ハイスピードもダイナミックフォトも当たり前!機能てんこ盛りなカシオ「EXILIM EX-ZR100」で,HDRアート実写
カシオが,3月に発売するコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR100」と,4月に発売予定の「EXILIM EX-TR100」の,モノフェローズ限定の発表会に行ってきました。
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→「EXILIM EX-TR100」の発表会レポートは,こちら
TR100も,撮影可能な状態ではあったのですが,まだまだ開発段階ということで,画像を持ち帰ることはかなわず,でも,来月発売になるEX-ZR100は,HDRアートで撮影した画像を,縮小したものを持ち帰ることができましたので,後ほど。
EX-ZR100は,ZR10の後継機です。
どうしても,「TRYX」改め「EX-TR100」の影に埋もれてしまいそうですが,なかなか意欲的なモデルに仕上がっています。
2年前のカシオは,「HS(ハイスピード)」と「ダイナミックフォト」がイチオシの機能で,しかも,別々のカメラでなくては対応していませんでした(リンク先は,実写レビュー記事)。
ZR100は,カシオの技術が総結集した全部入りモデルです。
今度のZR100は,やはり「キリ番」だけあって,スペックからしてすごいですよ。
まずは,12.5倍ズームの焦点距離は,広角24mmから望遠は300mm(35mmフィルムカメラ換算)まで。ZR10は,約28~196mmの7倍でした。裏面照射型高速CMOS撮像センサーのスペックは変わらず。レンズのF値も,F3.0(W)~F5.9(T)
↓
マクロもスゴイですよ。
カシオは,カメラによってマクロが弱いイメージがあったのですが,ZR10が広角側でレンズ先端から約2cmだったのに対して,ZR100は,マクロとスーパーマクロモードが用意されていて,1cmまで寄れるようになっています。
マクロ寄り寄りが大好きな人には,もうこれだけでもたまりません。
EX-FC100は3cmから,EX-Z400は10cmからでした。
カメラの近くに被写体があると判断すると、自動でマクロモードに切り替えてくれます。
FC100では,マクロへの切り替えは手動で,しかもけっこう待たされるのが苦でした。
素晴らしい!
で,最高480fpsのハイスピードムービー撮影機能や高速連写モード時ではシャッタースピードが1/40000秒まで対応しているのに,こんな機能はもう当たり前で,発表会でも「ハ」の字もありませんでした。さすがに1000fpsは,オマケの画像過ぎて,あまり使い物にならなかったのか,削られていますが,正しいと思います。
「決定的瞬間は自然な動きの中にある」
これも,デジタル一眼レフで,当たり前になりつつある高速連写以上に,相当高速な連写機能がZR100に入っているのに,一言も,発表会では触れられることがありませんでした。
で,ダイナミックフォトにも,しっかり対応。
しかも,「ダイナミックフォト広場」はまだ残っていますが,これを拡張するような形で,写真をアートに変換して公開してくれる「イメージングスクエア」というサイトがオープンしています。
撮影間隔にも,カシオはちゃんと気を遣っています。
撮影後,次にシャッターを押すまでの時間は最速で約0.37秒。約0.14秒の高速オートフォーカス。
ちょっと前に借りた某デジカメは,「次」が遅くて,決定的瞬間を逃すんじゃないかとヒヤヒヤさせられてましたから。いや,そんな大した写真は撮ってませんが,日々成長する赤ちゃんや子どもの写真を撮るヒトにとっては,これ,すごく重要なポイントだと思いますよ。
この写真を見て,気がつかれました?
