こんなに小さくてもしっかり一眼。「PENTAX Q」体験イベント
レンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q」の体験イベントに行ってきました。
PENTAX Qの概要については,こちら。
場所は,新宿高島屋 1階JR口特設会場。
本日7月10日午後5時まで開催。
いい場所を,イベント会場に選びましたね。
今までのように秋葉原とかでは,PENTAXファン,デジカメファンのヒトしか来ない可能性があるけど,新宿の高島屋なら,デパートに入る前に,「あら,小さいカメラ?,ちょっと見ていこうかしら?」なんて女性のお客さんが立ち寄ってくれる可能性が高いですもんね。
発売は,8月31日だそうです。
まだ1カ月以上先の発売ということは,中身は,かなりβ版のはず。
なのに,これだけさらけ出してしまうというのは,とても勇気の要ることだったのではないかと思います。
すでに有名写真家の先生方には,Qで撮ってもらったものを,作品としてたくさん飾られていました。
光芒の出方とか,肌色の出方とか,ディテールにこだわるヒトにも,十分満足のいく画質ではないかと思います。
で,さらにモノフェローズ・イベントで,「PENTAX Q」を実写撮影してきました。
PENTAX Qのサイズは,
このくらい。
といっても,僕の手は相当デカイので,差し引いて見ていただいたほうがいいのですが(笑),かなり,ちっちゃいですよね。手タレにいかがでしょうか?
まぁ,冗談はさておき,Qには,上級クラスのデジタル一眼に使われることが多いマグネシウム合金ボディが採用されていて,剛性や重みもそれなりにあって,安っぽいところはありません。小さいのに作り込まれていて,持った瞬間に「ああ,これいいなぁ」って思っちゃいます。小さいカメラ作りはペンタックスならではのクオリティですね。
↓
会場は,勝手に触れて近くに説明してくれるスタッフがいる「フリー体験コーナー」が数カ所と,「商品説明コーナー」に分かれていて,まずは,「商品説明コーナー」に並んでみました。
うまい具合にPENTAXのイベントでは,御縁があっていつもお世話になっている安藤さんが待っていて下さって,じっくりお話を聞かせて頂くことができました。ありがとうございます!
白い「Q」には,01 STANDARD PRIMEというレンズ。
■焦点距離 : 8.5mm(35mm判換算 47mm相当)
■レンズ構成 : 5群8枚
■画角 : 49.5°
■最短撮影距離 : 0.2m
■最大撮影倍率 : 約0.05倍
■フィルター径 : 40.5mm
■開放絞り : F1.9
■質量 : 約37g
■最大径×長さ: 最大約45.5×23.0mm
黒い「Q」には,02 STANDARD ZOOMというレンズ
■焦点距離 : 5~15mm(35mm判換算 27.5mm~83mm相当)
■レンズ構成 : 7群8枚
■画角 : 76.0°~29.0°
■最短撮影距離 : 0.3m(ズーム全域)
■最大撮影倍率 : 約0.06倍
■フィルター径 : 40.5mm
■開放絞り : F2.8~F4.5
■質量 : 約96g
■最大径×長さ : 最大約48.5×48.0mm
それぞれがついていました。
対角160゜の魚眼レンズ「PENTAX-03 FISH EYE」,トイカメラライクな画質の「PENTAX-04 TOY LENS WIDE」と「PENTAX-05 TOY LENS TELE PHOTO」も,あるようです。
これまでの「K」INGなシリーズに対して,この「Q」UEENの狙いは,
「気軽にレンズ交換を楽しんでもらう。」
ここだそうです。
一眼は基本的にレンズ交換で写りが変わるところが面白かったりするのですが,キットレンズのセットを買って,レンズは付け替えずにそのままってヒトが,意外と多いのかもしれません。
せっかくの一眼の楽しい部分を伝えられていないというペンタックスの思いが,「Q」の開発につながったようです。気軽に持ち歩けるし,ボディもレンズも小さくて,交換レンズの値段も一眼レフに比べれば,相当抑えた価格になっているので,コンデジの限界が見え始めたユーザーや,初めてデジタルカメラを買う人にもいいかもしれませんね。
ビルトインストロボの出方も,ユニーク。
フラッシュを焚いて撮った時も,変にハレーションを起こしたりしません。
ペンタックスユーザーには,見慣れた「カスタムイメージ」も,鮮やか,ナチュラル,人物,風景,雅,ポップチューン,ほのか,銀残し,リバーサルフィルム,モノトーン,クロスプロセスと,拡張されたものが入っています。
その他に,「スマートエフェクト」と言って,極彩,ソリッドモノカラー,Auto110,クロスプロセス,さくらほのか,ドラマチックアート,ハードモノクローム,水彩画,あでみやび,といった新しいデジタルエフェクトも搭載されています。
ホワイトバランスも含めて,よく使うモードがあれば,これらを,
右のダイヤルボタンにユーザー設定として登録しておくことができます。
さらにお気に入りの写真があれば,その写真から,ユーザー設定を登録することもできるという,細かい配慮も。
あ,マウントは,しっかり金属マウントです。
これなら,ちょっとやそっとのレンズ交換で,へたったりすることもありません。
すでに十分使われてきた素性のいい裏面照射型で有効約1240万画素のCMOSセンサーが見えますね。
