MAGNUM CONTACT SHEETS
銀座のリコー・RING CUBEで開催中のマグナム・フォト創設65周年記念写真展「マグナム・コンタクトシート」に行ってきました。
「コンタクトシート」というのは,写真のフィルムを印画紙に密着させて原寸プリントしたもので,「べた焼き」とか「コンタクトプリント」なんて呼ばれています。デジタルだと写真が一覧できる「サムネール」表示みたいなものですね。
で,「マグナム・フォト」は,第二次世界大戦後,ロバート・キャパらによって結成された伝説的な写真家集団です。写真家の名前は知らなくても,きっとどこかで見たことを覚えている写真,きっとそれは「マグナムフォト」に所属している写真家が撮られたものかもしれません。
この写真展は,写真家が,最高の1枚を選んだ,前後の写真,同じ場所で撮られた写真を流れとして見ることで,最終的なイメージが,どのように構築され,どのように無駄なものをそぎ落としていったか,写真家独自のアプローチが,コンタクトシートから読み取れるというもの。
コンタクトシート自体はそんなに大きなモノではないのですが,見やすい大きさにまで拡大されて,現場で書き込まれた文字やチェックマークなどが生々しく残った状態で,見ることができます。
エリオットアーウィットさんのお話を,先日,横浜のCP+で聴くことができたのですが,その時にも出てきた赤ちゃんと猫と奥さんの写真の前後に撮られた写真,見たくありませんか?
彼のお話が,そのままコンタクトシートで見られたのは,ホント,感激しましたよ。
絵を描いているサルバドール・ダリがジャンプしていて,何故か猫も3匹飛んでいて,水も飛び,椅子は宙に浮いているフィリップハルスマンの写真。
これも,OKの写真が撮られるまでに,どれだけの写真が撮られたのか,その経緯が明らかになります。涙ぐましいまでの努力は,見るものを笑顔にさせます(笑)。
ルネ・ブリが撮影したチェ・ゲバラ。
ロバートキャパが,地雷で亡くなる直前に撮られた数枚のカット。
胸が熱くなります。
そんな写真展です。
~2012年4月29日(日)まで。入場無料です。
ぜひ。
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