ビートルズは,肩すかしだったのか?
iTunesで,ビートルズが配信されるようになった。
今までも何度か,ビートルズがiTunesで…という話は出ていて,まわりぶろぐでも,2年半前に記事にしていたので,なんだろ,さほど目新しい話ではないし,ビートルズのファンだったら,すでにCDで音楽を手に入れているので,「いまさら」な感が強かった一昨日からの騒動も,まぁ,終息。
ティーザー気味に,Appleのサイトでは,「明日,いつもと同じ一日が,忘れられない一日になります。」
本家では,"Tomorrow is just another day, That you'll never forget."と出ていて,これに煽られるように,新製品?新サービス?と,かなりいろいろなヒトが,いろいろなことを期待していたようだけれど,結局,iTunesで披露される半日前に,「ビートルズ」の楽曲の配信が開始されることがニュースサイトでバレてしまって,それでも,one more thing...を期待しても,結局それだけだったわけだけれども,ほんとにビートルズがiTunesでダウンロードできるようになったことは,みんなが思うほど「肩すかし」だったのだろうか?
1968年にビートルズイギリスで始めたレコードレーベルの名称が「アップル」だったことに始まる,アップルコンピュータ(現Apple)との係争にピリオドが打たれたわけなので,Appleとしてはそりゃもう,忘れられない日になったわけなんだろうけれどね。
でも実際には,日本では,まだまだiTunesで聞けない曲は山ほどあって,同じ理由で,Napsterも撤退(個人的には,DRMフリーに移行できないから撤退したのではなくて,楽曲が集められなくてユーザーが集まらずに撤退したと思っている)。
肩すかしに感じさせないようにするためには,やはりone more thing...が必要で,それは日本の場合は,「ビートルズが配信されること」ではなくて,日本国内で流通する音楽の全てがiTunesから聴けるようになることぐらいのインパクトがなくちゃいけなかったんだと思う。
国にもよるのだろうけれど,大物ミュージシャンの中でビートルズが聴けなかったiTunesにビートルズがやってくるのよりは,iTunesに欠けていた大きなレーベル(具体的には,「ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)」なわけだが)が参加する方が,日本では喜ばれるはずなのだけれど,現時点ではユーザーの利便性より,縄張りを守る方が大切になってしまっている状況にもみえる。
iTunesが日本でスタートしてすでに5年が経過しているわけだが,日本で発表された楽曲を全てiTunesが網羅(mora)する日こそ,忘れられない日になるはずなんだけどね。
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