あ,センサーまわり,やっぱり余裕がありそうに見えますね(笑)。
こちらは,01 STANDARD PRIMEのレンズのマウント側。
接点の並び方とか,もう,ギリギリな感じです。
再生時には,デジタルフィルターとして,モノトーン,トイカメラ,ハイコントラスト,シェーディング,スリム,HDR,ネガポジ反転,色抽出,カラー,水彩画,ポスタリゼーション,フィッシュアイ,レトロ,ソフト,デッサン,ミニチュア,フレーム,トゥインクル,ベースメイクといった,(一部撮影時にも使える)ものがたくさんあるので,画作りだけでも,相当楽しめそうですし,これって,今のケータイの写メ文化での写真の使われ方とかなりマッチしていますよね。
Eye-Fiに対応するかどうかはまだカタログやオフィシャルサイトでは書かれていませんが,将来的にでもかまわないので,通信機能とぜひ連携できるようにしてほしいなと思います。
このあたりのメニューも,PENTAXのデジイチユーザーには,もう馴染んでますよね。
設定確認のインフォーメーション画面。ここからも項目別に変更することができます。
メニューボタンは,右側に集中。小さくて押しにくいということはありません。
使いこなせば,使いこなすほど,楽しくなってきそうなくらい,いろいろとぎっしり詰まってます。
かといって,使い方が難しいことはなさそうです。
画像設定がたくさんありすぎて,どうしたらいいのか悩んじゃいそうなことはありそうですけれどね。
まだ開発途上なので,撮った写真を持ち帰ることはできませんでしたが,
「フリー」のコーナーの方で,01 PRIME STANDARDで,しばらく遊ばせてもらいました。
上の写真は背面液晶に写った画像を,iPhone3GSで撮ったものですが,気がつかれました?
「ボケ」てますよね。開放F1.9の明るさならではの楽しいところです。
ガラスモールド非球面レンズを2枚採用し,単焦点ならではの切れの良い豊かな表現力,期待しちゃいましょう。
で,Qには,新しい「BC(ボケコントロール)」がついているのですが,これを使わないでも,意外とこのレンズなら,ボケてくれます。さらに「BC」を使うと,被写界深度がものすごく狭い感じのボケ,しかも,前ボケ,後ボケを作ってくれるモードが,ダイヤルに専用のモードとして用意されています。
僕の場合,カメラ任せで撮っているのですが,焦点を合わせる部分だけは,「中央固定のスポット焦点」モードで撮っています。なので,焦点を合わせてから,フレーミングを変える事がおおいのですが,この「BC」モードだと,自分で合焦させた部分とは違うところが合焦したように見えるので,このあたり,まだ修正の余地がありそうな気がしました。というか,このレンズを使っている限りは,「BC」要らないんじゃない?ってくらい,キレイにぼけてくれます。これは,開発者のヒトも,明るいレンズだけど,小さいセンサーだから,どれだけボケてくれるか心配だったところのようですよ。
新マウントシステムのレンズ交換式デジタル一眼カメラ「PENTAX Q」の現時点でのシステムは,こんな感じ。
マクロレンズは,出てきて欲しいですね。ロードマップをぜひ,近いうちに公開してもらいたいものです。
黒のボディに赤のボディカバーが,かっこいいかも。
ええ,ちょっと狙ってます。普段は,ボディカバーなんてつけてないんですけどね。
で,きっと,カラーバリエーション,出てくるんだろうなと思いつつ,なんとなく「Q」には,手を出しそうな気がしますよ。
→モノフェローズ・イベントで,「PENTAX Q」の開発背景をお聞きして,さらに実写撮影してきました。
→購入後のレポートは,こちらから。
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コメント
興味深い記事、ありがとうございました。
物好きとしてはQも気になりますが、なかなかよさそうですね。
細かい部分を見ていくと、やはりQは携帯カメラで今まで撮ってきていた人達がコンデジの代わりに最初に買うのを想定しているように思います。
それでその後にK-rを買ってもらうと。
逆にミラーレスの現在の主流、一眼の代わりとしての役割を担えるのはQではなくGXRなのでGXRは残して欲しいものです。
白は女性ウケもよさそうですし、黒は小さいのに気合の入った造りなのが伝わってきます。
値段がこなれてきたら買ってしまいそうで怖いカメラですw
後これは余談なのですが、ペンタの一眼を買ったのはあの唯一の魚眼ズームとGXRの望遠側の補足の目的がありましたが、正解でした。
いつでも持ち歩くという点でGXRはメインなのは変わりませんが、色々レンズが選べるのは確かに楽しいですね。
投稿: yy | 2011.07.11 16:43
yyさん,コメントありがとうございます!
おっしゃるように,Qは,レンズ交換をしたことがない層に,気軽に楽しく一眼をシステムとして活用してもらえることができそうです。
GXRは,ミラーレス一眼のカテゴリにも入れてもらえないので,このあたりで積極的に存在感をアピールしておかないと,先細りになりそうで,せっかくの高画質とコンパクトさが,もったいないなぁと思います。
PENTAXマウントで,コンパクトな300〜500mm位の望遠ズームがでないかなぁ…。Qで出るかな…。
投稿: HAMACHI! | 2011.07.12 07:02