露出モードは,P/A/S/Mに対応,MF(マニュアルフォーカス)にも対応しています。
このあたりは,カメラを使い慣れた人にも,「ちょっと試してみない?」と呼びかけているようでもあります。
で,HDRです。
人間の目に比べて,カメラは,最も明るい部分と最も暗い部分の明暗の比(ダイナミックレンジ)が大きいと白飛びしちゃったり,黒くつぶれたりしがちでしたが,最近のデジタルカメラの技術は,ダイナミックレンジの拡張ができるようになって,かなり見ている情景をカメラでも再現しやすくなってきています。
HDRは,露出を変えて複数枚の写真を撮影し,これらを1枚の画像に合成することで,白飛びや黒つぶれの少ないハイダイナミックレンジイメージを生成する方法です。
会場に持って行ったPENTAXのK-7で,試してみましょう。
↑これが,合成前の適正露出による画像です。
で,PhotoshopのHDR合成マクロで作ったのがこちら。
多少白飛びしちゃってますが,階調が広がっているのが,なんとなくわかるのではないでしょうか。
で,EX-ZR100も,連写画像の中から合成に適した部分のみをカメラが自動で抽出して,ピクセル単位(!)で,画像合成と処理を実行。階調も被写体も人間の眼で見た印象に近づく自然な1枚に仕上げてくれます。
さらに,ZR100では,HDRの画像合成時に局所的な彩度やコントラストの強弱を調整することで,新しい写真表現を創り出す「HDRアート」を,ZR10に引き続き搭載しています。
それで撮影したのが,こちら。(HDRアートではなくて,HDRの画像は,持ち出せませんでした)
通常であれば,手ブレを抑えて,被写体の位置が変わらないように三脚にカメラを据えて,露出を変えながら撮影した複数の画像をPCで加工することなしには得られなかったこの斬新な表現を,エクシリム EX-ZR100はシャッターを1回押すだけで,カメラが勝手に複数枚画像を撮影して,自動的に作成。見たことのないような芸術的な1枚に仕上げてくれます。
今度のZR100の「HDRアート」では,アート効果を3段階に設定可能になりました。
「弱」
自分が持ち込んだK-7だって,ほら,
こんな感じに(笑)。自分の持ち物だと,よりリアルですね。
これだけ続けて見せられると「もうHDRアートはいいよ…」って思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこですよ!
目にインパクトのある画像なので,たくさん見せられるとちょっと食傷気味になっちゃうんですよね。HDRは,Flickrでもグループがいくつもあるほど,人気のあるフォトがたくさん撮られ続けていますが,現実味が無い分,これをデジカメのメインの機能として宣伝するのは,ちょっとどうかなと思います。HDR自体,もう数年前にブームとしては終わっているので。
たぶん,カシオは,この「HDRアート」も,次の機種では,当たり前の機能として,次のビックリするような機能をつけてくることでしょう。
今まで存在しなかった「もの」をどんどん当たり前にしていくカシオのユニークさとアグレッシブさ。
ほんとにすごいなぁと思います。写真を「撮る」だけじゃなくて「見る」「見せる」ことにも,かなりこだわって,楽しい機能がたくさん入っていますね。これ全部使いこなせるようになったら,ほんとに面白いだろうなぁ。
EX-FC100を借りていたときに書いていたカシオのデジカメへの注文が,もう,実現しちゃってます。
別に僕の願いを聞いてくれた訳じゃないとは思いますが,「こうなったらいいな」が実現していくメーカーって,やっぱり「次」が気になってしまいます。
そうそう,カシオのデジカメの仕様ページだけ,以前はPDFファイルで文句を書いていたのですが,これもいつの間にか普通にHTMLファイルになってます。この辺も好感度アップです。
で,
もうそろそろカシオも,撮像センサー大きめの高級コンパクトを出してもいい頃なのでは?って思いますよね。
このセンサーサイズでの画質には,限界が見えてきているような気がします。
広角24ミリは,もう既定路線として当たり前になりつつありますが,大きいセンサーで明るいレンズがないこと。これが,カシオのコンデジのスペック上の弱点です。
EX-ZR100は,以前の機種に比べてもかなり質感が良くなっていて,しっかりしているように感じましたが,高級機を出すときには,もうちょっと耐久性のある作りにしてもらえれば…。最近,EX-Z400の写真がないのは,そういうことです。
コンパクトデジタルカメラのリーディングメーカーとしてのカシオとエクシリムブランドに,ますます期待しています。
今週の水曜日2月9日から,パシフィコ横浜で開催されるCP+ 2011で,ぜひカシオのブースにも行っていただき,新しいカメラの楽しみ方を体験してみて下さい。きっと,自分がこうだったらいいのにと思っていた機能が,カシオのデジカメに入っていることでしょう。
というわけで,
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