江ノ電でタムロン「18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (B008)」と行く「ぶらり一本,鉄道の旅」撮影セミナー&実写レビュー<その1>
CANON EOS 7D + TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (B008) ライトボックス
タムロンの60周年記念モデルの高倍率ズームレンズ「18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (B008)」(以下,18-270mm B008)を使って,鎌倉と江ノ電を撮ろうというセミナー付きイベントに参加してきました。
僕のデジイチは,ずっとPENTAXなので,モノフェローズ仲間でいつもお世話になっている,しょういちさんに,大切なCANONのESO 7Dをお借りして,小旅行を楽しんできました。EOS 7Dは,APS-Cサイズで1800万画素のCMOS撮像センサーを搭載,視野率約100%のファインダーをもつハイアマチュア機です。(レビューは,こちら)
僕自身は,PENTAX用に「AF 28-300mm F/3.5-6.3 XR Di LD ASPHERICAL [IF] MACRO Model A061」(以下,28-300mm A061)を*istD用に購入して,今でもK-7で便利に使っています。「28-300mm A061」の方は,35mmフルサイズやフィルム,APS-Cにも対応できるレンズです。今回の「18-270mm B008」は,APS-C専用のレンズです。
残念ながら,TAMRONは,PENTAXマウントへの対応がやや冷たいので,「18-270mm B008」のペンタックス用は出ていません。この件は,また後ほど。
今回は,7Dに「18-270mm B008」を装着,K-7に「28-300mm A061」を装着して,カメラ2台+α体制で撮影してきました。
セミナーの講師として,鉄道写真家の広田 泉さんと,
写真家としてもタレント,モデルとしても活躍されている「森てちゅ子」こと,森 由梨香さんが,招かれていました。
↓
広田泉さんは,EOS学園で講師もされています。タムロンから鉄道写真の小冊子も出されていました。
お話は軽妙で,けっこうマシンガントーク,しかも人の気をそらさず,ポイントポイントで,撮影のヒントや安全面にまで気を配られていて,スゴイ人だなぁと思いました。
森由梨香さんは,その広田さんの矢継ぎ早のトークに臆することなく反応し,ちょっとした掛け合い漫才風のトークディスカッション。森さんは学生時代に江ノ電を使って通学していたこともあって,初のセミナーイベントであることを感じさせることなく,撮影のヒントなどお話しされていました。
今回のセミナーは,いつものモノフェローズ限定のセミナーではなくて,各種メディアからも記者さんがいらっしゃってました。
鉄おも
デジカメWatch
Jトレイン
Rail Magazine
鉄道ファン
僕自身は,鉄分かなり少なめなので,こんなに雑誌がいろいろとあるのを知りませんでした。ごめんなさい。今度,手に取ってみてみます。デジカメWatchからはお二人の記者が。ニコンとαをそれぞれお持ちでしたね。
もちろんデジカメWatchは,毎日のように見ているので,待ち時間の間にお二人とお話しさせてもらいました。毎週のアンケートのお題とか,かなり苦心されているようですよ。
さて,「18-270mm B008」ですが,「より小さく軽く」,「より静かに」,「手ぶれ補正」をキーワードに開発されたレンズです。フィルター径62mm質量450gと,高倍率ズームなのに,確かにコンパクトなレンズです。ちなみに15倍レンズとしては,世界最小・最軽量だそうですよ。前機種のモデルB003に対して,フィルター系は72mmから62mmにと2サイズダウン。体積では約24%小さく,質量は,550gから450gへとかなり軽くなりました。
AF駆動方式にタムロン初の新型Piezo Driveを採用して,AFの高速化と静音性と高精度を実現しています。
また,ニコン,キヤノンはレンズ内手ぶれ補正方式なので,タムロンも「VC」と呼ばれる手ぶれ補正機構をレンズ内に組み込んでいます。ムービングコイル方式を採用して,ファインダー像がぴたっと吸い付くように安定します。
また,18mm(35mmフィルムカメラ換算で27mm)の広角から270mm(同じく419mm)の望遠まで対応してくれるので,どこに行くにもこれ1本で事足りてしまう便利なレンズです。1本で済ませられるというのは,荷物を少なくできるということ。横着できるという言い方もありますが,レンズを変えなくてすめば,シャッターチャンスを逃す確率も低くなるはず。
広田さん曰く,「ズームレンズで足を止めるな」「立ち位置を変えよう」とのこと。
ズームレンズの広角側と望遠端だけでも2本分のレンズとして使えるわけですが,上手に使えば,高倍率ズームですから,単焦点レンズの4本分,5本分にもなるわけです。それぞれの画角の特徴を捉えて,効果的にレンズを使うことが大切だとおっしゃってます。遠くのものを近くにぐっと寄せる望遠機能ばかり目が行きがちですが,「画角」と「見え方」を意識すると,より効果的にこのレンズを使いこなせることができそうです。
背景に存在するものの大きさや見え方もコントロールして,目立たなくさせたりすることもできるんですって!なるほど,そんな風に考えたことはなかったな。撮影に出かける前に,ズームレンズの考え方,使いこなし方も伝授していただきました。
個人的には,人混みの多いイベントなどで活用できるように16mm位から300mm位まで対応してくれると,よりALL IN ONEな感じが出るのだけれど,使いやすい大きさや重量,価格も考えるとこのあたりなのかな。どうしても28-300mmを持っていると,望遠側が弱く感じてしまうのはありました。その分,広角が便利でしたけれどね。
で,スタッフの方に,どうしてペンタックスのマウントを作らないのかお聞きしたところ,はっきりとは答えてもらえなかったのですが,やはりシェアの問題とコストの問題,電気系統や互換性の問題,いろいろとあるようです。
一つのレンズでマウントだけ変えればいいってものではなくて,キヤノン用,ニコン用,それぞれ金型を作るのに莫大な費用がかかるのだそうで,たぶん,まだペンタックスでは,「回収できない」と判断されているのでしょうね。60mmマクロもそうですが,実に残念です。
まぁ,それはさておき,AF駆動にPZDを採用した「18-270mm B008」ですが,PZDにより,AF作動が静音化しただけではなくて,高速化,精度向上しています。
DCモーターを使っていた部分をピエゾ素子に置き換えて,
このピエゾ素子,目には見えませんが,こんな動きをしているそうです。
手ぶれ補正の「VC」ユニットも25%減で,小型化。
最大でシャッタースピード4段分の補正効果が期待できるとのこと。
例えば,419mm相当の望遠端で1/500でしか撮れなかったところが,1/30まで耐えることができるそうです。
屋内や夕暮れ時,夜景など,低照度下でも,フラッシュを使わずに雰囲気を保ったまま,ある程度手持ちで撮影することができるようになります。
ということで,高倍率で軽量コンパクト,静かで手ぶれ補正付きのズームレンズ「18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (B008)」を持ち出してみましょう。
乗り降り自由な一日券も用意していただきました。その名も「のりおりくん」。江ノ電沿線の指定施設で飲食や商品購入時の割引特典が受けられるそうですよ。
CANON EOS 7D + TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD (B008) ライトボックス
天気もまずまず。鎌倉駅から,いよいよ撮影開始です!
というわけで,
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(「みんぽす」の使い方)
<つづく>
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