「スライドがプレゼンテーションではない。」Naked Presenter
世界的ベストセラー「Presentation Zen」と「Presentation Zen Design」の著者ガー・レイノルズ(Garr Reynolds)さんが,Keynoteを使って実際にプレゼンテーションを披露しながら,プレゼンテーションの神髄を披露するワークショップ形式のセミナー第2弾が,銀座のApple Storeで開かれました。前回の様子はこちら
今回は事前に知っていたわけではなく,たまたまApple Storeに立ち寄ったらあと30分後に始まることを知ったので,なんてラッキーなんでしょ!きっと御縁があるのかもしれません。
今回は,この12月に出版されたばかりのThe Naked Presenter: Delivering Powerful Presentations With or Without Slides (Voices That Matter)(日本語版は来春発刊予定)からのトピックを含めつつ,プレゼンテーションの「伝え方」を,教えてもらいました。
↓
前回は,プレゼンテーションを「弁当」になぞらえて,プレゼンテーションのあるべき姿を講義してもらいましたが,今回は,「お風呂」です。英語は比較的平易なので,集中していればだいたい理解できます。というか,日本で暮らしていらっしゃるので,日本人に伝わりやすい英語の使い方もマスターしているように思います。
以下,彼のプレゼンテーションから,気になった言葉をクリップしておきます。
「日本人はプレゼン下手」という誤った先入観。
例えば,日本の伝統芸のである落語は,すばらしいプレゼンテーション。
日本人が,プレゼンテーション下手であるわけがない。
「裸の付き合い」というのは,コミュニケーションのメタファー
レイノルズさんは,17の時に音楽を始めたというエピソードを紹介
プレゼンテーションは,ジャズのような「観客」や「場」によって影響をうけて変化。
プレゼンと言えば,「ジョブズ」。
大きなビジュアルとシンプルな内容で,みんなを魅了するのを思い出して欲しい。
よくあるのは,「見えないスライド」,「読めないスライド」…,結局みんな寝てしまうのは自然だよね。
「あなたはすでに裸だ。
自分の心に従わない理由はない」
スティーブ・ジョブズ
お風呂
銭湯
温泉
お風呂とプレゼンテーションを良くするための共通点をあげてみて!
という,簡単なワークショップを隣のヒトと。
○準備
入る前に洗うとか
○障壁や仮面を取り除く
○完全に露出
○慌ただしい心を落ち着ける
○同じレベルになる
○対比するものから学ぶ
熱さと寒さとか色とか
○違いをネゴシエーション
○コントラスト
○時間に気をつけろ
ハネムーンピリオドは短い
10分しか観客の注意は持続しない
○終わった後,素晴らしい気持ちになる
Hear
see
do
「10Ps」
準備 prepare
パンチ punch
存在感 presence
投影 projection
情熱 passion
近接性 proximateness
遊びゴコロ play
個人的な話 personal
力強く powerful
粘り強く persistence
…
予想外のことをする
新しいことをみせる
みのもんたのような思い込みを打破する手法
「えー?」
「スマイルを」
作り笑いとホントのスマイルとの違い。
fake smileは,目が笑わず 目尻のしわがない。
パワフル
力強いエンディングで終わる
粘りづよく
継続して改善する
情熱
ボディランゲージで示す
スライドがプレゼンではない
あなた自身がプレゼンテーション。
学んだ知識を捨て去ること
ヨーダのことば
自然に
1冊目の「プレゼンテーションzen」は,前回の後手に入れて読んでいたのですが,彼の2冊目の本を,セミナーの後の質問コーナーで,いただいちゃいました。
ありがとうございます!
せっかくの機会だったのに,今回はあまり告知されてなかったように思います。
日本語版のNaked Presenterが出たら,またぜひお願いします。
今回も堪能しました。
さっそく…ではないけど,来年の講義に活かそうと思います。
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