RICOH GXR 機能拡張ファームウェア 第三弾 v.1.33

RICOH GXRの機能を拡張するファームウェアが3月28日に公開されました。

ユキヤナギ S10 24-72mm シーンモード「トイカメラ」
四隅の光量が低下して，色合いもちょっとそれっぽくなってます。

水道橋交差点　シーンモード「クロスプロセス」
いつもとちょっと違うトーンに仕上げてくれます。これは欲しかった機能。

GXRのシーンモードに，ソフトフォーカス，クロスプロセス，トイカメラ，ミニチュアライズ，ハイコントラスト白黒の全５種類のモードが追加されました。トイカメラも，クロスプロセスも，効きはマイルド。効果のレベルを設定できるといいのだけれど。効果のレベルは，シーンモードからそれぞれを設定した後，メニューボタンで2段目の「撮影設定」から，下の方に「周辺減光」，「トイカラー」，「色調」，「コントラスト」，「ソフトフォーカス設定」などの項目が加わるので，そこから効果のレベルなどを調整するようになっています。
コメント欄にkimurayaさんから教えて頂きました。全く気がつきませんでした。ありがとうございます！！
可能なのは，こういう機能がついているCX系と同等のP10ユニットだけなのかなとなんとなく思っていたら，４つのユニット全てで実現されました。単純に，嬉しい！

手に入れてから1年以上経っても，まだ機能を追加してもらえるというのは，ユーザーにとってとてもありがたいことですね。

もう一つの目玉，「追尾ターゲット機能」ですが，ヒトによってはあまり使っていなかったかもしれませんが，

この「ADJ.」と書いてあるプッシュボタンを押すと，ホワイトバランスやISO感度などが変更できますが，その一番右のメニューに「AE/AFターゲット移動」があります。これに「追尾」が追加されました。
これまでは，フレーミングをして，フォーカスを合わせたいところにターゲットを移動して撮る，という方法でしたが，これを使うと，最初に焦点を合わせたいところをおさえておいて，それからフレーミングをすると，被写体の合焦しているところが自動的についてきてくれるという感じ。

まだ，ちょっとツメが甘いような気はしますが，便利な機能が追加されました。

また，AE/AFターゲット移動時に削除ボタンを押すことで，画像モニター中央位置にターゲットが復帰，さらにもう一度削除ボタンを押すとターゲット移動モードから抜けられるようになっています。

さて，シーンモードの機能追加で，あともうひとつ，
↓

「ハイコントラストのモノクロ」です。

感度を上げてコントラストを上げてシャープネスを上げても，今までこういう画は撮れませんでした。

超高感度フィルムで撮影したときのような粒状感，粗い感じ，強いコントラスト，かなり「硬い」写真が撮れます。

ネオンサインの消えてしまっている銀座ですが，今だから撮れる写真だったり…。

露出補正 +1.0ev

露出補正 +2.0ev

「ハイコントラスト白黒」のかかり具合は，露出補正を変えると，かなり変わってきます。被写体にもよりますが，ギラギラした感じに仕上げたいとき，明るい部分を白く飛ばしてしまいたいときなど，かなり効果的に使えると思います。ぜひ，お試しを。

ソフトフォーカス，ミニチュアライズ，その他のユニット作例などは，また，そのうち。

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