(笑)。
僕もかなりの頻度で使っているので,ラーメンも,今度撮ってみなくては。
適正露出は,自分の頭の中にあるもの。
光を待て。
シャープネスをかけないという選択もある。
写真は、光と影と遊ぶ趣味。
心でみた色と露出に,写真を仕上げる。
写真家の写真は見られても,写真家のお話って,なかなかじかに聞けないから。いろいろと刺激されます。
続いては,榎並悦子さん。ヨーロッパの写真を見せてくれました。
連写で撮って、後で楽しむ。 後から,いい瞬間の写真を選ぶ。 K-5は,高感度を安心して使える。 スナップは、撮っている時の気持ちが現れる。カメラが軽ければ軽いほど、気持ち良く撮れる。 K-5は、手に馴染むコンパクトさ。
セカンドインプレッションがあるかどうかは,わかりませんが,K-xのイベントの時に,お話を聞かせていただいたAさんに,「ブロガーイベントやりましょうよ」とお願いをしておきました。
K-rになるか,K-5になるかわかりませんが,期待できそうですよ。
ぜひ,みんぽすの方で。
<追記>イベント,実現しました!
残念ながら,僕は参加できませんでした((T_T)泣き!)が,K-5をお借りすることができました。
実写レビューは,こちら
●有効約1628万画素(高速タイプ)・PRIMEII
●最新高速AF(フォーカス・レリーズ・コマ速優先切替)
●7コマ/秒高速連続撮影
●フルHD動画
●大型高精細3型約92.1万ドット液晶
●防塵防滴/-10℃動作保証
●高感度ISO80-51200
●カスタムイメージ「リバーサルフィルム」「銀残し」搭載
●構図微調整
●自動水平補正
●電子水準器(あおり追加
●自動位置ずれ補正HDR
デジタル一眼レフカメラ PENTAX K-5の現在の価格とショップ検索(楽天)
ペンタックス K-5ボディ(amazon)
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コメント
こんにちわ
はじめまして
ブログランキングから来ました
K-5これは期待がモテそうですね!
素晴らしいレポありがとうございます
投稿: ふくいのりすけ | 2010.10.06 16:59
ふくいのりすけさん,はじめまして。
コメントありがとうございます。
ブログランキング,ずっと更新されなかったのですが,どうやらpingが飛んでいなかったようで,なんとか対応できたようです。
カメラとレンズ,いろいろとお持ちなんですね。興味深く拝見しました。PENTAX K-5,もちろんワクワクしていますが,最近は,ニコンやオールドカメラも気になります。
投稿: HAMACHI! | 2010.10.11 07:30